毎日の献立にもううんざり!? 献立が先か、買い物が先か、どっちが正解?
食事の準備で頭を悩ませる毎日の献立。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられたママたちの献立の立て方とともに、料理研究家ほりえさちこさんの献立の立て方のポイントをご紹介します。
献立が先?それとも立ててから? 買い物するママたちの声
■買ってから献立を立てているからダメなの?!
「私はとりあえずスーパーに行き、そこで特売品や安くなっている物をとりあえず買って、家に帰ってから冷蔵庫にあった物と組み合わせて何が作れるかを考えるスタイル。だから、スーパーでも何を買おうかと悩み、作る前にも今日何を作ろうかと悩み、2度も悩んでいる。だから面倒くささが倍増しているんじゃないかと…」
■チラシをチェックして献立を決めています。
「家事の中では料理が一番好き。買い物は2~3日に1回と週1の生協。献立を決めて買うよりは折り込みチラシでお買い特品をピックアップしてそれで作れるものにします。例えばぶりが特売になっていたら、ぶり大根やぶりのお刺身で海鮮丼とか。それにプラスで野菜の煮びたしやサラダなど。献立を決めてから行くとお目当ての食材が高かった時にまた迷いそう」
■冷蔵庫の残り物を優先
「私の場合はまず、冷蔵庫の中のモノを見て、何を足せば何ができるか数種類想定。例えば、ごぼうが1本残っている場合は、きんぴらにして弁当に入れるか、炊き込みご飯や豚汁にするとか。『とにかく冷蔵庫の中のモノを捨てない!』をモットーに連想ゲームです。そして アプリなどでスーパーの特売情報をチェックしてから、買い足すという感じです」
■生協の注文時に大まかな献立を計画
「肉や魚を生協で注文しているので、この時点で大まかなメインを考えています。合挽ならハンバーグ、鷄手羽なら煮込み、豚こま残して後日豚汁に、みたいに。野菜は近所のスーパーで、いつもの野菜をパパパっとカゴに放り込みます。考えませんね」
■1週間分の献立を考えてノートに記録
「私は1週間分を考えて買い物に行きます。その方が節約にもなるから。料理は得意ですが、レシピのアプリは何個も活用して、1週間分の献立はノートに全て記録しています。なぜかというと、考えるのが面倒なので使い回ししているから。頑張って4~5週の献立を考えて、次の月も使い回しすれば考えなくてすみます」
■買い物先&献立先の両方
「買い物が先か、献立が先か? 私は『両方』ですね。何が食べたいか頭に浮かんでから、買い物に行くこともあれば、冷蔵庫にあるもので献立を決め、足りないものや副菜などの買い物に行く時も。スーパーに行ってから、『お!この食材新鮮だな』と買ってしまってから『さて何を作ろう?』となる時もあります」
料理研究家に献立の立て方の秘訣を直撃!
料理研究家であり、ママでもあるほりえさちこさんに、献立の立て方について聞いてみました。
「献立を立ててから買い物をするか、それとも買い物をしてから献立を立てるかのどちらがいいかというと、どちらも正解です。
まだ料理初心者や料理が苦手という人は、献立を考えてから買い物をしたほうがスムーズに料理にとりかかれますよ。料理が得意な方はスーパーの特売や冷蔵庫の残り食材などを活かして献立を考えられるようになるので、食材の無駄が少なく節約にもつながりますね。もしかすると、スーパーに行ってから献立を考えるという方は料理上手な方が多いのではないかなと思います。
私はまず冷蔵庫をのぞき、早めに使ってしまいたい食材をとりあえず取り出します。食材を確認してからそのまま献立を考えます。時には、メニューを考えたうえで足りないものがあれば買ったりもしますが、そのまま残っている食材をいかして献立を考えることが多いですね。
献立は、基本の主菜、副菜、汁物という時もありますが、主菜にたっぷり野菜が入る時は主菜と汁もの、ごはんという時もあります。
我が家は、部活をしている息子がいるので肉や卵などのタンパク質をメインに、野菜をしっかりとれるように考えています。生野菜のサラダもつくりますが、味噌汁にたっぷり野菜を入れるとよく食べてくれるので、残り野菜などはだしで煮て汁物にすることで、野菜を無駄なく使い切っています」(ほりえさちこさん)
献立の立て方のポイント
献立を考えてから買い物に行く場合、最初から1週間分を考えるのは大変。食べたいものが変わることもあるので、2~3日分の献立を考えてその分の材料の買い物をしておくのがオススメ。
献立アプリや雑誌などからヒントを得て献立を考えて、レパートリーを増やしていきましょう。毎日繰り返しているうちにレパートリーも増えて、残り食材や特売品を活かした料理をぱっと作れるようになっていくはずです。
家族のお昼ご飯と被らないもの考えながら献立を立てるのは本当に大変。そんな苦労も知らずに、「なんでもいいよ」や「えー、今日の夕飯〇〇がよかった」なんて言われると、テーブルをひっくり返したい気持ちになりますね。
(文・酒井範子)
ほりえさちこさん
PROFILE)
料理研究家、栄養士、食育アドバイザーの資格を生かし、離乳食からおべんとうづくりまで幅広いレシピを紹介。著書は『おいしさ満点!中高生の基本のお弁当』(成美堂出版)、『おべんとうの教科書』(学研プラス)、『3品15分 超時短 糖質オフ1か月晩ごはん献立』(主婦と生活社)、『あと1品がすぐできる! おいしい副菜』(池田書店)のほか、新刊に『オートミールで簡単! ダイエット』(宝島社)など多数。
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。