これからも子どもたちと関わることをしていきたい!「いないいないばあっ!」6代目おねえさん・大角ゆきさんの卒業インタビュー
“ゆきちゃん”の愛称で親しまれ、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」の6代目おねえさんをつとめた大角ゆきさんが、この3月に「ワンワンわんだーらんど」を卒業。ワンワンやうーたんと一緒のダンスや歌はもちろん、遠くへ出かけて貴重な体験をしたり、自分の好きなことを形にできたりと、番組やコンサートを通してさまざまな経験をされたそう。
卒業を迎えた今だからこそ語れる、これまでの思い出や、現在の気持ちを教えてもらいました。
時には魔法使いに変身!? 番組内でたくさんの夢も叶った
――ゆきさんが、一番思い出に残っている曲は何ですか?
ゆきさん 私が女の子に選ばれて、自分の曲として最初に歌った「にこにこ んぱ!」という曲です。歌詞やメロディ、踊りのすべてが面白くて、いつも笑いながら歌っていたのを覚えています。歌っているといつも、“これから楽しいことがはじまるよ!”という気持ちになるんです。ワンワンとうーたんと、はじめて一緒に歌って踊ることができた、私にとって大切な曲です。
――これまでいろいろなことに挑戦してきたと思いますが、ゆきさんがとくに好きだったコーナーはありますか?
ゆきさん 「いないいないばあっ!」の中で、「ゆきのまほうの部屋」というコーナーがあって、それがとくにお気に入りでした。魔法のスティックを使って、絵を浮き上がらせる工作をするんですが、まるで魔法使いになった気分で楽しんでいました。私は魔法使いが好きで、それと工作をするのも好きなので、一度に2つの願いが叶ったんです。コーナーでどんなことをしたいかというリクエストをすることはないんですが、会話の中で、スタッフのみなさんが私の好きなことを知って、取り入れてもらえたんだと思います。
ほかにも、大好きなおままごとのコーナーを作ってもらったことも。私の夢を叶えてもらえて、本当に幸せだなと感じています。
――8年間で一番、思い出に残っていることは何ですか?
ゆきさん 「いないいないばあっ!」で、北海道に何度も行って、ワンワンとうーたんとたくさん遊べたことです。動物と触れ合ったり、大根抜きをしたり、アスパラガスを収穫したり、貴重な体験をさせてもらいました。スタジオを出て撮影するのはすごく楽しかったし、いつもワクワクしていました。
「ワンワンわんだーらんど」では、地方に公演に行くので、いろいろな場所に行くことができます。いつも新しい発見があって、とても楽しかったです。
――番組を観ているママたちの間で、ゆきさんのお子さんに対する対応が“神”すぎる!という話を聞きました。ゆきさんは収録で、小さなお子さんと接する機会も多いと思うんですが、その時に、気をつけていることはありますか?
ゆきさん 来てくれたおともだちには、最後まで笑顔で過ごしてほしいという気持ちは、最初の頃からずっとあります。泣いちゃったままなど、嫌な思いをして帰って欲しくないんです。最後まで一緒に、踊って歌って、笑顔でバイバイがしたいなといつも思っています。
卒業後も続いていく、歴代おねえさん同士の交流も
――ゆきさんには、先輩おねえさんと後輩おねえさんがいますね。歴代のおねえさん同士で、交流はあるんですか?
ゆきさん 2019年に開催されたNHKホールでのコンサートでは、ことちゃんとゆうなちゃん、はるちゃんと4人で集まったことがありました。とくに先輩たちが登場すると、会場がすごく盛り上がるんです。
みんなそれぞれに当時の思い出があって、そんな話をお互いに聞き合うのがとても楽しいんです。歴代の女の子が増えていけばいくほど、みんなの思い出も増えていくのもうれしいです。
――ゆきさんが今回わんだーらんどを卒業して、次のはるちゃんにバトンタッチをしましたね。はるちゃんに何かアドバイスはありますか?
ゆきさん はるちゃんへは、私が出演者やスタッフのみなさんからかつてアドバイスをしてもらったように、「本当にあっという間だから、一回一回を自分なりに楽しむことが一番大事だよ」と伝えたいです。
――この3月には、はるちゃんと一緒にうーたんも、20年間出演してきた「いないいないばあっ!」を卒業しますね。
ゆきさん うーたんは、誰からも愛され、いつも私のそばにいてくれる存在でした。私にとって、うーたんはとっても大好きなおともだちなんです。うーたんとの思い出はたくさんあって、ロケ先で帽子をかぶってみたり、お馬に乗っているシーンがとてもかわいくて印象的です。
うーたんははるちゃんと一緒に「ワンワンわんだーらんど」に出演するので、コンサートに来たおともだちをたくさん笑顔にしてくれたらうれしいです。
――最後に、ゆきさんのこれからの夢を教えてください。
ゆきさん 「いないいないばあっ!」や「ワンワンわんだーらんど」で、小さな子どもと関わる楽しさや素晴らしさを知ったので、将来は子どもと関われることをやっていきたいなと思っています。
一度体験してしまうと、この楽しさからは抜け出せないです。私自身、小さな子どもたちと関わっていると、何だかすごく幸せな気分になります。だから、もう一度子どもと関われる仕事についたら、きっと充実できるだろうなと思っています。具体的な夢の形も考えていますが、それはまだ内緒です(笑)。
――テレビの前のおともだちや、コンサートに来てくれるおともだちに、ゆきさんからメッセージをお願いします!
ゆきさん テレビの前のおともだちや、コンサートに来てくれたおともだち、一緒に踊ったり歌ったりできて楽しかったね。パパさんとママさんには、笑顔になってくれてすごくうれしかったです。
みなさん、いつも楽しい時間をありがとうございました!
「いないいないばあっ!」6代目のおねえさんとして、その後「ワンワンわんだーらんど」でも活躍してきた大角ゆきさん。8年間でさまざまなことに挑戦しながら、楽しむ気持ちをずっと忘れず、ワンワンやうーたんたちと一緒に成長してきました。これからは、ゆきさん自身の夢に向かって、次のステージへ進んでいく姿も楽しみですね。
画像提供/NHK 取材・文/内田あり
●記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
プロフィール
大角ゆきさん
NHK Eテレ「いないいないばあっ!」「ワンワンわんだーらんど」にゆきちゃん役として8年間出演。趣味は、動物と触れ合う、イラストを描く、工作をすること。2009年生まれの現在14歳。