女の友情はアツイ⁉ それともハムより薄い⁉ 「結婚・出産をへて友情に変化があった」は約56%。リアルママボイス
たまひよアプリユーザーに「結婚・出産を経て、あなたの女の友情に変化はありましたか?」と、質問。「なんとなく」も含めて約56%が「あった」と回答しました。女の友情はハムより薄い……なんて、言いますが、実際はいろんな意味でアツイようです。
結婚・出産を経て、あなたの女の友情に変化はありましたか?
なかった 43%
なんとなくあった 34%
あった 22%
その他 1%
女性は結婚・妊娠・出産によってライフステージが変わるので友情に影響がでる、というのが定説です。
回答では「なかった」は43%。「あった」「なんとなくあった」が55.9%となり、若干上回りました。
「あった」「なんとなくあった」方々のコメントを紹介します。
結婚・妊娠&出産を機に、友人と距離ができた編
「大学時代からの親友で、定期的に飲みに行く2人に妊娠を報告。1人からは祝福をもらい、もう1人からも“おめでとう!”の連絡はあったものの、その後は明らかに避けられています。理由もわからずなんだか寂しい…」(カンガルー)
「長年の不妊治療を経て高齢で妊娠しました。不妊治療中の友人にとって、純粋に喜べるものではない状況が少し寂しいです。私も不妊治療中は周りの妊娠報告に胸を痛めつつも、自分をコントロールしながらお祝いしてきたんだけどなぁ……」(のしのしどーん)
「頻繁に連絡をとりあい、インスタの投稿にも毎回反応をしてくれた友だちがいましたが、子どもが生まれてからは反応が鈍くなりました。『子どもに会いたい』と言うので予定を組もうとすると、相手都合でキャンセルされ続けています」(おかゆ)
「“あげるね!”詐欺です。妊娠を報告したら『もう使わないからバウンサーやベビーベッドをあげるね~』って言うから買わずにいたのに。こっちから連絡しても既読スルー。期待した私が悪かったのか?いい人ぶりたかっただけなの?よくわからん」(あと)
相手の言動にモヤッ。自分から疎遠にした編
「学生時代からの長い付き合いの友人で、自身の結婚や妊娠では散々祝ってもらっているくせに、後から結婚や妊娠を報告してもスルーされる率が高く寂しかったなぁ。徐々にフェードアウトするようになってしまった」(ハルはのどか)
「私が妊娠する前ですが、友人から『子どもがいないと楽でいいよね~』と、何回もマウントをとられて距離とりました」(えな)
「先輩ママでもある友人に妊娠報告したら、なぜか『女の子じゃないとダメ』と、散々言われて縁を切りました」(かわいいおとたんのかわいいママちゃん)
「出産報告が気に入らなかったらしく、ひどい言葉をかけてきた友人とは疎遠にしました。離婚して、子どもの親権を元夫にゆだねた人なので、それが原因かなと。ほとんどの友人とは、今も変わらず付き合っています」(4ボーイズまま)
「友人とほぼ同じ時期に出産。最初は仲良くしていましたが、考えが違ったり、色々と比べられたりして距離をとりました」(あむ)
「彼(現夫)とは遠距離恋愛からスタート。女友だちからは『絶対に上手くいかない』と、散々な言われようでした。やがて結婚が決まり、彼とラブラブな姿を女友だちにアピールしまくったら彼女からの連絡が途絶えました(笑)実は彼女が苦手だったので、自然に離れた形で良かったです」(たき)
時間的に会えない・話題がかみ合わない編
「周りの友だちが結婚、出産してから会わなくなった。というか、会えなくなった。会おうとしても、当日誰かしらの子どもが熱を出したりで、全然会えない」(こまつ)
「今までよく遊んでいた子は独身なので生活リズムが合わず、なかなか遊べない。逆に、同時期に出産した子とはよく遊ぶようになりました」(さや)
「独身時代は既婚の友人と話が噛み合わず、結婚してからは子どもがいる友人と話が噛み合わず、女はどこまでいっても悩みは尽きないと感じる(苦笑) ただ、結婚した時や妊娠した時に、すでに経験している友人からいろんなアドバイスをしてもらって、とても助かりました」(あづごろう)
モヤッとした変化とは逆に「いい意味の変化があった」の声も多く届きました。
妊娠・出産をきっかけに友情がアツくなった!編
「先に出産した友だちと話が合わず4年ほど疎遠でしたが、私の妊娠・出産を機に再び会うようになりました」(りんごじゅーす)
「独身の友だちとの距離感はそこまで変わりませんが、普通くらいだった友だちがママ友になったことで、より話す機会が増えて仲良くなりました。職場の女性の先輩とも育児の相談をしていたら仲良しになりました」(あおさ)
「大学時代の友だちから妊娠報告があったのですが、偶然にも私と1週間違いの出産予定日。お互いに第1子で、フルタイムで働いて、夫は激務で家にいないことが多かったので、テレビ電話で悩みを言い合い、励まし合いました。以前より友情が深まったと思います」(はじめ)
「第2子の出産直後から実母が入退院を繰り返すようになり、体力的にも精神的にも疲れていた時、独身の友だちやママ友が助けてくれました。ランチを家族分買ってきてくれたり、我が子の遊び相手をしてくれてその間に私を休ませてくれたり。本当に感謝でした。今でもそのお友だちとはお互いに助け合っています」(みんみん)
「お互い育児が忙しくなって会う回数は減ったけど、距離ができたわけではなく何かあった時はお互いに助けあったり相談したり。会わなくても密になったと感じます」(とみぃ)
「疎遠になった」というコメントも、ほとんどは「疎遠にしたのは一部の人で、今も変わらず仲良しの友人はいる」という人ばかりでした。
2児の母であり、ママ友など人間関係のトラブルにも詳しい子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「結婚・出産は人生の大きな転機。友情に変化が起こるのは自然なこと」と、長島さん
「『女の友情はハムより薄い』。
10年以上前にテレビドラマで登場人物が発したこの言葉。的を得ているのかどうかはさておき、女の友情をたとえるフレーズとして脈々と語り継がれているようです。
今回の調査結果からも『結婚・出産を経て、女の友情に変化があった人は約56%』と、少なくないことがわかりました。
変化の理由としては、コメントを読んでもわかるとおり、
・結婚や出産により、生活環境や価値観が変化したこと
・結婚や出産により、友人と会う時間やお金の余裕が物理的に減ってきたこと
・結婚や出産によるライフスタイルの変化により、共通の話題や関心事が少なくなったこと
などがあげられるのではないでしょうか。
とくに初めての妊娠・出産を経験したママは、妊娠がわかったときの驚きと喜び、出産への不安と恐怖、赤ちゃんを出産したときの感動や達成感など、これまでに味わったことのないさまざまな感情を味わいます。
これらについて何の他意もなく友人に話したことが、立場の異なる相手によっては『生活スタイルが違いすぎて共感できない』として、ネガティブな思いをひきおこすことがあるようです。
一時的に寂しさや疎外感を味わうかもしれませんが、結婚・出産は、女性の人生において大きな転機です。それによってこれまでの友情に変化が起こることは自然なことであることを、まずは受け入れることが大切なのではないでしょうか。
また、出産をきっかけに、同じ園に通うママ友ができるなど、新たな友情が生まれることもありますし、共通項が多いことからママ友と一緒にいるほうが楽な場合もあります。新たな出会いを楽しみ、新たな友人との関係を築くことも大切でしょう。
いわゆる“お世話”が大変な時期を過ぎ、子どもが小学生、中学生と成長していくと、時間的、精神的な余裕ができることも多いです。そのタイミングで昔の友情が復活し、昔話や近況報告に花が咲くこともあります。
人生100年時代。女の友情も、長い目でとらえるとよいと思います」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年7月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数428人)
※記事の内容は2023年9月の情報で、現在と異なる場合があります。