保育園からの発熱連絡、上司の無茶ぶり…!仕事復帰直後のワーママが悩む“まいった!”回避テク【専門家】
育休を終え、仕事復帰した直後は、とにかく思いどおりにいかないことが続出!忙しい朝を乗り越えて、なんとか出社してからも、“まいった!”と頭を抱えたくなる問題が、次から次へと出てくるようです。
保育園からの発熱連絡が頻発で大変、上司からの無茶ぶりに困惑…などの対応策を、仕事と育児の両立支援を行うキャリアコンサルタントの小倉 環さんに聞きました。
【職場でのまいった!①】子どもが病気で会社を休みがちに!
入園したての赤ちゃんは、体調を崩しやすいもの。感染症等で長期にわたって保育園を休園する場合は、ママ1人が会社を休み、看病するのではなく、周囲を巻き込むことが大切だと言います。
「パパ、病児保育、ばあば・じいじ、ベビーシッターなど第二、第三の手を準備し、ママだけに負担が偏らないしくみづくりをしておくことが大切です。
また、1歳児は、いつ熱を出すかわかりません。いざという時に職場の方に仕事をスムーズに引き継げるよう、共有フォルダなどに業務に必要なデータを保存し、仕事の進ちょく状況を可視化しておくといいでしょう」(小倉さん)
【職場でのまいった!②】保育園のお迎え時間ギリギリなのに、仕事をふられる
悪気があるのかないのか、退勤時間ギリギリに仕事をふってくる上司がいて、対応に困るというママも。上手な切り抜け方はあるのでしょうか。
「このような場合は、伝え方が大切になります。伝え方の例としては、『お受けしたいのですが、もう保育園のお迎えに行く時間のため、本日は失礼させていただきます。明日の午前中なら対応可能ですが、いかがでしょう?』など、“自分の状況”と“代替案”をセットにして相談するといいでしょう。
たまに『お迎えに行く時間なので、無理です!』と一刀両断で断る方もいるそうですが、そうすると上司が次から仕事を頼みにくくなります。時短であっても貢献意欲を表すようにはしたいですね」(小倉さん)
【職場でのまいった!③】急なお迎え要請!パパに頼んでも断られてしまい、結局私ばかり…
ママもパパも同じように働いているのに、ママばかり仕事を調整して、子どものお迎えに行っている…という家庭も少なくないのでは。パパとうまく連携する方法はあるのでしょうか。
「保育園の第一連絡先をパパにしているご家庭も増えています。仮にパパが対応できなくても、調整してくれるママの大変さを理解できるようになりますよね。
また、ご家庭でママ・パパのスケジュール共有ができるアプリを使うといいでしょう。どうしてもはずせない仕事の予定や、お迎えできそうかどうかの見通しなどを、夫婦で見える化できるといいですね。
そうすると『今週は忙しそうだから、私が調整するね。その分、来週はお願いね』と建設的に相談しやすくなりなど、ママばかりに負担が偏らないようにできます」(小倉さん)
イラスト/二階堂ちはる 取材・文/ひよこクラブ編集部
この4月にいよいよ仕事復帰を迎え、あわただしい日々を過ごしている人も多いと思います。
産前と比べて大きな時間の制約がある中で、家事・育児・仕事のすべてを、ママ一人で完璧にこなそうとするのは難しいと小倉さんは言います。家族や職場の同僚、民間サービスや便利家電など、使えるものはどんどん使って、大変な時期を乗りきっていきましょう。
参考/『後期のひよこクラブ』2023年夏号特集「保育園入園後の超多忙なファミリー応援企画 仕事復帰直後の“まいった!”はこうして回避」
●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。
『後期のひよこクラブ』2023年夏号には「保育園入園後の超多忙なファミリー応援企画 仕事復帰直後の“まいった!”はこうして回避」特集があります。
先輩ワーママのリアルスケジュールを始め、「起床~保育園送迎」「職場」「帰宅後~就寝」のシーン別に発生する“まいった!”の回避テクを紹介しています。