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やりたいことはやらせてみる!家庭は社会に出ていくための学びの場。3児のママ、藤本美貴さんインタビュー

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10歳、7歳、3歳の、3人のお子さんを育てながら、タレントとして活躍する藤本美貴さん。ご主人である庄司智春さんと協力し合いながら、“楽しく、ときに厳しく”で、お二人らしい子育てをされているようです。今回は、藤本さんが子育てをするうえで大切にしていること、 また庄司さんとの子育ての様子についても聞きました。

少しぐらい痛い目にあっても、 見守りながら挑戦させてみる!

――子育てをしていて、喜びを感じるのはどんな時でしょうか?

藤本さん 健康に育ってくれるのはもちろんですが、子どもたちの成長を感じる瞬間がやっぱりうれしいですね。誕生日を迎えると、「ああ、もう3歳になったんだ〜、でもまだ3歳なんだ〜」という、寂しいようなうれしいような、何とも言えない気持ちになります。

あとは、何気ない日常のなかで、兄弟3人で仲良く遊んでいる姿を見るのもうれしいです。長女も7歳になって、最近はお風呂の中で次女のお世話をしてくれたりと、よく面倒を見てくれるようになりました。

――子育てをしていて不安なことや、悩むこともあるのでしょうか。

藤本さん 1人目の時は初めての育児で、何が正解かも分からなかったし、いろいろ悩んだりしましたね。ネットで検索したり、ママ友に相談したりしました。たとえば離乳食って、こだわりだすとキリがないじゃないですか。1人目の時は離乳食も手作りで頑張っていたけど、外出先で持っていく市販の離乳食だってよく食べてくれるし、そこまで手作りにこだわりすぎなくてもいいのかなって。

私自身が4番目の末っ子ということもあり、小さい頃からたくましく育てられましたけど、こうして健康に育っているから大丈夫なんだろうなと思えましたね。それで、2人目からはそんなに神経質に育てなくてもいいんじゃないかという発想に変わったんです。

――藤本さんご夫婦が、子育てでモットーにしていることってありますか?

藤本さん 生死に関わる危険なこと以外は、基本的にはやりたいことは本人にやらせてみるのが、我が家のモットー。たとえばハサミを使いたがっても、まだ危ないからってやらせないママやパパもいるとは思いますが、我が家では使わせています。

ただその時に、「持ったまま歩くと危ないよ。ちゃんと座ってから使うんだよ」というように、危ないことは事前に伝えておくようにしています。それで、多少の痛い思いをしたら、「危ないって言ったよね、次は気をつけようね」というような声かけをするようにしています。

子どもって、最初から「危ないからダメだよ」と言っても聞かないじゃないですか。だったら、「こうしたら危ないよ」というのを伝えておいて、親が見ているところで実際に経験させる方が、正しい使い方やどうすると危ないのかを正しく覚えてくれるかなと思うんです。

我が家はキャンプに行くことも多いのですが、親の目が届く範囲であれば、野外でもいろいろな体験をさせています。しっかり見守りながら川遊びもしますし、焚き火を体験させることもあります。焚き火は、近づくと熱いし、触るとやけどをするよというのを事前に伝えておいて、親と一緒に薪を入れてみるなどしていますね。こういう経験をすれば、次からは火傷しないように注意することができるんです。

自分のことは自分の責任でする! “弟子”を育てるような子育てを実践

――ご主人の庄司さんは、藤本さんから見てどんなパパですか?

藤本さん 子育てを一緒に楽しんでくれるし、一緒に頑張ってくれるし、本当に心強いですね。子どもと遊ぶときも、つき合うときはとことんつき合うパパです。ただ、ストイックな人なので、子どもに対して厳しいところもあると思います。

我が家は基本的に、子どものことを子ども扱いはしません。一番下の娘はまだ3歳なので別ですが、上の2人に関しては、“弟子”を育てているような子育てをしています。たとえば食事の時は、「食事の用意が手伝えないなら、食べなくてもいいよ」というように、お皿やお箸などは自分で準備させるようにしています。

また、食事の準備でどう動いていいかわからないときには、「何かやることがある?」と、自ら声掛けができるように育てています。それは、社会に出たときに自然とまわりの人を気にかけて、声をかけられるような人に成長して欲しいからですね。
あとは、「自分のことは自分で決めて、決めたら最後までやり通しなさい」といつも伝えています。宿題をやるにしても、「何時までにやる!」と自分で決めたのなら、それをきちんと守らせますね。自分の言葉に責任を持つことが大事だよと、子どもたちには教えていきたいんです。

――子どもを叱る場面もあると思うのですが、そのときに気をつけていることはありますか?

藤本さん あまり気をつけていることはないですね。自分の感情も普通に出しますよ。「ママ、今イライラしているから危ないと思うよ」って、先に言っておくんです(笑)。私は、“いいお母さん”でいようってあまり思っていないのかもしれません。いいお母さんって、何でも上手にこなせて、いつもニコニコ笑っているイメージがあると思うのですが、それって少し違うのかなと。お母さんの顔色を伺うことだって、子どもにとってのひとつの社会勉強なんじゃないかなと思 うことがあります。

というのも、私が末っ子として育った中で、お母さんやお姉ちゃんたちの表情や声のトーンを見て、「今は話しかけない方がいいな」とか、「今はこのことは言わない方がいいかな」など、家庭の中で“空気”を読むことを学んでこれたと思っています。それって、大人になっても必要なことだったりしますよね。人には機嫌があって、それを読むことも大切だし、子どもたちにはそれが当たり前にできるようになってほしいんです。

でも、世の中のママたちは、“いいお母さん”でいようと頑張っている人が多い気がします。私は疲れていたら「疲れた」と言うようにしていますし、子どもたちにも、「ママは疲れてしまったので、1時間目をつぶります。だから、ママはいないものと思って生活してください。この1時間だけは、自分でできないことはしないでください」と伝えて、しっかり休むようにしています。そうすると、自分でできないことは兄弟で助け合ったり、子どもたちだけで何とか工夫したりするんですよね。

――機嫌を読むって、社会勉強として大切という言葉に、とても共感しました。藤本さんがこういう考えをもつようになったのは、何かきっかけがあったんですか?

藤本さん うちは兄妹4人の関係性が、まさに縦社会だったんですよ。母も厳しい人だったので、母や姉の顔色を伺ったりしていました。

家が一番、身近な“社会”じゃないですか。いろいろな年齢の人が、それぞれに感情をもちながら生きていますよね。だから、家族の中でも、「その言い方されたら、嫌じゃない?」とか、「それで人が動いてくれると思う?お願いするなら違う言い方がいいんじゃないかな」というように、子どもにはそんな風に伝えるようにしています。

ちなみに、縦社会ではありましたが、兄妹の仲は当時も今もすごくよかったんですけどね。

――社会勉強を家の中で教えてあげたいというのは、藤本さん自身も、芸能の世界で仕事をしてきたなかで身につけていった能力なのでしょうか。

藤本さん それはあると思いますね。うちは芸能人夫婦なので、一般家庭よりもその辺りは厳しくしているかもしれないです。良くも悪くも、いろいろなところに気がついてしまうし、仕事柄、普通の人よりも人の感情を読むのが得意だったりするのかもしれません。これから成長して社会に出ていくなかで大切にしなければいけないことは、私が知っていることは全部、子どもたちに教えてあげたいなと思っています。

子どもには、自分のやりたいことを自分で見つけて欲しいと思っています。
夢をもって頑張っていることは、とても素敵なことだと思うので、子ども達が好きなことを見つける手助けができればと思っています。

お子さんたちを子ども扱いせず、自分たちが正しいと思うことをブレずに伝えている藤本さんご夫婦。厳しい中にも、子どもたちへの深い愛情が感じられました。そして藤本さんご自身も、自然体でお子さんたちと向き合いながら、ママとして、タレントとして、妻として日々を送られているようです。

取材・文/内田あり

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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