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フリーアナ・登坂淳一 6~7カ月健診は娘のギャン泣きでほろ苦いものに。親として反省したこと

更新

現在50才で、生後8カ月の娘さんのパパでもあるフリーアナウンサーの登坂淳一さん。この連載では、娘さんとの育児の様子や、夫として・パパとしての思いなどを登坂さんの本人の言葉でつづってもらいます。連載3回目となる今回は、乳幼児健診と予防接種についてのお話です。6〜7カ月健診で娘さんがギャン泣きしてしまい、登坂さん夫妻が反省したこととは?
「登坂パパ50才 家族ファースト主義」第3回

ベビーチェアに座れるようになった娘と、家族団らんのひととき

娘さんに見守られながらベビーチェアを組み立てる登坂さん

少し前にダイニングテーブルに合わせたベビーチェアを買いました。食べるときに娘の姿勢を安定させるのが目的でしたが、家族3人の団らんにも役立っています。ベビーチェアで団らんとは何?と思うかもしれません。

最近の娘の特徴は、とにかく“会話に入りたがる”ことです。もちろん、まだ言葉を話すことはできません。でも夫婦で話していると、声を上げてアピールしてきます。初めのうちは、「はいはいの練習してるの、見てるよ」とか、「眠くなったの?」とか返事をしていましたが、娘からすると見当違いだったようです。また夫婦で話し始めると、娘から「ブー」の声が出ることもあります。

食事をとりながら妻との会話が弾み、楽しく話しているときほど、娘は大声で叫ぶように反応します。何事かと夫婦で娘を見ると、満面の笑み。それでようやく私も「きっと娘も会話に入りたいのだ」と気がつき、娘を抱っこして、ベビーチェアに座らせてみました。

わが家のダイニングテーブルは長方形で、夫婦で横に並んで座ります。娘のベビーチェアは長方形の短辺のところ、いわゆる、お誕生日席の位置なので、ママとパパがよく見えます。椅子に座ると食事と思うかな?と少し気になりましたが杞憂(きゆう)でした。私たちが食事するのを見たり、会話に入るかのようにかわいい声を出したりします。「家族の団らんだね」と妻が娘に視線を向けたので、私も同じようにすると、娘は大喜びでした。

「健康第一」のモットーが娘の体調観察にも役立っている

突然ですが、私のモットーは「健康第一」です。NHK時代に担当番組の関係で、1週間ごとに昼夜逆転する生活を1年間過ごし、不調になったことがあります。眠りたいのに眠れない、食べたいのに食べられない。何とかしようと始めたのが“自分健診”です。チェック項目を作り、毎日体の状態を確認。めざしたのは、絶好調と絶不調にならず、いつも「まあよい」状態を保つこと。体と対話して自分の健康を作ることを学び、今は娘の体調観察にも役立っています。

娘の最初の健診は、生後1カ月。産後健診のあった妻が娘の健診につき添いましたが、終えて出てくるなり「面白いから見たほうがいいよ」と言うので、その次から私が立ち会うようになりました。
予防接種と健診のことを知るには、自治体から送付された「予防接種と子どもの健康」という冊子と母子健康手帳の予防接種のページがとても参考になりました。予防接種のスケジュールを組む際にも、いつ、何の接種をするのかわかりやすく整理されています。とくに冊子には、予防接種の対象年齢と病気にかかりやすい時期が図示されているので一目瞭然(りょうぜん)でした。

生後2カ月の予防接種で診察室に入ると、私のほうが緊張していました。一方、娘はぐっすり寝ていて、注射されたときも起こされて驚いたと声を上げる程度で泣くことはありませんでした。4種類の接種を受けているのに、随分落ち着いているなあとこちらが驚かされました。3カ月と4カ月のときに受けた予防接種でもまったく動じることがなく、ドクターや看護師さんからもほめられ、娘は上機嫌でした。

6〜7カ月健診で親として反省したこと

お気に入りのベビーチェアで読書タイム

しかし、5カ月になって受けたBCGでは、それまでとは違う反応でした。4カ月までは、朝ミルクを飲んで病院に向かう間に眠ってしまい、そのまま予防接種を受けていたのですが、BCGのときは初めて目が覚めている状態で診察室に入ったので、何か様子が違うと娘が自覚しているのがわかりました。「パパがいるから怖くないよ」と優しく話しかけましたが、もはや何の効果もありませんでした。

BCGはスタンプ式で2回打つので時間もかかります。泣きながら、私の腕を力一杯つかみ堪えていた娘。不安と痛みとで、数分間がとても長く感じただろうと思います。終わってから接種したところを乾かす間、娘を抱っこして「よく頑張ったね、おりこうだったよ」とほめました。すると娘は、私をじっと見つめてしばらくすると目をそらし、また何かを訴えるように私を見つめるのです。娘が私を見る度に同じようにほめるやりとりを何度か繰り返すと、娘はようやく安心したのか、眠りました。


7カ月を過ぎて受けた「6〜7カ月健診」は、ほろ苦いものになりました。
わが家の子育ては、コミュニケーションをとても大切にしています。たとえばオおむつ替えをする際には、娘に新しいおむつを見せ「替えるよ」と声をかけてから取り替えます。これからすることを、娘にまず伝える。親のペースやタイミングではしないことを気をつけていたのに…。

診察室へ呼ばれる前に、私が娘に健診があることを伝えるタイミングをのがしてしまったのです。測定のために服を脱がせるとき、娘の顔を見て「これからね…」と話そうとした途端、娘は目に涙を浮かべ、看護師さんが頭囲を測ったのを合図にギャン泣き。最後まで止まりませんでした。娘は、何も言われずに突然始められると、「何?どうして?」という感情を、さまざまに伝えてきます。この日はいわば“抗議のギャン泣き”でした。

診察室を出て、私は娘に「ごめんね」と謝りました。同時に、いつも伝えていることが娘に届いていることをうれしく感じました。外で待っていた妻は「きょうはパパもママも反省だね」と娘に言いました。

文/登坂淳一 構成/ひよこクラブ編集部

赤ちゃんの声の様子に耳を傾け、視線にも注目して、「何をしてほしいか」を考えて接している登坂さんの姿からは、親子のコミュニケーションを大事にしていることがよくわかります。次回も登坂さんのパパ目線での子育てをご紹介します。お楽しみに!

登坂淳一さん(とさかじゅんいち)

PROFILE
1971年生まれ、東京都出身。1997年NHK入局、初任地は和歌山放送局。
その後、2003年からは東京アナウンス室へ異動し「おはよう日本」などを担当。35才で白髪染めを中止し話題になる。2018年にNHKを退社し、現在はフリーとして活動し、オフィシャルブログ『白髪のパパ』(https://ameblo.jp/tosakajunichi/)で子育ての様子を発信している。

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