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「ゴキ○リにも向かっていけます!」「爪はネイルどころか深爪…」「低月齢赤ちゃんに『尊い…』」出産後こんなに変わりました!リアルママボイス

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笑う赤ちゃんの息子を持つ母
Sam Edwards/gettyimages

たまひアプリユーザーに「出産・育児を経て、私って変わったな~と、思う瞬間はありますか?」と、質問。くすっと笑えるものから、ほっこりするものまで、たくさんのエピソードが集まりました。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

産後あるあるは「自分は後回しで子ども優先」になった私

「全て子ども中心の思考回路」(なぽ)

「ひとり時間もらって気分転換に外出しても、目につくのは子ども服とか子どものおもちゃ。子どものことが気になって気分転換どころかモヤモヤして、帰ったら子どもをめちゃめちゃ抱きしめたくなる。愛おしいとは、このことなんですね」(まじゅ)

いろんな意味で「図太く、強くなった」私

「虫に強くなった!」(ニコ)

「以前はゴキ〇リを見つけると大騒ぎして逃げ回っていましたが、いまは『息子を守らねば…!』と、ティッシュ片手に静かに向かって行くようになりました」(あいうえお)

「うんち=汚いってイメージだったけど、今は手にうんちがつこうが湯船に浮かんでいようが気にしなくなりました」(つーとん)

ズボラ⁉ いえいえ、よく言えば「自然体になった」私

「日に日にメイクをしなくなり、自然体で過ごすように(笑) かなりの歳なのに素で勝負しようとしている自分がいる」(いちご)

「下着は上下お揃いの可愛いデザインでしたが、今は上下バラバラ、パンツはおなかでホールドの履き心地重視の綿100%」(あーちゃん)

「スニーカー嫌いだったのに、スニーカーしか履いてない」(さささ3)

「出産前は夫の前では可愛いい妻でいたくて毎日メイクしたりネイルしたり。今はそんなん知らん(笑) 毎日どすっぴん、ヨレヨレのTシャツ、寝不足で毎晩イビキ爆音、爪なんてネイルどころかそもそも深爪で芋虫みたいな指。もちろんそこも愛してくれるよね!」(もちもちこ)

赤ちゃんに対する考え方がガラリと変わった私。そんな自分が好き

「赤ちゃん言葉を使っている大人ってどうなの?と、思っていたけど、我が子にがっつり使ってます。可愛い赤ちゃんを目の前にしたら、大概の大人はこうなりますね(笑)」(りんご)

「赤ちゃんには正しい日本語で話しかけるわ!と、鼻息荒かったけど『うれちい、うれちいだね!ぷにぷにたん!!』と、話しかけております。友だちに笑われましたが、幸せです」(はる)

「出産前は、赤ちゃん言葉は使わないと思っていたし、どちらかというと子どもが苦手で、泣き声を聞くと『なんですぐにあやさないんだろう』と、クールに思ってました。
出産してからは子どもの泣き声が聞こえると『お母さん大変だな』『元気に泣いてるな』と、感じるように。もちろん赤ちゃん言葉使ってますよ(笑)」(さんとろ)

「子どもが生まれる前は子どもが苦手で、本屋さんなどで母親が子どもに本を読んであげている姿を見て『よくこんな人前で読めるな、恥ずかしくないのかな』って思っていました。今の私はできちゃう気がします(笑)」(ともさん)

「子どもはどちらかというと苦手でした。今では自分の子より低月齢の赤ちゃんを見かけると『尊い…』と呟いてしまう」(たま)

「街中で赤ちゃんの泣き声を聞いても何とも思いませんでしたが、今は泣き声が聞こえると心の中で(お母さんファイト……!!)と、エールを送っています」(はゆん)

「世の妊婦さん・お母さんたちの、目には見えない苦労や偉大さが身に染みてわかりました。子育て先輩の尊敬度が上がりました」(陸)

妊娠・出産を通して新しい世界を知った、というママからのコメントが寄せられました。一方で「何も変わらないママも普通にいます」とは、ベテラン助産師の浜脇文子先生。お話を伺いました。

「赤ちゃんを愛おしく感じるのは、赤ちゃんが生き抜くための戦略という側面もあります」と、専門家

「赤ちゃんが苦手だったのに出産後は愛おしく感じる、という体験エピソードが届きましたが、実はこれ、赤ちゃんのしたたかな戦略なのです(笑)

人間の赤ちゃんに限らず、動物の赤ちゃんってとってもかわいいいですよね。小さくて、まんまるで、つぶらな瞳で、思わず“守ってあげたい”と、抱きしめたくなる。実はコレ、大人にお世話をしてもらうため、かわいいビジュアルで生まれるよう生物学的にプログラムされている、という説があるのです。

そしてもうひとつ“オキシトシン”の影響が考えられます。陣痛を誘発したり子宮回復や母乳を促したり、出産に大きく影響するホルモンですが、別名“愛情ホルモン”とも言われ、心が安らいで幸せの気持ちに満たされることでも知られています。オキシトシンは赤ちゃんのお肌を触ったり、 お世話をしたり、母乳を与えたりすると分泌されることから、赤ちゃんを愛おしい、守りたいという気持ちへと波及するのです」

「赤ちゃんを愛おしいと感じるタイミングは人それぞれ。出産直後に自覚がなくても大丈夫」

「お母さんのなかにはそんな気持ちになれない、という方がいます。

実はそれも普通のことなのです。

母性は本能ではありません。赤ちゃんがビジュアル的にかわいくても、オキシトシンが分泌されても、出産・育児の多大な負荷がストレスとなり、赤ちゃんを愛おしく思う気持ちが芽生えるタイミングが遅かったり、その強さも人によって異なることがわかっています。

ときどきお母さんから『私はおかしいのではないか』という相談を受けますが、オキシトシンは赤ちゃんのお肌を触ったり、目をじーーっと見ると分泌されることがわかっているので、『お世話を続けていくことで、愛情が芽生えてくるから焦らずに』とアドバイスしています。

育児は楽しいことより、しんどいことのほうが多いです。出産直後は悩み戸惑うことは当たり前。そんな女性がたくましい母へと変わっていく過程を、私は何千人と見てきました。

焦らずマイペースでいきましょう」

浜脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年8月の情報で、現在と異なる場合があります。

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