目の下のシワや鼻周りのファンデのよれ、解決のポイントはスキンケア時のひと手間だった!ファンデの上手なのせ方をヘア・メイク広瀬あつこさんが解説
鼻まわりや頬などファンデがよれるという「たまひよ」アプリユーザーのアンケートに寄せられた悩みについて、ヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんにアドバイスいただきました。
アラフォーママたちのファンデの悩み
まずは、ママたちの声をご紹介します。
■肌の乾燥でファンデがダマに…
「出産後肌が乾燥してファンデーションが綺麗に付かなくて困っています。保湿を頑張ると今度は、ファンデーションがダマになってしまいます」(おゆか)
■鼻周りがよれる!
「どうしてもうまくできず、ファンデーションがよれてしまいます。特に鼻!」(LILY)
■シワの形によれてくる!
「ファンデーションを塗って時間がたつと、目の下のシワの形によれてくるので、シワが目立ってしまいます」(よしみ)
■ファンデが浮く!
「鼻のファンデーションが浮いてしまう」(ありさ)
■ファンデをどう選べば?
「よれにくいファンデーションが知りたい!」(まるる)
ファンデのよれを予防するには、まず肌作りが大事
肌の乾燥やシワなどにファンデがうまくのらず、よれることも。その原因と正しいファンデののせ方について、ヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんに聞いてみました。
「ファンデーションなどでベースを整えることを『肌作り』と言います。ファンデーションの前段階の肌状態を整えるところから『肌作り』は始まるので、スキンケアはとっても大切です。
乾燥が気になる季節かと思いますが、しっかりと保湿をすれば、シミやシワ、タルミがあったとしてもファンデーションが塗りやすいです。
また、洗顔とスキンケアを丁寧にすることが大事です。
毛穴などに角栓が溜まったまま放置すると、ファンデーションを塗る際に毛穴が目立つことになります。角質ケアをした肌がクリアの状態だとファンデーションが塗りやすいです。
ファンデがよれてしまう原因として、汗とマスクがあります。
自身から出てしまう汗や油分には事前に皮脂吸着剤や、汗止めなどでブロックしておくことをオススメします。ダンスやスポーツなどをされる前は、ウォータープルーフのファンデーションがいいと思います。
マスクなどの擦れには、パウダーや、マットタイプのファンデーションが強いです。
ファンデーションをのせる時は、トントンと細かくタッピングするようにスポンジなどで(手でもOK)密着させるとムラがなくなります。この時、上を向いてタップしてみてください。毛穴やシワが広がり、薄膜ファンデの仕上がりになります。
コツは、肌に対して垂直にタップすることです。頬の丸みも考えながら、コーンの上のアイスクリームが平にならないような感覚で優しくが大事。お粉で固定させた後、水スプレーをすると、さらに肌に密着します。
ファンデがよれないようにするためには、薄く塗ることが大前提なのですが、そうはいっても隠したいところを隠すために厚く塗りたくなるものですよね。
ですから、それを回避するために、例えば、毛穴は事前に毛穴用下地などを仕込み、肌をフラットにすること。半透明なタイプが多く、厚塗り感は避けられると思います。
シミはコンシーラーで部位的に隠していくか、ワントーン暗めのファンデーションを使ってみてください。もみあげより上のシミなら目立たなくなります。
頬の上だけにシミがあるのなら、オレンジなどの少し赤みが入ったコンシーラー、もしくはファンデーションを薄く塗ると、肌の血色をあげるチークの役割にもなり、シミも隠れやすくなります」(広瀬あつこさん)
ファンデがよれない「肌作り」のポイント
●夜の洗顔
夜は湯船に入って温まるのがオススメ。
毛穴が開いて、ファンデーションなどが柔らかくなるので、肌に負担なく汚れや角質などを落とすことができます。湯船に浸かって汗をかき、内から外から洗い流しましょう。
●朝の洗顔
自身から出ている汗や脂、前の晩のスキンケアが酸化している場合があるので、朝の洗顔で取り去って。鼻周りにざらつきがあるとそのままメイクに反映されるため、角栓など見つけたら部位的にクレンジングを。毛穴などに角栓が溜まったまま放置すると、ファンデーションを塗る際に毛穴が目立つことになります。肌がクリアだとファンデーションが塗りやすくなります。
●ローションパックで肌をふっくらさせる
水分を肌の角層のすみずみまでいきわたらせると、毛穴やシワがふっくらとします。鼻周りもの毛穴も保湿で少し小さくなるので、小鼻の脇までしっかりとパック。ローションパックは、コットンでもコインパックでも! 3分ほど置いて肌にしっかりと浸透させましょう。
●ローションパックの後は、乳液やクリームで保湿
ローションパック後は、必ず乳液やクリームをつけて蓋をしてしっかり保湿を。
ただ化粧水やセラムがヌルヌルとして、肌がすべってしまう時は、ティッシュなどでとってから乳液を。肌のくぼみや目の際、鼻横、口角のほか生え際に水分が溜まっている場合があるので、ティッシュで拭うのではなく、吸い取って。ヌルヌルを残したまま、次の乳液でさらにヌルヌル状態になると、ファンデもよれやすく、くずれやすくなります。
●最後にハンドプレスで馴染ませて
乳液やクリームを馴染ませたら、最後にハンドプレス。手の平の温かさでクリームが肌により馴染みやすくなります。この後にスポンジなどで余分な油分をポンポンと吸い取ればOK。
ファンデがよれやくずれやすい原因に、化粧水や乳液のヌルヌル残りもあるのですね。「化粧前にティッシュで吸い取ってから」をすぐに取り入れたいです。
(取材・文/酒井範子)
広瀬あつこさん
PROFILE)
ヘア・メイクアップアーティスト。誰でも簡単にきれいになれるメイク&美容テクニックを教えてくれると、女性誌などで人気。女優から人気モデル、美容家までヘアメイクの指名も多い。著書に『スマイルメイク −5歳で引き寄せ力アップ!』(世界文化社)がある。2児の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
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