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早い方がいいの?気になる子どもの歯並び、矯正を始めるタイミングは?【専門家】

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robertprzybysz/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーから子どもの歯並びや歯の矯正の悩みについて、数々の声が寄せられました。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医の桜堤あみの歯科院長、網野重人さんにアドバイスいただきました。

心配! 子どもの歯並びの悩み

まずはみんなの歯並びについての悩みの声をご紹介します。

■歯並びは遺伝するの?
「私の歯並びが悪く矯正をしていたので、子どもも歯並びが悪くならないか心配です」(そら)

■将来、矯正の予定
「親子揃って歯並びが悪いです…。女の子なので将来を考えて矯正です!」(かーこ)

■受け口で歯科に通っています
「受け口で矯正すべきか歯医者さんに診てもらいながら、様子を見ています」(big)

■前歯が気になる
「上の前歯が下の前歯の後ろになり、歯並びがよくないので心配です」(きな子もち)

■様子を観察中
「歯並びが心配なので、小学校入学前に矯正歯科で診察してもらいました。問題ないとのことなので様子を観察中です」(ピンクリボン)

矯正をスタートする時期、焦りは禁物!

気になる子どもの歯の矯正について、いつから始めるといいのか、どういった時に矯正が必要なのか、日本歯科専門医機構認定小児歯科専門医であり、子どもの歯の矯正に携わる網野重人さんに聞いてみました。

「子どもの歯並びを気にされて、『うちの子の歯並びは、大丈夫ですか?』と、相談に来られるママやパパが増えました。

歯の矯正は、本来、虫歯や歯周病になりにくいというのが本来の目的です。けれども、矯正が当たり前のような風潮になると、見た目を気にされるのが親心なのでしょう。

このため思春期に器具をつけて治療するより、小さいうちに終わらせた方がいいのではないか、また周りのお友だちが歯並びの矯正を始めたから、うちも始めたほうがいいのではと不安に思われて、相談に来られるというケースも少なくありません。

歯並びの矯正は早く始めた方が子どもへの負担が少ないと思われているようですが、そうではありません。歯並びを整える治療は、歯と顎が成長した10代後半から始めても、十分に間に合います。
子どもは、歯と顎が成長途中ですから、成長しきれていない状態で歯並びを矯正しても顎の成長とともに、仕上げの矯正治療が必要になるケースがあるからです。

まず、ママやパパには、子どもの歯や顎の成長は個人差が大きいこと、矯正をスタートする時期は子ども一人一人にあったタイミングがあるということを知ってほしいと思っています。

ただ、中には早期に矯正が望ましいケースもあります。それは、受け口と言われる反対咬合と、顎を広げる矯正が必要なケースです。このような骨格に問題があるケースは、子どもの顎の成長を待たずに成長する力を利用して、矯正をスタートさせる必要があります。このケースは、治療を先延ばしすると、顎を削るなどの外科的な処置が必要になることがあるからです。

子どもの歯と顎の成長には個人差があるとお話ししたように、歯列矯正にもお子さんの成長に合わせた個別の治療方針があります。特に子どもの歯の矯正は大人とは異なるので、いくつかの矯正歯科で相談し、親子で納得し、信頼ができる歯科医を焦らずに見つけることがとても大切です。

歯の矯正期間が長くなれば、お子さんの負担になりますし、治療費がかさむことがありますから、ネットの情報や周りの環境などに惑わされずに、検討されることをオススメします」(網野重人さん)

歯の矯正はタイミングが大事。矯正を考えている場合、相談できる小児歯科の専門の先生を探しておくことも大切ですね。(取材・文/酒井範子)

網野重人さん

PROFILE)
医療法人社団桜翔会桜堤あみの歯科院長。1995年、昭和大学卒業。同年より昭和大学小児歯科学教室勤務。2008年、桜堤あみの歯科開院(東京都)。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。患者さんへのコミュニケーションを重視し、子どもの成長や個性を考えた治療を日々行なっている。著書に『子どもの歯を健康に育てる方法』『子どもの歯並びをよくする方法』などがある。

桜堤あみの歯科

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