新しい「好き」を見つけると1歳・2歳の世界はもっと広がる! ハマる遊び3選
心身の発達に伴って、できることがどんどん増えていくのが1歳・2歳の特徴です。成長が著しいゆえに、これまでやっていた遊びを繰り返すだけだと、物足りなく感じてしまうことも。この年齢の子どもがハマる遊びを取り入れて、毎日の生活をもっと充実させていきましょう。
成長や発達段階に合った遊びをすることが大切
1歳・2歳の子どもたちは、行動範囲が広がっていくにつれて、興味を持つものも増えていきます。さまざまなことを見聞きすることで、「やってみたい!」という意思が芽生えてくるのがこの年齢の特徴です。
あらゆる場面でおうちの方の手助けを必要としていた0歳の頃とは異なり、1歳・2歳になると自分でできることも増えてくるため、成長に合わせて遊びの内容もステップアップさせることが大切です。いつも通りの遊びを繰り返すだけではなく、「うちの子、この遊びを楽しめているかな?」という視点で子どものことをよく観察し、今の我が子の発達段階に合った遊びを提案していくことを心がけましょう。
1歳・2歳の子どもたちがハマる遊びとは?
1歳・2歳の子どもたちの多くが夢中になる遊びとしては、次のようなものが挙げられます。「最近、遊びがマンネリ化しているかも…」と感じたときは、これら3つの「ハマる遊び」を取り入れてみましょう。
1.まねっこ遊び
1歳・2歳の子どもは、身の回りにいる大人の行動や言葉をまねしたがります。これは、模倣力・記憶力・共感力・再現力・表現力といった非認知能力が身についてきている証拠。非認知能力とは、数値では測ることのできないさまざまな力のことで、生きる土台として欠かせない力だといわれています。
例えば、おうちの方が料理をする様子に興味を持ち始めたら、おもちゃの包丁やフライパンといったおままごとセットを用意してあげると、子どもはおうちの方の様子を観察しながら「まねっこ遊び」を楽しむことができます。
2.手指を使う遊び
1歳・2歳は指の感覚が鋭い時期なので、子どもたちは身近なものの特徴を確かめるために、何でも自分で触ってみようとします。手先を使う活動をすることは脳の発達を促すため、「手は突き出た脳」と言われることもあるほど。安全な環境下では「触っちゃダメ!」と禁止することはできるだけ少なくして、手指をじっくり使う遊びをさせてあげることが大切です。
積み木やパズル、ブロックなどでの遊びは、手指を使って積み上げたり、はめ込んだりする作業を通じて、観察力や思考力を育む効果が期待できます。1・2歳のうちは、パーツが小さすぎるものは扱いにくいことが多いため、子どもの手でつかみやすい大きさのものを揃えてあげましょう。
3.音感・リズム遊び
音やリズムに合わせて身体を動かす遊びに取り組むと、リズム感・音感・表現力などを育むことができます。1歳・2歳の子どもたちにとって、リズムに合わせて好きなように動くことは、自分なりの「自己実現」。チャレンジすることで「できた!」「楽しい!」といった満足感を得られます。
音に合わせて身体を止めたり揺らしたりするリトミックは、この年代の子どもが夢中になりやすい遊びです。音に反応して動く遊びは、道路などで「止まって!」と言われたときに身体で瞬時に反応できる力を身につけるうえでも効果的。太鼓やキーボードなどの音が出るおもちゃで、音楽に合わせて自分で音を出してみることも、音やリズムの楽しさを味わえる体験だといえます。
子どもがどの遊びにいつ興味を示すかには個人差があります。今は興味を持てなかったとしても、少し時間を置いてもう一度チャレンジしてみると楽しく取り組めるかもしれません。無理強いはせずに、子どもが興味を持ったタイミングで、それぞれの遊びを十分に楽しめる環境を整えてあげましょう。
取材・文/安永美穂 取材協力/こどもちゃれんじ