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2人目出産で育休を取得した古坂大魔王。「仕事がなくなるかもしれない。育休を取得するのは、ものすごく勇気がいった…」

更新

4才と1才の女の子のパパでもある古坂大魔王さん。世界的に大ヒットした「PPAP」のピコ太郎のプロデューサーとしても活躍中ですが、このたび、新たに子どもたちのためにピコ太郎公式YouTubeチャンネル内に子ども向けコンテンツ「ピコスタキッズ」を開設したとのこと。
開設のきっかけは、ご自身の育児経験が大きく影響しているそう。2人目の出産時には、育休も取得したという古坂さんに、これまでの育児のことや、「ピコスタキッズ」に込めた思いなどを聞きました。

1人目育児のママからの評価が厳しく、 2人目は絶対育児に参加したかった!

――――男性も育児休業が取りやすくなるように、今年、制度が改正されるんです。古坂さんは、2人目のお子さんが生まれたときは育休を取られたんですよね?

(古坂大魔王さん、以下敬称略)2018年に上の子が生まれたんですが、その年、厚生労働省後援のイクメン プロジェクトの「イクメンオブザイヤー」を受賞しまして。正直に言うと、心の中で、「んなわけねぇ!」って思いました(笑)。

上の子が生まれたころって、仕事がいちばん忙しい時期で、毎週末のように海外に行っていたので。それでも、家にいるときはおむつを替えたり、おふろに入れたりして、限られた時間で、自分なりに精いっぱい育児に参加していたつもりでした。でも、「イクメンオブザイヤー」の受賞が決まって、妻に「おれって、今、何パーセントくらい育児している?」と聞いたら「う~ん、2%くらいかな!」と言われてしまい…。想像以上に厳しい評価でした。

そんなこともあって、2人目が生まれたら、絶対、もっと育児にかかわろうと心に決めていたんです。

「日本の育児環境をもっとよくしたい!」 という思いもあって育休を取得

―――イクメンオブザイヤーの受賞や、ママからの「2%しか育児してない」発言が育休取得のきっかけになったんですね。

(古坂)あと、2人目が生まれる前、当時、環境大臣だった小泉進次郎さんが2週間の育休を取ったんですよね。「すごいな~!」と思いました。だから「思いきって取ってみようかな~」と。
「PPAP」のヒットをきっかけに、インタビューをしてもらう機会が増えたので、自分が育休を取ったり、育児にかかわっているという発信をしたりすることで、日本の育児環境が少しでもいい方向に向かってくれたら…という思いも。

だって、日本って育児しにくくないですか? 仕事で海外に行くと、子どもを抱っこしているのは、ほとんどパパなんです! パパが育児をするのは当たり前のことで、日本のようにママだけで育児をしている家庭は少ない印象を受けました。

それに、ハワイに行くと、エレベーターの中に子どもがいるだけで、たくさんの人が「Oh baby!So Cute!」といった感じで集まってきて、かわいがってくれるんですよね。日本だと、子どもを連れているだけで迷惑そうな顔をされたり、厳しい視線を向けられたりすることもあるじゃないですか…。子育てファミリーに対する温かさが全然違うと感じました。
よし、ここで育休を取って、少しでも話題になって、男性の育休が広まれば…と思ったんですよね。

ポジション関係なく、 希望するパパが育休を取れる社会が理想的

―――どのくらい、休みを取ったんですか? 育休を取るのは大変だったんじゃないですか?

(古坂)完全に休みを取るのは2週間、あとは2年くらいは仕事をセーブして育児を分担しようと、妻と話し合いました。保育園が休みの土日は仕事をあまり入れずに子どもたちの面倒を見る、平日は朝ごはんを食べさせて保育園まで送る、深夜の仕事は入れずに子どもたちの寝かしつけをする…など、できるところは分担しています。

育休を取るのも、仕事をセーブするのも、勇気が必要でしたよ。ぼくは数年間、仕事が全然ない時期があって、あのときの恐怖心を知っているから。仕事が忙しいほうが、体はしんどいけれど気持ちはラクなんです。

でも、人生をトータルで考えたら、子育てできるのはほんの一瞬。今だけのはずなんです。だから、「育児で仕事をセーブしたくらいで仕事がなくなるくらいなら、自分はそれまでだということ…」と奮い立たせて、限られた時間内で仕事を頑張るスタイルに変えました。

―――なかなか勇気がいるし、それなりのポジションにならないとできないですよね…。

そうなんです。これが、2年目の若手だったらなかなかできないと思うんです。だからこそ、日本を変えたい。「育休取るか、それなら出世するね~」と、年齢や立場に関係なく育休を取れるような社会になってほしいです。

育休の取りやすさだけじゃなく、育児をする人に対して、みんなが尊敬する気持ちを持って、温かく応援できるような、そんな社会になってほしいなぁと思っています。

育児の経験を生かして、子どものためのコンテンツを制作!

―――子どものためのYouTubeチャンネルを開設したということですが、子ども向けのチャンネルをつくろうと思ったきっかけは?

(古坂大魔王さん、以下敬称略)「PPAP」があんなに大ヒットして、もうやりきったなぁとも思ったんですが、こうなったら世界中の子どもたちを笑わせてやりたいな…という気持ちが出てきて。

あとは、僕自身、今、4才と1才の2人の子どもを育てていて本当に大変なので、「チャンネルを通じて少しでも子育て中のママ・パパたちのサポートができたら…」という気持ちもあります。

乳幼児を対象にした番組で、ピコたんとその奥さんのタミたんのキャラクターが登場して、遊びながら歌や踊りを展開するという番組なんですが、制作するうえで娘たちとの日々のかかわりから得たものを生かしています。たとえば、子どもたちが好きな「間」とか、子どもたちが喜ぶフレーズとか…。そういうのを常にメモしていて、それを今回のコンテンツに盛り込みました。

撮影/島袋智子 取材・文/渡辺有紀子、たまごクラブ編集部

古坂大魔王さんに育休を取得した経緯や、日本の育児環境について感じていることなどを中心にお話を聞きました。
次回は、古坂大魔王さんおすすめの育児の分担方法や、正直しんどい2人目育児の本音も紹介予定です。

※掲載している情報は2022年7月現在のものです。

古坂大魔王(こさかだいまおう)さん

PROFILE
1973年生まれ、青森県出身。1992年、お笑いトリオ「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は「ピコ太郎」のプロデューサー、お笑い芸人、コメンテーター、クリエイターなどマルチに活躍。2019年からNHKの子育て情報バラエティ『すくすく子育て』のMCも務めている。4才と1才の女の子のパパ。

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