生のまま冷凍できる野菜は意外に多い!共働き・子育て家庭におすすめの野菜冷凍術【専門家に聞く】
「たまひよ」アプリユーザーで共働きの夫婦に「普段夕飯は誰が作ることが多いですか?」と、質問。さらに「夕飯作りの悩みや工夫していることがあったら教えてください」と、コメントを応募しました。お悩み1位は「献立が決まらない&レパートリーがない」、2位は「時短の工夫を知りたい」でした。ママたちの工夫アイデアをご紹介。料理家で食育アドバイザーのほりえさちこさんに聞きました。
夕飯作り担当は75%がママ。毎日のことだけに悩みも尽きない、という声
共働き夫婦に「普段夕飯は誰が作ることが多いですか?」と、質問したところダントツで「ママ」と、なりました。夫は14%、その他の回答で多かった「作れるほうが作る」と併せても夫が普段の夕飯を作る家庭は少数派のようです。
お悩みでは、毎日のことだけに「メニューがマンネリ」「献立が決まらない」という声が一番多く、スーパーで無駄にウロウロしたり、余計な物を買ってしまったりすることもあるようです。
そこで「工夫している」という、ママたちのコメントを紹介します。
献立決まらない&メニューがマンネリの打開策は「1週間のメニューを考えておく」
毎日、何を作ろうと頭を抱えていたママたちがたどり着いた答えは「1週間分のメニューを考えておく」が最多でした。
「以前は何を作ろうと悩みながら、スーパーで無駄にウロウロしてました。
今は一週間分の献立をあらかじめ立てて材料をメモ帳に記載。週に一度スーパーへ買い出しに行きます。
行きつけのスーパーなので配置もほぼ暗記しているから、スムーズに時短で買い物が終わります」(みぃママ)
「買い物が一回で済むように、1週間のメニューを考えてから買っています」(ペコちゃん)
「1週間分の献立を考えるようにしたら、毎日悩むことがなくなりました!」(おいも)
毎日毎日悩むんだったら「1週間分のメニューはこれ! と、潔く決めた方が効率的」という、声が届きました。
今、大人気のミールキットや料理アプリを使う
「レシピを考えるのが面倒なので、ミールキットなど炒めるだけのものを取り入れるように。それらを出した日は、夫から太鼓判が出てしまいます。それはそれで、ちょっと悲しい」(よしも)
「献立を考えるのが面倒なので、平日はオイシックスのミールキットを愛用してます!」(nnn)
「献立は考えません(笑) その日冷蔵庫にあるものをクラシルなどのお料理アプリで検索して作っています。
考えることも、それを元に材料を買いにいくことも、私には負担だったので楽になりました」(みんと)
お悩みでは、育ち盛りのお子さんがいる家庭だけに「野菜をたくさん料理に使いたい」という、声も多く寄せられました。
しかしミールキットは便利ですが割高ですし、お総菜は塩分が心配。とはいえ1週間長持ちする野菜も限られています。
そこで料理研究家のほりえさちこ先生に、冷凍におすすめの野菜を伺いました。
「冷凍できる野菜は意外に多い! 下準備して冷凍すれば時短にもなります」と、専門家
「野菜は生のまま冷凍保存できるものが多く、冷凍することで組織が壊れて水分が抜けて旨味や甘味が凝縮します。安くてたくさん買ってしまった、というときなど食材を無駄にしないためにも冷凍保存はおすすめです」
と、ほりえさちこ先生。それぞれのおすすめの冷凍方法を教えていただきました。
●ピーマン、パプリカ
種をのぞき食べやすい大きさに切って保存袋に入れて冷凍。そのまま炒めたり、焼いたり。刻んでオムレツの具にも便利です。
●小松菜
ざく切りして保存袋に入れて冷凍。(青梗菜も同様にできる)スープや味噌汁にパラパラッと入れたり、炒め物にしたり、彩りになります。
●小ネギやねぎ
小口切りして保存袋や小さめの保存容器に入れて冷凍。そのまま味噌汁やスープに。卵焼きの具にしたり、和え物にも。
●まいたけ、しいたけ、エリンギ、しめじ、えのきだけなどのきのこ類
キノコ類はうま味、栄養がアップするので冷凍がおすすめです。煮物、炒め物、スープなどどんな調理でも相性抜群。
●なす
食べやすい大きさに切って保存袋に入れて冷凍するか、乱切りして油で揚げ、油をきったものを保存袋に入れて冷凍保存。揚げているものはそのままミートソースに混ぜたり、カレーや炒め物に加えたりがおすすめ。
●トマト、ミニトマト
完熟してしまったり、すぐに食べれないときにおすすめ。解凍後はぐじゅぐじゅっとするのでそのまま生で食べるのはおすすめしませんが、煮込み料理やトマトソース、ミートソースなどに使えます。冷凍することでうま味が凝縮し、冷凍したトマトは水をかけるとつるんと湯むきしやすいです。
●ごぼう、れんこん、大根、にんじんなどの根菜
使いやすい大きさに切って冷凍。ごぼうなら斜め薄切りや細切り、れんこんなら輪切りや半月切り、大根はいちょう切り、ふろふき大根にするなら2~3cm厚でもよいOK。にんじんはいちょう切りや細切りがおすすめ。
冷凍することで味がしみやすくなります。煮物など調理済みにしてからの冷凍もおすすめです。
●さつまいも、かぼちゃ
生のまま調理しやすい形に切って保存袋に入れて冷凍。さつまいもは輪切り、かぼちゃは一口大や6~7mm厚のスライスなど。そのまま甘煮や煮物、焼いたりしても。煮たり調理してからの冷凍もOK。
●アスパラガス
根本の固い部分、ハカマをのぞき食べやすい大きさに切って(4~5cm長さくらい)保存袋に入れて冷凍。そのままソテーやスープなどに。茹でてから冷凍でもOK。
●キャベツ
ざく切り、細切りして保存袋に入れて冷凍。スープ、煮込み料理、和え物、炒め物などそのまま使えます。
●オクラ
ガクの部分をのぞき塩をふって板ずり。水洗いしてしっかり水気をふいておくと解凍後すぐに使えて便利です。輪切りして冷凍でもOK。スープ、味噌汁、和え物、炒め物など。
●玉ねぎ
茶色い皮をむいて丸ごと、薄切り、くし形切り、みじん切りなど使いやすい大きさに切り保存袋に入れて冷凍。そのままいつも通りに調理。味が染みやすく。甘味が出て美味しい。
いかがでしたか?
お肉やお魚だけでなく野菜も冷凍保存を活用すれば、料理のレパートリーが広がります。活用してみてください。
ほりえさちこ
料理研究家、栄養士、食育アドバイザーの資格を生かし、離乳食からおべんとうづくりまで幅広いレシピを紹介。SNSでは日々作っている料理や息子(高校生)のお弁当やおやつなどを紹介しています。著書は『おべんとうの教科書』(主婦の友社)『大人かわいい飾り切り』(主婦の友社)『3品15分 超時短 糖質オフ1か月晩ごはん献立』(主婦と生活社)など多数あります。最新刊『おいしい副菜』(池田書店)が好評発売中。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年6月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数365人)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。