アメリカの子育ては手抜き!?離乳食はスーパーで
アメリカ人の夫と結婚し、息子が生まれ、アメリカで子育てを始めてから早3年。日本ではスボラな私も、アメリカでは超まめな妻・母に大変身。
なぜって、アメリカは手抜き大国だから。お店には楽ちんアイテムがところせましと並んでいるではありませんか。
子育てアイテムもその極み。一番驚いたのは離乳食です。日本では離乳食は基本手作りだよと言ったら夫の頭から大きなハテナマークが飛んできました。なぜって、離乳食=スーパーで買ってくるものだからです。
棚一面の赤ちゃんコーナー

見てくだされ!この壁一面の赤ちゃんコーナーを。普通のスーパーですよ。
しかも私の住んでいるミシシッピ州のジャクソン市は超弱小地方都市。それでも、オムツ、ミルク、離乳食、赤ちゃん用の日焼け止め、食器、哺乳瓶からベビーソープまで、普通のスーパーで必要なものは大体揃うので大助かり。
日本だと薬局や専門店を回らないと無いし、品数最強のはずの日本のコンビニもドックフードは売っているのに、オムツは売っていない。(お年寄り用はありましたが。)全然子育てに優しくない!だから少子化が進むんだ!と日本の未来をコンビニで嘆いた私。ちなみに、大型スーパーには、洋服やおまる、チャイルドシートまで売っています。
楽ちん離乳食いろいろ

離乳食は、何を選んでいいのか迷ってしまうぐらいズラリと並んでおります。
瓶かプラスチック容器に入っていて、開けるだけ。味は果物か野菜。人参、豆、さつまいも、りんご、バナナ、プルーンなどなど。肉は月齢が進むとありますが、魚は皆無。アメリカ人の思い浮かべる魚は、サーモン、以上!
なので、白身魚を離乳食にするなんて発想はありません。さてこの離乳食、美味しいかと言われると…。うーん…これしか知らない子たちは美味しそうに食べている。こだわるママはオーガニックの離乳食をチョイスします。
日本のおかゆにあたるのが ライスシリアルと呼ばれるもので、ミルクと混ぜてチンしてできちゃう。

ああ、簡単。余談ですが、うちの息子は半分日本人にもかかわらず、まさかの米アレルギーだったので、オートミールで海苔巻をつくるという和洋折衷に食べさせていました。今ではすっかり治り、白いご飯とふりかけですくすく成長中。
3年前は仕事をしていなかったので、日本式に離乳食を手作りし、夫や義母は私を尊敬の眼差しで見るという大きな功績を残せたのですが、そもそも、なぜ出来合いの離乳食が普通なのか、それはこういう発想です。
離乳食も最初は特に食べてくれるかわからない、だからそこに時間と努力を費やす必要はなし。多くのママは産後3ヶ月で仕事復帰するので、家事も育児も時短が基本。だから手抜きではないのだー!
楽することは決して悪いことではない
離乳食は手作りではならぬ、母乳で育てなければならぬ、という母へのプレッシャーが日本と比べて皆無に等しいアメリカの子育て。
その環境でちょっとでも日本風にすると神扱いされるので、それを利用した私は、着実に勢力を拡大し、夫が知る数少ない日本語=ONIYOMEの地位を確立したのでした。アメリカでは、離乳食にかぎらず普段の食事も3分の1は外食かテイクアウト、3分の1は冷凍食品か混ぜるだけ〜のもの、3分の1は簡単な食事なんです。
作る時は大量に作るから、下手したら一週間残り物を食べ続ける。食文化が乏しいといえばそれまでですが、その分ストレスフリー、女性もガシガシ働いて当たり前、ぶきっちょな夫だって、レンジでチンはできるでしょ?っとこういうわけです。(名誉のために、全部手作りするアメリカ人もいると思います。まだ出会ってないだけで。)
離乳食期は記憶の彼方ですが、母たるもの毎日の食事作りからは解放されません。
アメリカの外食は高いくせに、自分で作るよりまずい、さらにそんな余裕資金はない。やっぱり日本人だから、お味噌汁と白いご飯は食べたい。ということで、我が家の食生活は今のところアメリカ化していませんが、仕事をしている現在はたまに息切れして外食したくなるもんです。
ところが、いざすると、無駄な出費と油ギッシュな食事に後悔しはじめ、ぶつぶつ呟く私。「君も働いてるんだから、少しぐらいいいんだよー。君がゆっくりできたからいいじゃないかー。」となる夫。
本当なら、優しい言葉をかけてくれる夫に感謝すべきところを、「いや、無駄遣いした!だからお金がたまらないのだ!!」と逆ギレする私。日本人のプライドをちょいと捨てて、貧乏性から脱却し、手抜きの価値をもう少し見出さないとダメみたいです。
アキコ
日本生まれの日本育ち、アメリカ南部のミシシッピ州在住。3歳の息子とアメリカ人の夫の3人暮らし。超がつく保守的なディープサウスでいかにリベラルに生きていくか、日々奮闘中。全米50州中、最下位常連のミシシッピ州。アメリカの底辺から、アメリカを、日本を、世界を見つめます。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。