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辛いと思ったことは一度もない!ずっと楽しくて幸せな8年間。「いないいないばあっ!」6代目おねえさん・大角ゆきさんの卒業インタビュー

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©NHK・NED

“ゆきちゃん”の愛称で親しまれ、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」の6代目おねえさんをつとめた大角ゆきさんが、この3月に「ワンワンわんだーらんど」を卒業。
歴代最年少の6歳でおねえさんとなったゆきさんは、ワンワンとうーたん、ジャンジャンたちとともに、8年もの歳月を過ごしてきました。
卒業を迎えた今、これまでの思い出や、現在の気持ちを教えてもらいました。

8年間の思い出が蘇った、涙の卒業コンサート

――「いないいないばあっ!」で4年、「ワンワンわんだーらんど」で4年と、8年間お疲れ様でした。先日、和歌山で最後のステージを終えられたそうですが、卒業直後の今の気持ちを教えてください。

ゆきさん 終わってしまったことが今でも信じられないです。最後のステージで、今までの思い出が次々に蘇ってきて、思わず泣いてしまいました。今14歳なのですが、私の人生の半分以上を「いないいないばあっ!」と「ワンワンわんだーらんど」で過ごすことができたことは、本当に幸せだなとあらためて感じました。出演者の方やスタッフの方とも、8年間毎週のように会っていたので、それが終わってしまったことがすごく寂しいです。

©NHK・NED

――歴代最年少でおねえさんとして選ばれたということですが、6歳の当時の気持ちは覚えていますか?

ゆきさん よく覚えています!私自身が小さい時に、4代目のことちゃんが出演していた「いないいないばあっ!」を観ていて、ワンワンやうーたんと一緒に踊るのが大好きでした。6代目の女の子に選ばれた時は、これからたくさん、ワンワンやうーたんと一緒に遊べるんだなと、とてもうれしかったです。

©NHK・NED

――8年間おねえさんをつとめられて、一番うれしかったことは何ですか?

ゆきさん テレビの前で観てくれているおともだちやコンサートに来てくれたおともだちが、目の前で笑顔になってくれたことが一番うれしかったです。コロナ禍になる前までは、「ワンワンわんだーらんど」のカーテンコールの時に、客席まで行っておともだちに直接、「ありがとう!」と伝える機会があったんです。ここ数年は近くに行って直接会話はできないけれど、みんなに向かって「今日は来てくれてありがとう!」という言葉で、感謝の気持ちを伝えていました。その言葉におともだちが反応してくれると、不思議と会話をしているような気分になりました。

――コロナの影響で、ここ数年はなかなか思うようにコンサートができなかったそうですね。ゆきさんはどんな思いで、その時期を過ごしていましたか?

ゆきさん おともだちと会えない時期は、とても寂しかったです。でも、少しずつお客さんが公演に来られるようになってきたら、間隔が空いていた席が少しずつ埋まっていって……。日に日にお客さんが戻ってきたのを感じることができた時は、すごくうれしかったです。
私も、遊びに来てくれたお客さんのためにいいパフォーマンスをしようと気合いが入って、いつもよりリハーサルにも集中することができました。

©NHK・NED

出演者との、何気ない時間も大切な思い出に

――ワンワンやうーたん、ジャンジャンとの思い出はありますか?

ゆきさん ずっと変わらずにともだちでいてくれて、面白い話をしてくれたり、いつも私を笑わせてくれました。何か特別な思い出というより、たわいもない会話が一番楽しかったです。それから、「ゆきちゃん自身が楽しんで、その楽しい気持ちをみんなに分けられたらいいんだよ」と、言ってもらったこともあります。

©NHK・NED

――収録やレッスンは大変だと思いますが、学校との両立はどうしていたんですか?

ゆきさん 「いないいないばあっ!」の収録は、土日のどちらかで行っていました。収録時間自体はそこまで長くはないんですけど、リハーサルを含めると、時間はかかります。でも、収録はとても楽しかったので、辛いと思ったことはないです。

――おねえさんをつとめたことで、ゆきさんの中でどんな変化がありましたか?

ゆきさん 最初のときから、とにかく収録が楽しみだったので、この8年間で気持ちの変化はないんです。最後の最後まで、ずっと楽しいままでした!

©NHK・NED

――この8年間で、一番大変だったことを教えてください。

ゆきさん 私はもともと、ダンスがちょっと苦手で、どうしても動きがぎこちなくなってしまうんです。でも、8年間ずっとレッスンをしてきて、そこは以前よりは上達してきたかなと思います。歌もはじめは高い音がなかなか出なかったのですが、練習をして少しずつ高い音が出せるようになりました。私にとっては収録がすごく楽しみだったし、趣味みたいなものでした。レッスンは大変なこともありましたが、自分自身が楽しんでやっているので、一度も辛いと思ったことはないです。

8年間、「いないいないばあっ!」6代目のおねえさんとして、その後「ワンワンわんだーらんど」でも活躍してきた大角ゆきさん。コロナの影響でコンサートがなかなかできなかった時期を乗り越え、再開後は今まで以上に全力でパフォーマンスをし、おともだちに会える喜びをかみしめていたようです。そのパワーの源は、自身が大好きな番組やコンサートで、仲間たちと一緒に過ごす時間にあったのかもしれません。

画像提供/NHK 取材・文/内田あり 

●記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

プロフィール
大角ゆきさん
NHK Eテレ「いないいないばあっ!」「ワンワンわんだーらんど」にゆきちゃん役として8年間出演。趣味は、動物と触れ合う、イラストを描く、工作をすること。2009年生まれの現在14歳。

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