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「ワンオペ育児がしんどい…」3児の保育士パパ・でんちゃん先生に聞く、心が軽くなる子どもとの向き合い方

更新

若い女性のうつ病のイメージ
monzenmachi/gettyimages

子どもが幼い時期は、できるだけ一緒に過ごしたい……。そう思っていたけれど、家事や育児を1人でこなす「ワンオペ育児」が続くと、息詰まってしまうママやパパは少なくありません。

そこで今回は3児の保育士パパ・でんちゃん先生に、「ワンオペ育児」を少しでもラクに乗り切るコツや、子どもとの向き合い方を教えてもらいました。

<プロフィール>
でんちゃん先生
3児の保育士パパ&ベビーシッター
大学卒業後、保育職に就き、保育園・幼稚園・障害児支援施設にて10年間勤務。2021年4月より、ベビーシッター業を開始。同時期に始めた育児ノウハウを紹介するインスタグラム(@denchan_family_)では、フォロワー数3.9万人越えの人気インスタグラマーに。プライベートで7歳の長女、5歳の長男、2歳の二男を育てる。

「ワンオペ育児」を頑張るママやパパが“しんどい”と思った瞬間とは?

しんどいと感じるのはどんな瞬間か、実際に「ワンオペ育児」の悩みを抱えているママやパパの声を集めてみました。

「ワンオペ育児は1日がとても長く感じます。息詰まったときに気晴らしをしたいけれど、子どもがいるとなかなか気が休まりません」

「子どもとじっくり向き合える時間があるのは幸せなことですが、しんどいと思う瞬間もあります。ワンオペ育児を楽しむコツはありますか?」

「おうち時間が長くなると、子どもとの遊びネタも尽きてしまいます。もっと夫が協力してくれたらいいのですが……」

さまざまな事情から「ワンオペ育児」をせざるをえないとはいえ、頑張りすぎてストレスを抱えてしまうママやパパも。「しんどい」と思ったときは、どのような心持ちで子どもと向き合ったらよいのでしょうか。

「完璧な親を卒業すること」がワンオペ育児を楽しむポイント!

ワンオペ育児がはじまると、「しっかり子どもを見なければ!」という思いが生じがちに。でも、子どものために育児を頑張りすぎると、「しんどくなることもある」とでんちゃん先生は言います。

「子どもと一緒にいる時間にしんどさを感じるのは、“子どものため”に育児を頑張っているからです。気持ちは子どもが最優先だとしても、それが自身を苦しめる原因であれば、“自分のため”に育児を楽しんでみてはいかがでしょうか? 好きな音楽を聴きながら本を読んだり、甘いものを食べたり、疲れたら横になってみたり……。子どもと一緒にいる時でも、少しでも意識して自分を大切にする時間をもてるようになると、自然と子どもにも優しくできるようになります」(でんちゃん先生)。

もし、リフレッシュ中に子どもが泣いても、神経質になる必要はないのだそう。育児や家事を完璧にこなすことよりも、子どもの隣でママやパパが笑顔でいることの方が、ずっと大切だとでんちゃん先生は言います。ワンオペ育児に息が詰まりそうなときは、“子どものため”から“自分のため”に意識を変えてみるといいそうです。

ここからは、ワンオペ育児を頑張るママやパパのための「年齢別・子どもとの向き合い方」をでんちゃん先生に聞いてみました。

ぐんぐん吸収する「0~2歳児」は、ふれあい遊びで育む!

まだ上手におしゃべりができない月齢の子どもは、大好きなママやパパとスキンシップをとりながら遊ぶのが大好き。目と目を合わせてあやしたり、積極的に話しかけたり、触れ合ったりして、安心感を与えてあげましょう。

「おすすめのふれあい遊びは、ねんねしたまま遊べる手遊び歌『きゅうりができた』や、子どもをぞうきんに例えたわらべ歌『ラララぞうきん』。ネットで検索すると、たくさん動画が出てきます。リズムや歌詞は、ママやパパが歌いやすいようにアレンジしてもいいので、ぜひ試してみてください。子どもが全身で喜ぶ姿を見られるはずです」(でんちゃん先生)。

言葉が通じないからこそ、ふれあい遊びで子どもとしっかりコミュニケーションをとっておきたいもの。童謡に限らず、ママやパパの好きな歌やダンスでもOK。自身の心もリラックスさせつつ、子どもとのふれあいが持てれば、ワンオペ育児だって有意義な時間に変えるられるかもしれません。

手先が器用になる「3~4歳」は、テープはがしで想像力を鍛える!

子どもの落書きには、ストレスの発散やリラックス効果など、さまざまな理由があると言われています。でも、自宅の壁に落書きをされると困ってしまいますよね。

「表現の場を求めている3~4歳の子どもには、壁や床にマスキングテープを貼って子どもに剥がしてもらう遊びがおすすめ。マスキングテープ※は弱粘着で紙のように簡単にはがせるので、汚れや傷を気にせず遊べます。自由にカットして、大好きなおもちゃをデコレーションするのも面白いですね。指先の運動にもなりますよ」(でんちゃん先生)。

好きなことをとことん追求する熱中体験は、子どもの成長に必要不可欠なのだとか。1人で機嫌よく遊んでいるときは、声かけをせずにそっと見守ってあげると、子どもの創造力がぐっと高まるとでんちゃん先生は言います。

※マスキングテープで遊ぶときは、子どもが誤飲しないように注意しましょう。遊んだらすぐに片づけるようにしましょう。

複雑な動きもできる「5~6歳」は、風船バレーで運動神経を高める!

おうちの中でも体を動かしたい子どもにつき合うのは、意外と大変! かと言って、「おとなしくしていて」と言えばストレスに感じることもあります。

「ボールの代わりに風船を使った『風船バレー』は、スペースを確保すれば室内でも安心して遊べます。床に落ちないように風船に触れてラリーを楽しんだり、何回連続で風船をひろえるのかを競ったりすると盛り上がりますよ」(でんちゃん先生)。

子どもはもちろん、大人もつい夢中になる風船バレー。家族みんなで一緒に楽しめる遊びの一つになるかもしれませんね。

これまで、子どもの命をつないできたことは、とても誇らしいことだと、でんちゃん先生。完璧な育児や家事よりも大切な子どもの笑顔を守ることこそが、ママやパパの最重要任務かもしれませんね。そのためにも、自身のことももっと大切にして、育児を楽しむ心の余裕を持つことが、ワンオペ育児の“しんどさ”を乗り越えるきっかけになるのではないでしょうか。

でんちゃん先生の格言

取材・文/佐藤 文子

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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