日々の生活の中で実践できる! 1歳の成長につながる4つの体験とは?
1歳の子どもはさまざまなものに興味を持つようになり、心身ともにぐんぐん成長していきます。日常生活の中でも、おうちの方がちょっとした工夫をすることで、成長につながる体験を増やすことは可能です。今だからこそできる体験を充実させることで、子どもの成長をサポートしていきませんか。
1歳をすぎたら、成長を促す関わり方を
子どもが0歳のうちは、日々、成長していく我が子のお世話をするだけで精一杯になりがちです。「どんな関わり方をすれば成長を促せるのか」といったことを考える余裕などなかったというママ・パパも多いのではないでしょうか。
子どもが1歳をすぎ、ママ・パパが子育てのペースをつかめてきた今の時期は、子どもとの関わり方を改めて見直すチャンス。子どもの成長につながる体験を日々の生活の中に取り入れていくことで、好奇心旺盛な1歳の「やってみたい!」という気持ちを引き出していきましょう。
1歳の成長につながる4つの体験とは?
1歳の子どもの成長を促すには、五感を通じて多種多様な刺激を得られるようにすることが重要です。遊びや生活の中で「見る」「聞く」「触れる」といったさまざまな体験にバランスよく取り組めるようにすることを心がけましょう。
次の4つのことを意識すると、親子で楽しみながら、子どもの成長につながる体験を増やしていくことができます。
1.遊び方のバリエーションを増やす
お気に入りのおもちゃでも、ワンパターンの遊び方を繰り返すだけだと飽きてしまうことがあります。例えば、積み木で遊ぶ場合なら、積み上げるほかにも、転がす、同じ色のものを集める、打ち鳴らして音が出ることを楽しむといったさまざまな遊び方を試してみると、子どもの「もっとやってみたい!」という気持ちを引き出しやすくなります。おうちの方が「こんな遊び方もできるよ」とお手本を示すことで、遊び方のバリエーションを増やしていきましょう。
2.遊びの中に知育の要素を取り入れる
さまざまなものに対して好奇心が芽生え始める1歳ごろは、遊びの延長で知育をスタートするのにぴったりの時期です。大きなパーツで型はめ遊びができるパズルや、鍵盤やボタンを押すと音が出る電子楽器といった、知育に役立つおもちゃを揃えてみるのもいいですね。1歳でも貼り付けやすい大きめのシールを用意して、親子でシール遊びを楽しむことは、手指の発達を促すことにもつながります。
3.仕上げみがきに向けた取り組みをスタート
離乳食が進み、食べられるものが増えてくると気になるのが、歯のお手入れのこと。仕上げみがきを習慣化するには、「歯みがきは楽しいもの」というイメージができるようにすることが大切です。歯みがきをする場面が出てくる絵本の読み聞かせをしたり、楽しい音楽に合わせて仕上げみがきをしたりして、口の中に歯ブラシを入れることに少しずつ慣れさせていきましょう。
4.季節の風物詩にふれさせる
それぞれの季節ならではの生きものや草花を見る、旬の食べものを味わうといった体験をしたり、季節の行事や文化に親しんだりすることは、子どもの世界を広げるきっかけになります。季節の風物詩が登場する絵本や映像を親子で楽しむことから始めてみるのもおすすめです。
ここで紹介したような体験を通じて、今のうちから子どもの成長を実感できる機会を増やしておくと、本格的なイヤイヤ期が始まってからも「自己主張ができるようになったのも成長の表れ」と肯定的にとらえる視点を持ちやすくなります。大切なのは、おうちの方が強制するのではなく、子ども自身が楽しみながら取り組めるようにすること。できることが1つずつ増えていくこの時期ならではの成長に目を向け、たくさんほめることを心がけましょう。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ