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夜間高速の恐怖!【御手洗直子のコマダム日記 #183】

更新

一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。

「つっこみが止まらないコマダム日記」#183
今回は夜間の高速道路にまつわるお話です。

90kmで走ってると怒られ(てい)る(気がする)

普通自動車免許を取って初心者の頃に一度だけ物損事故を起こしてから20年、安全運転を心がけてありがたいことにここまで無事故できている。物損とはいえ一度事故ることにより恐怖によって支配され、強制的に『怖い運転をしない』ようになるのである。おそろしい。

では『怖い運転』とは何か。私の場合①『見えない』②『スピートが出ている』状態である。

①は車高のあるトラックが前に走ってて信号が見えない、路上駐車があってその後ろが見えない、夜間で暗くて見えないなど、見えないシチュエーションはもれなく怖い。雨の日の夜間とか最悪である。中央線も停止線も見えないとかザラである。というか夜間だと歩いている人もわりと見えない。夜間に横断歩道の無い所を黒い服を着て横断とかかなりの轢かれ行為である。やめろ。轢かれ行為ってなんだ。だって見えないんだもの。

②はそのまんまである。高速などで90kmを超えるとおそろしい。単純明快左側車線を走るに限る。


さて、この①、②をふんだんに兼ね備えた恐怖の走行をしたことがある。真夜中の東北道である。

事情があって真夜中の東北道を運転したことがあるのだが、まず外灯がほぼ無いのである。まじで????一度だけ夜の箱根を運転した時もそうだったのだが、基本外灯が無いので、己のヘッドライトしか光源が無いのである。これ、本当にマジでおそろしい。

夜道を運転したことがある人にはわかると思うのだが、本気で真っ暗だとヘッドライトが照らすわずか先までしか見えないのである。そして恐怖の東北道、90kmで走行している私を他の車が爆速で追い抜いていくのである。時速何kmでてんの???120kmくらい余裕みたいな速度でみんないなくなるのだ。さてここで計算してみよう。時速100kmで走行した場合、40m(ロービームの場合)先に到達するのは何秒後か?答えは1.44秒後である。怖い!!!!!!!!

あまりにもおそろしすぎたため早々にハイビーム(100m)に切り替えて運転していたのだが、帰ってから調べてみると『2017年の道路交通法改正で夜間運転でのハイビーム切り替えを義務化』とある。教習所ではハイビームはマナー違反になるため、対向車がいる時は不可と習ったのだが2017年に義務化されていたのである。こええ。教習所で言ってくれ。今までハイビーム点けるとトラブルになるから控えろとしか習わんかったぞ。道交法の改正ポイントをわりとチェックしている方だとは思うのだが、私のようにハイビームを罪だと思っているドライバーはおそらく他にもいると思う(特に都心のドライバー)ので、できるなら公共広告機構とかでも宣伝してほしいと思ったのであった。なんなら『この先ハイビーム!』って地面とか看板で知らせてほしい。ちなみに100mだと時速100kmで3.6秒である。わりと怖いが1.44秒よりマシである。


『怖い運転』の極致を経験したのでたぶんこの先よっぽどのことが無い限り夜間の地方高速を走ることは無いだろうと思うとともに、何台も見送ったここを主戦場にしているトラックの運ちゃんはすげえなあと思ったのであった。(おわり)


御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
 御手洗直子X(旧twitter):@mitarainaoko

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