尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とは…?!【御手洗直子のコマダム日記 #147】
一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。
「つっこみが止まらないコマダム日記」#147
今回はウイルス性のイボにまつわるお話です。
尋常性疣贅(ウイルス性のイボ)
小学校1~2年の頃(ウロ覚え)左ヒザにイボができた。直径5ミリくらいで高さ4ミリくらいあるわりとでかいイボだ。イボができたことがある人はわかると思うのだが、コレ表面がえのきの束の裏みたいに組織がブツブツに盛り上がっててめっちゃくちゃ気になるしイヤなのである。
今すぐどうにかしたいあまり体育座りをするたびに爪でつかんだりむしったりちぎろうとするのだが、そう簡単にちぎれるわけでもなく毎回血が出るだけで終わるのである。小学校低学年なりにとんでもなく憂鬱なのであった。
当時から『イボはウイルスでうつる』と聞いていたのだが、今調べたらホントにウイルスでうつるらしくてアッ本当だったんだと感心した。当時私だけでなく姉たちにもイボができていたからである。誰が感染源だったのかはわからないが、おそらく姉妹間で感染してしまったのであろう。姉妹三人でイボコロリというイボを薬で殺して取る絆創膏のようなものを買ってもらったりしてガンバッたのだが、表面が削れるだけで芯が残っているためしばらくするとまた元の大きさに戻ってしまうのであった。怒りと憎悪の織り成す負の感情である。
イボへの負の感情、いわゆる殺意がカンストし、母と皮膚科へ行ってみることになった。なんかドライアイスで凍傷にしてどうとか熱した棒で焼き取るとかどうとかというのをウワサに聞いたが、膝の一部を壊死させられるという恐怖よりイボを確実に抹殺できるであろうという期待の方がはるかにでかいのである。悪・即・斬。イボよ〇ねェ~~~~~!(おそらくベネッセから修正が入るセリフ)という殺意と共に皮膚科の門を叩いた。
さて、皮膚科にてまずは麻酔をしてこの電気が流れる鉄の棒で焼きますよ。と簡単に説明があり、ほう、それはスリリングだと麻酔の注射を受け顔だけ起きようとしたのだが肩と膝を抑えられベッドに固定されてしまった。エッ?見ちゃダメなの?どうでもいいけど帝王切開の時も部分麻酔だったのでどうなってるのか見よ~~と思っていたのだがこちらもなんか箱でカバーされてて見えなかったのであった。頼めば見せてくれたのであろうか。そこまでして見たい情熱があるわけでもなく見れないのかぁ…というボンヤリした無念だけを抱えて治療が終わるのを待つのであった。(つづく)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko