「血液型」「貯金の額」「過去の恋愛遍歴」「言えない…」などの声続々。夫婦間で秘密にしていることありますか?夫婦問題研究家に聞く
今回のテーマは、家族間の秘密についてです。パートナーに秘密にしていることはありますか?「たまひよ」アプリユーザーへのアンケート結果とともに、夫婦問題研究家の岡野あつこさんに、夫婦で秘密を持たないほうがいいのか、それとも持ってもいいのかなど、家族間の秘密について伺いました。
「答えられないくらい秘密がある」という強者も
最初に、「たまひよ」アプリユーザーの声を紹介します。
「友だちや母親に夫の愚痴を言っていること。そして自分の給料は秘密にしてます」(まゆ)
「へそくりですね!」(na→na)
「祖母からもらったお小遣いの貯金額」(ぴーちゃん)
「結婚前の秘密の口座に貯金が少しあり、少しずつ崩して自分のちょっとした楽しみに充てています」(おもち)
「実は夫の倍以上の貯金があること」(あとぅか)
「貯金ゼロなこと…」(なつさん)
「美味しいケーキを一人で食べていること」(ころん)
「コンビニスイーツの新作が出るたびに、こっそり食べている。夫が家にいない日を見計らって買いに行っています」(きな子もち)
「イライラした時に少し高めのランチやデザートを買ってこっそりと食べていること」(いちご大好き)
「時々朝ごはんをスタバで買っている」(そうまま)
「ペットの購入金額」(さとまま)
「体重です。少し軽めに言ってます」(けけ)
「無痛分娩予定ですが、予定していた日に出産できないと、どんどん出産費用が加算されていくことを夫はまだ知りません!」(えび)
「赤ちゃんの出産予定日が好きなアイドルと近いため、その日に産みたいと強く願っていること」(Min)
「妹がいることは言っているが、兄もいる。あまりにも険悪すぎて10代の頃から世間には存在を知らせていない」(千秋)
「定期的に痔になること」(はらみ)
「過去の恋愛と貯金」(ふくまる)
「前の夫の詳細や過去の恋愛経験」(キューちゃん)
「元彼の本当の人数。あとマッチングアプリで知り合ったが、これまで会った人は現夫だけではないこと」(ちた)
「常に別居を考えていること」(さむ)
「血液型。心優しい女を装って結婚。B型は気が強いと思われるのが嫌でABと嘘をついている。未だにバレていないが、母子手帳見られたら終わる。
今となっては気が強い女であることもバレてるし、どうでも良いけど、結婚当初は何が何でもばれたくなかった」(ちゃあり)
「若い時に合コンをたくさんしていたこと。三角関係もしていたこと」(ぴっぴ)
「サバゲグッズをしまい込んでいること…」(ぱぽん)
「答えられないくらいの秘密あってごめんね!」(るる)
「秘密なので、秘密です」(るな)
へそくり、体重、過去の恋愛遍歴など、いろいろな声が集まりましたね。夫婦で秘密にしておいたほうがいいこと、逆にしないほうがいいことの基準はあるのでしょうか。夫婦問題研究家の岡野あつこさんに、お聞きしました。
“秘密”が夫婦円満のカギになる場合もある
「愛し合ってる夫婦に秘密は禁物。そして自分をわかってほしい」とばかりに洗いざらい秘密にしてきたことを話してしまうことがあります。
そのことによって夫婦喧嘩になったり、信頼を失ったり、イメージダウンになったりすることもあります。
例えば過去の男性遍歴を正直に言うことは、パートナーにとって気分のいいものではありません。その秘密を聞いたことで、どうしても、そのことが頭によぎってしまって、夫婦の信頼関係が崩れてしまうことだってあるのです。
貯金についての声も多かったですね。お互いの貯金額を共有することでお金の使い道やライフプランが考えやすいという面もありますが、言ったことでパートナーが安心しすぎて、逆にお金を浪費してしまうこともあります。
自分が気になるコンプレックス(体重や体型等の弱み)を隠す人も多いのですが、相手があとから知ったとき、『これを聞いてたら結婚に至らなかった』というほどのものでない限りは秘密にしなくてもいいものです。
秘密にせず話すことでより一層負い目を感じたり、相手が優位に立って見下されるようなら秘密にしたほうがいいと思います。
隠す側の立場で考えれば、コンプレックスを隠すことで、余裕を持って相手と接することができ、他の強みを発揮することにつながるという効果があります。
秘密の内容にもよりますが、信頼しあい、仲良く暮らしたいからこそ、相手を思う気持ちで持つ小さな秘密はあってもいいと、私は思います」(岡野あつこさん)
昔から「ウソも方便」と言いますし、ある程度の秘密は誰しもあるのかもしれませんね。
(取材/文・橋本真理子)
岡野あつこさん
PROFILE)
夫婦問題研究家。パートナーシップアドバイザー。32年間で38000件以上の離婚相談を手がけてきた夫婦相談のパイオニア。テレビ・ラジオ・講演など幅広く活躍中。NPO日本家族問題相談連盟理事長。近著に『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』など。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年2月の情報で、現在と異なる場合があります。