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流行している胃腸炎。幼児の脱水症にも「経口補水液」が有効【小児科医】

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トイレ、子供たちの手
※写真はイメージです

小児科医・太田文夫先生は、「経口補水液は、熱中症や胃腸炎などで発生した脱水症状の治療に役立ちます。当院では脱水症の患者に経口補水液の治療をすすめるようになって、点滴をすることが激減しました。」と言います。
「小児科医・太田先生からママ・パパへ、今伝えたいこと」連載の#21は、経口補水液についてです。

経口補水液の登場で点滴治療が激減。胃腸炎の脱水にも

子どもが胃腸炎になって食事がとれなくなってきたときには経口補水液の治療がおすすめです。
胃腸炎で、吐きけが続いたり、水様便(すいようべん)が何度も出るときは、脱水になります。脱水だと体の中の水と電解質(とくにNa)が不足状態になります。脱水のために吐きけが出て、食事をしようと思っても食べられなくなってきます。以前なら点滴をしていました。点滴液の中身は、経口補水液と同じくらいの濃い目の塩水なのです。
経口補水液(ゼリータイプも含みます)を飲むだけで元気になるのだから、今までなら点滴のために針を刺されて痛い思いをしていた子どもにとっても朗報です。

3歳児・胃腸炎・脱水症。経口補水液を「おいしい」と飲んでくれて回復

先週受診した女の子。3歳の保育園児。園で胃腸炎の子が増えていました。前日昼から嘔吐(おうと)が始まり、朝になっても吐きけが残り、とても食事がとれない状態になっていました。
当院をかかりつけ医としてくれているので、以前より経口補水液の飲ませ方は説明していましたが、診察の予約と同時に、ママがあらかじめ買っておいていた経口補水液を1時間かけて約200ml(5分ごとに20mlずつ、)飲ませてくれました。そして、診察に来た時間にはすっかり元気に。本人に「どんな味だった」と聞くと、うれしそうに「おいしかったよ」と。ママが適切に対応してくれて、治療が成功してよかったです。

経口補水液は、普段からおいしいの?

経口補水液はTVでも宣伝しているので、ママ・パパは試し飲みしてみたことがあるかもしれません。味見の結果は「塩味強くておいしくない」と思った人のほうが多いのではないでしょうか。「具合の悪いときには飲めたもんじゃないよ」と思った人もいるでしょう。
実際、売り出された当初には、試し飲みしたドクターの中には、これは使えないと言った人もいたとか・・・。

脱水症のときだからこそ「おいしい」。 おすすめの飲ませ方&上手な飲み方は?

経口補水液は、スポーツドリンクに比べると、電解質濃度が高く、糖度も下げて吸収しやすく作ってあります。脱水症のときには、体が水と塩の補充を要求しているので、おいしく感じるのです。まさに人体の不思議です。

子どもへの与え方は「一気には飲ませないこと」です。目安は、体重20kgだと20mlずつ、10kgの子は10mlずつ、5分ごとに1時間かけて飲ませます。途中でやめないことも大事です。
最初は吐きけがあってもそのまま続けます。少しずつ飲ませていると電解質バランスが正常に戻ってきて吐きけは消えます。

飲み終わったあとには、食事がとれるくらいに回復します。飲み始めて「もっと飲みたい」と言われても摂取量と摂取間隔は守りましょう。もう大丈夫だと早合点してはいけません。摂取量を測るには計量スプーンの利用が便利です。ゼリータイプも出ていますが、飲ませ方は液体と同じです。

ママ・パパの胃腸炎にも効果あり。なんと二日酔い回復の裏ワザにも

ママ・パパも胃腸炎症状があるときは同じ対応が有効です。飲み方は20kgの子と一緒。5分ごとに1時間。吐きけが強いときは大人も子どももゼリータイプのほうが飲みやすいようです。200mlのものなら60分もかからず飲み干せます。
大人に飲んだときの感想を聞くと、「胃に染み渡るようにおいしかったし、よく効きました。」と報告してくれます。

また、経口補水液は二日酔いにも効きます。昔は具の入っていないおみそ汁一杯をゆっくり飲むといいといわれていました。(経口補水液500mlと同じ塩分量です)不足している塩分が補給されると吐きけが治まってきます。経口補水液はおみそ汁と同じ効果が期待できます。迎え酒より経口補水液です。

子どもでもおみそ汁。経口補水液VSおみそ汁

子どもの中には、どうしても経口補水液の味が嫌だという子もいます。先日それで困っていたパパには、おみそ汁をすすめました。後日、「おみそ汁を飲んだら元気回復しました」と報告がありました。

大人も子どもも、胃腸炎による脱水症には経口補水液での治療がおすすめです。脱水のときにはおいしく飲めます。ぜひお試しください。
経口補水液を使うときは「特別用途食品 個別評価型病者用食品」の許可を得た製品を使いましょう。それ以外の製品だと“補水”と表示されていても食塩相当量が少ない商品もあるので、脱水症の治療には適さない場合があります。

文・監修/太田文夫先生 構成/ひよこクラブ編集部 

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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