給食時間は20分。食べるのが遅い子は…?【御手洗直子のコマダム日記 #146】
一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。
「つっこみが止まらないコマダム日記」#146
今回は学生時代のお悩み…?にまつわるお話です。
胃腸には良さそうだが胃炎持ちなのでそれにも該当しない
食べるのが遅い。私が。一食40分くらいかかるし品数が多いと1時間以上かかる。小さい頃からそんな感じで今もそんな感じである。私の場合、口の中の物を50回程度咀嚼して完全にペースト状にならないと飲み込めない。という状態で、一時期メチャクチャ急いで食べるというのを試してみたのだがどうにもこうにも飲み込めず早く食べるのは無理という結論に達した。無理なもんは無理である。たぶん一生このままだと思う。
困ったのが給食である。困ったと言っても『いや~、終わんないッスね~。』くらいの困りっぷりなので、まああまり困ってはいない。今調べたら小学校の給食時間が20分でマジかよという感じである。大人になった今でも20分以内に給食程度の品数があったら食べられないと思う。
さてそんな私が小中の昼食をどうしていたかというと急いで食べるということもせず、みんなが昼休みなどを過ごしている間黙々と給食、または弁当を食べていた。入学時とかクラス替え後に『遅いね』とか『大丈夫?』とか言われるのだが、毎日遅いので一週間もすればみんな何も言わなくなるのである。なんなら昼休みを通過して5時間目まで食べていた。5時間目が始まる直前まで食べていたら教室に入ってきた先生に『まだ食べ終わってないのか?!!』とマジでびっくりされ『アッでももうちょっとだったんですけど』と言ったら『そのまま食べてて良いよ』と言われ5時間目まで食べていたのである。先生も優しいけどなにも言わないクラスメイトも相当優しい。ありがとう。30年経った今みんなお元気ですか?私はいまだに食べるのが遅いです。
今思うと自分の子がコレだったらいろんな意味でハラハラしそうであるが、運良く私は鋼のメンタルで生きていたので何も気にしないで弁当を食っていた。友達が教室にいる時は友達とおしゃべりしながら食べ、みんな外で遊んでいる時は誰もいないわァと思いながら食べていた。
当時は何も思っていなかったのだが、おそらく一定数はいるであろう全国の同士(食べるのが遅い子)はどうしていた(いる)のであろうか。食べ終わらなくても途中でやめているのか、メチャクチャ急いで食べているのか、それとも自分のペースで食べられているのであろうか。もしそういう子を見かけたら『急いで食べなさい』ではなく『食べるの遅いんだな』と思ってくれると嬉しい。言っても無理な子もいるのだ。たぶん。ちなみにこの能力、飲み会とかで『最後までずっと食べてる人』になる。
メリットは咀嚼回数が多いことでの食べすぎ防止。にはならくて普通に大量に食うし、歯並びも良くないし虫歯にもなる。ので、おそらくメリットは、無い。(無念)おわり。
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko