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お正月、ファミリーにぴったりの絵本ってどんなもの?【絵本専門士・フリーアナウンサー吉田明世さんインタビュー】

更新

4才の女の子・1才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
保育士や絵本専門士の資格を取得し、大の絵本好きとして知られ、2022年12月には絵本を出版しました。
その吉田明世さんに、普段の読み聞かせで工夫をしていることや、親子で楽しみたい絵本について聞きました。

子どもと同じ目線で絵本を楽しむことが大切

――子育ての中で、どんなときに読み聞かせを楽しんでいますか? 

吉田さん(以下敬称略)わが家ではリビングと寝室にそれぞれ本棚があり、子どもたちが絵本をすぐに手に取れる環境を作っています。なので、寝かしつけの時間はもちろんのこと、何気ない時間にも絵本を読むことがよくあります。

読み聞かせのとき、ついつい大人は絵本の絵ではなく文字ばかりを見てしまいがち。でも、絵から伝わる情報はたくさんあるので、私は子どもたちと同じ目線で絵もしっかり見て、絵本を楽しむように心がけています。

そして、私は読み聞かせは、脱線してもいいものだと思っています。ページ順に読まなければいけないものではないので、子どもが絵本の絵から何かを発見したときには、ページを戻ることもありますし、形にとらわれずに一緒に楽しむようにしています。

――吉田さん自身が幼いころに読んでいて印象に残っている絵本はありますか?

吉田 いくつかありますが、美しい絵柄に強くひかれた『スイミー』は印象に残っています。1人だけみんなと違うスイミーが勇敢に生きる姿に子どもながらに、励まされました。

ほかに好きだったのは『ぐりとぐら』シリーズ。わくわくするのに、ちょっぴりどきどきもする、そんな『ぐりとぐら』シリーズが大好きでした。とくに、絵本に出てくる大きなカステラがあまりにおいしそうで、思わずクンクン、と絵本に鼻をつけてしまったことを覚えています。

【0~1才ごろ】シンプルで見やすい絵とリズミカルな文章の絵本がおすすめ

――親子で楽しめる絵本を教えてください。吉田さんのおすすめはありますか?

吉田 0~1才ごろの小さな赤ちゃんでも楽しめる絵本を2冊紹介しますね。低月齢の赤ちゃんには、シンプルで見やすい絵と、リズミカルな文章の絵本がおすすめです。

『だるまさんが』

だ・る・ま・さ・ん・が、と左右にゆらゆら揺れるだるまさんがどうなっちゃう? ページをめくるたびにくすっと笑える人気の絵本です。
かがくい ひろし著/935円(ブロンズ新社)

「ファンも多い『だるまさんが』ですが、わが家の子どもたちは『だるまさんの』『だるまさんも』も大好きでした。読み聞かせをすると、子どもたちはだるまさんの動きに合わせて体をゆらゆら。まあるくてやさしいフォルムに、赤ちゃんもきっとくぎづけに! 低月齢の赤ちゃんから大人まで楽しめる1冊です」(吉田さん)

『語りかけ絵本 いちご』

いちごが登場し、パクっと食べられてヘタだけ残って・・・。リズミカルな語りかけが楽しめます。
こがようこ著/1100円(大日本図書)

「『いちごをパクっ!』子どもが大好きないちごをおなかいっぱい食べられる、おいしいストーリーの絵本です。語りかけるような文章のやさしいリズムが特徴。絵本好きにはもちろんのこと、あまり絵本を読み慣れていないママ・パパにもおすすめです」(吉田さん)

【2~5才ごろ】物語を楽しんでも! 季節に合った絵本もおすすめ。

――これからの年末年始に楽しめる絵本を知りたいです。吉田さんのおすすめはありますか?

吉田 2~5才ごろの“物語”を楽しめるようになった年齢の子どもたちにおすすめの絵本を2冊紹介しますね。来年は卯(う)年ということでうさぎさんと、お正月によく見かける“あるもの”が出てくる絵本です。

『どうぞのいす』

うさぎさんが椅子を作り、「どうぞのいす」と看板を立てました。そこにさまざまな動物がやってきて・・・。
香山美子 絵、柿本幸造 作/1100円(ひさかたチャイルド)

「2023年は卯年。うさぎさんのやさしい気持ちがみんなにつながって広がっていく『どうぞのいす』の話。わが家でも子どもたちにも何度も読み聞かせしていて、『どうぞのきもち』を大切にしようね、と話しています」(吉田さん)

『おもちのきもち』

お正月に大人が食べる機会の多いおもち。まだおもちを食べられない乳幼児でも、“かがみもち”を目にすることがあるかもしれません。そんな“かがみもち”がある決心をするストーリー。
かがくいひろし著/1650円(講談社)

「お正月によく目にする“かがみもち”。そんな“かがみもち”は、どんな気持ちなんでしょう? “かがみもち”の複雑な心境、姿形が変わる臨場感がとっても楽しい1冊です」(吉田さん)

親子でトライしてほしい「早口言葉」が楽しい絵本

――2022年12月に絵本を出版した吉田さん。その絵本のおすすめポイントを教えてください。

吉田 言葉のおもしろさ、楽しさを子どもたちに感じてもらいたい。そんな思いで、早口言葉をテーマにした『はやくちよこれいと』という絵本を作りました。

一粒飲むと滑舌がよくなるという『外郎(ういろう)』を売り歩く商人が、その効果効能を、早口言葉を交えながら軽快に紹介する、という歌舞伎の演目で有名なお話をアレンジしました。外郎をチョコレートに、商人をチョコレートの魔人に設定を変えることで、より親しみを持って楽しんでもらえるように工夫しています。

ぜひ親子で早口言葉にチャレンジしながら、楽しく読んでほしいなと思っています。

お話/吉田明世さん 取材・文/たまひよONLINE編集部

絵本の読み聞かせをとおして、親子でコミュニケーションを楽しめるといいですね。

絵本専門士としても活躍する吉田さんのきょうだい育児の日々はまだまだ続きます。「たまひよONLINE]で連載中の”吉田明世さんの育児エッセイ”もお楽しみに!

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

吉田明世(よしだあきよ)

Profile
1988年生まれ。2児の母。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、モデル、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年12月に絵本『はやくちよこれいと』(インプレス)を出版。

『はやくちよこれいと』

遠い不思議の国からやってきた、チョコレートの魔人。その魔人が持っている「はやくちよこれいと」を1粒食べれば、リズミカルで楽しい言葉遊びのスタート。 親子で楽しめる早口言葉の絵本。吉田明世・カタスケ 作、今津良樹 絵/1540円(インプレス)

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