新居に植えた記念樹に襲いかかる死と再生【御手洗直子のコマダム日記 #133】
一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。
「つっこみが止まらないコマダム日記」#133
今回は新居に植えた記念樹にまつわるお話です。
いつかミントを育ててみたい
今の家に引っ越してきた時庭に木を植えた。当時川崎市に引っ越すと川崎市から苗木とか植木鉢とかなんかその辺をもらえたのである。ちなみに引っ越し前は私もトリ肉(夫)も川崎市に住んでいたので引っ越し得である。イエーイ川崎市から川崎市に引っ越して今のところ人口増減にまったく寄与してないけどありがとう。キンモクセイが好きなので毎年秋にキンモクセイの匂いが嗅げたらなんてステキ~~~と思い苗をもらってきたのであった。
40cmほどの苗を植えたのだが、コレはコレで正しいのだろうか…?というくらい葉が少ない。気がする。園芸に詳しくないので何が正常なのかわからないのだが、この葉の数で光合成とかできるの?という感じである。心配なので肥料などを買い、苗の周りに撒いたり栄養剤を刺したりマメに水をやったりした。
さて、しばらくして、枯れた。
大変に縁起が悪い気がするのだが、全ての葉が落ち、カッサカサになって茶色いほっそい一本の幹のみになった。儚い。言うなればかまいすぎで死んだ気がする。放置して枯れたのならまだしも、かまいすぎて死なれると悲しい。経過と結果のみ記すとこういう感じなのだが、素人は何が正解なのかわからないのだ。
心に傷を負った私は庭への道を固く閉ざし(※庭に行くのがめんどくさくなったので行かなくなっただけ)そして月日は遠く流れたーーーーー。
それから11年、現在その木は高さ2mほどに成長した。そう、木は放置すると成長するのだ。なのか?何が正解だったのかまったくわからないのだが、無事木は葉を多く茂らせ、大きく成長したのであった。丈夫になって…。
ちなみにベランダで緑を育てて情操教育だ♫と買ってきたハエトリグサもトマトもアサガオもバジルもみんな早々に枯れたのでそれ以降植物には手を出していない。庭で無事育成しているのは件の木と、謎のつる草とタンポポとアメリカオニアザミだけである。人はそれらを雑草と呼ぶ。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko