“赤ちゃんの熱中症”このサインを見逃さないで!【動画】
万一、赤ちゃんが熱中症になったとき、どんな状態になるのでしょうか。
大人なら不調を言葉で伝えられますが、赤ちゃんにはそれができません。ママとパパや大人が、赤ちゃんからのサインを見逃さないようにしましょう。
ここでは、初期症状のサインと対処法を解説します!小児科医の黒澤照喜先生に、詳しくお聞きしました。
熱中症とは?
体内に熱がこもり、体温が急激に上昇することで引き起こされる症状の総称。
主な症状は頭痛やめまい(赤ちゃんの場合は、機嫌が悪くなる)、脱水症状や意識障害、ショック状態などで、最悪の場合、命を落とすことも。
“赤ちゃんの熱中症” 初期症状のサイン
☐ 顔が赤い
☐ 機嫌が悪い
☐ ひどく汗をかいている
☐ おしっこの色が濃い
“赤ちゃんの熱中症” 初期症状のサインがあったら…
赤ちゃんに熱中症の初期症状が見られた場合は、まず、応急処置をします。
最低限、必ず行うこととして、下記のことを実践してください。
(1)涼しいところに連れていく
エアコンが効いている場所など、できるだけ涼しい室内に移動。屋外の場合は、風通しのいい日陰に連れていきましょう。
(2)衣類を減らして体を冷やす
赤ちゃんの体にこもった熱が逃げやすくなるように、衣類を肌着1枚にしたり、ゆるめたりして、楽にさせます。風通しをよくしましょう。
(3)水分・塩分を補給する
塩分が含まれている赤ちゃん用イオン飲料などを与えるのが基本。塩分を含むベビーフードの野菜スープでもいいでしょう。
※赤ちゃんに意識がなかったり吐いてしまうときは、水分を与えるのはNG。誤って水分が気道に流れ込んだり、嘔吐の症状を悪化させたりすることがあるので注意して。
(4)回復したか確認する
●回復した場合…
2~3時間ほど安静に。
●回復しない場合…
夜間・休日でも、すぐに受診しましょう。
夜間・休日に赤ちゃんの具合が悪くなったときに備えて、下記を覚えておくと◎!
●子ども医療電話相談 #8000
夜間・休日に子どもの具合が悪くなったとき、病院の診療時間になるまで待っていても大丈夫か、すぐに救急外来に行くべきか、小児科医・看護師に相談できます。固定電話でも携帯電話でも利用できます。
●ONLINE QQ こどもの救急
生後1カ月~6才の乳幼児の症状を入力すると、緊急受診すべきかどうかの目安を見ることができます。
受診に迷ったときに活用できます。パソコン・携帯電話・スマートフォンに対応しています。
●監修/黒澤照喜 先生
●イラスト/ふじいふみか
●デザイン/風讃社デザイン室