1・2歳の「やりたい!」を引き出す知育のポイントと、伸ばしておきたい4つのテーマとは?
理解できる言葉が少しずつ増えていく1・2歳は、考えるチカラの伸ばしどき。絵本や映像、玩具などを活用した「知育」をスタートするのにも最適の時期です。はじめての知育に無理なく取り組めるようにするポイントと、知育のほかにも伸ばしていきたい4つのテーマを紹介します。
はじめての知育では「体感すること」と「遊びを変化させること」が大切
夢中になって遊ぶことを通じて、さまざまなことを学んでいく1・2歳の子どもたち。せっかくなら、考えるチカラを伸ばすのに役立つ要素を日々の遊びの中に取り入れていきたいですね。
色や形といった、将来の学習につながっていくさまざまな概念を身につけていけるようにするには、次の2つのポイントを意識するのが効果的です。
【Point1】目・耳・手指をフル稼働させて、感覚的に体感しながら学ぶ
1・2歳は、色・形・大小といった「概念」を言葉だけで理解しようとするのは、まだ難しい年代だといえます。そこで重要になるのが、目で見る、耳で聞く、手指を動かして触ってみるといった、感覚的な体感を伴いながら、それぞれの概念を理解できるようにすること。
例えば、色の概念を理解するのであれば、赤い色を見ながら「赤」という名称を聞いたり、さまざまな色の玩具の中から赤い色のものを選んで触ってみたりすることによって、「色」と「色の名称」を結びつけてインプットできるようになります。
【Point2】飽きずに夢中になれるように、成長に合わせて遊びを変化させる
1・2歳は心身がどんどん発達していく時期なので、ひとつの決まった遊びを繰り返すだけでは飽きてしまうことも。子どもの興味を引き出すには、発達に合わせて、遊びそのものをステップアップさせていく必要があります。
知育では、「色」「大小」「長短」「形」といった1・2歳が理解しやすい順番で、扱うテーマを少しずつ変化させていくと無理なく理解できるようになります。遊びに関しても、「音やリズムを楽しむ」「手指を使って積み上げる」「ごっこ遊びを楽しむ」というように、さまざまな活動を取り入れると、常に新しい刺激が得られるため飽きる心配がありません。
知育のほかに1・2歳で伸ばしていきたい4つのテーマとは?
1・2歳の成長をサポートするには、知育と並行して、次の4つのテーマにもバランスよく取り組んでいくことが大切です。
1.人と関わる力
やさしくしてもらったときは「ありがとう」と言うなど、どのような状況でどんな言葉を言うと自分の気持ちを伝えられるのかがイメージできるようになると、子どもは自分から挨拶や「ありがとう」が言えるようになります。おうちのかたが家族や近所の人とのコミュニケーションでお手本を示すのでもよいですし、絵本や映像作品を見ながら「こんなときは、こう言うと気持ちが伝わるね」と教えていくのもおすすめです。
2.言葉
毎日よく食べる食材など、身近なものの名称や特徴を繰り返し言葉にして伝えていくと、知っている言葉や言える言葉を自然に増やしていくことができます。「納豆」という名称を伝えるだけではなく、「ぐるぐるかき混ぜるよ」「ねばねばしてきたね」というように、関連する表現も言葉にして伝えていきましょう。
3.運動・リズム
音楽に合わせて身体を動かす楽しさも、1・2歳のうちにぜひ体験させておきたいテーマです。お気に入りの歌や映像に合わせて身体を動かすときは、音に合わせて動きを止めるリトミックの要素を取り入れると、外出時に「危ない!」と言われたときなどに身体で反応する力を養うことができます。音が出る玩具で演奏したり、音の違いを楽しんだりする遊びに夢中になる子どもも少なくありません。
4.英語
1・2歳では、ダンスやアニメなどの映像を見ながら英語にふれるようにすると、楽しみながら英語に親しむことができます。同じコンテンツの日本語版と英語版を見比べてみるのもよいでしょう。1・2歳は音を聞き取る能力が非常に優れている年代なので、ネイティブスピーカーの発音にふれられる機会もつくることができると理想的だといえます。
子どもの発達段階に合った知育と、これらの4つのテーマにバランスよく取り組ませたいけれど、何から始めればよいのかがわからない…というママ・パパは、<こどもちゃれんじ ぽけっと>を試してみるのもおすすめです。10月号からは、手指を動かしながら考える力を育む「はじめての知育プログラム」がスタート。色合わせや積み上げ遊びなど、さまざまな遊び方ができる知育玩具「つみつみいろりん」では、絵本や映像教材と連動することで、1・2歳で身につけておきたいさまざまな概念の理解をサポートしていきます。知育玩具は、先の月号でお届けする教材と合体させて一緒に遊べる設計になっているため、モノを増やすことなく遊びを広げていくことが可能です。
1・2歳の考えるチカラをぐんぐん伸ばす「はじめての知育プログラム」に取り組める<こどもちゃれんじ ぽけっと>10月号は、ただ今、受付中です。
何もかもつきっきりでお世話をする必要があった0歳の頃とは違い、1・2歳になると、安全に配慮したうえで子どもの遊びをおうちの方が見守る場面も少しずつ増えていきます。子どもが好きなことに夢中になって取り組んでいるときは、それを中断させないことも、考えるチカラを伸ばすうえでは大切なこと。おうちのかたは先回りせず、子ども自身が興味のあることに思う存分取り組めるように、少し後ろから見守るつもりで関わっていくことを心がけたいですね。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ