ひなまつりのお雛様、アート vs 伝統 あなたはどっち派?
イベント続きの年末年始を乗り越えたと思ったら、ひと息つく間もなく春の予感。そして女の子を持つご家庭が準備をし始めるのが、そう、ひなまつりです。女の子のすこやかな成長を願う日、そしてひなまつりのキーを握るアイテムといえば今も昔も変わらず雛人形ですよね。とはいえ毎年買うものではないし、わが家はどんな雛人形にするかは親にとっては悩みどころ...。
わが子の成長を願って、お雛様の準備を
「雛人形を飾る」という風習は昔から代々続いていますが、元々は子どもたちによるお人形遊びを発祥とし、それがいつしか手元で遊ぶ人形から飾る人形となり、今のようなかたちになったと言われています。
きらびやかな衣装をまとい、きりりと座るお内裏さまとお雛様の姿はだれしも共通のイメージを持っていると思いますが、岐阜にある雛人形・五月人形の老舗「後藤人形」さんの雛人形が、私たちが一般的に思い描く雛人形とは一線を画すとのことなのです! 斬新な色づかい、現代と融合したアクセサリーやモチーフ…。新しいカタチの雛人形は、むしろ大人の心をぎゅっとわし掴みにしてしまいます。
「後藤人形」のお雛様はまるでアート作品!
春爛漫カラーが新鮮!「花かんむり」
こちらの「花かんむり」は、女性の幸せを象徴するような特別なシーンを表現したお雛様。桜橘に使わわれるシルクを使って、満開に咲く春の黄色い花、ミモザの世界を表現し、お殿様がひざまづいてお姫様の髪に、そっと花かんむりをささげようとしているシーンが表現されています。
2人のまわりには、咲き誇る花と、さえずる鳥がいっぱい。伝統的な装束を身につけながら、時代を問わず永遠にかわることのない愛の姿を表現している作品です。
艶やかなピンクを基調にした空間に「紫光」
お内裏さまとお雛様が着ている衣装は、平安時代から続く有職(ゆうそく)文様で唐織(からおり)という、糸をうかせてふっくらと織り上げる西陣織。シルクの風合が最大限に生かされており、みずみずしいブルーのような、紫のような艶やかなカラーが目を引きます。また、かさねも、すべて山繭のシルクでできており、紫光の存在感のあるたたずまいに色をあわせています。
お雛様がアウトドア・ウエディング?!「森のウエディング」
お雛様は「こんな幸せな人生を送ってね。」そんな夢をのせて、選ぶもの。幸せいっぱいの風景を想起させるこちら、「森のウエディング」は、そんな夢の物語をアウトドア・ウエディングのかたちでお雛様にしています。
花かんむりをしたお姫さまと、お姫さまに指輪を渡そうとしているお殿様。よく見ると森の動物たちも2人を祝福しています。桜橘に使われるシルクをふんだんにあしらった花いっぱいのお衣装と、屏風や、お道具の花飾り。これらはなんと、女の子の成長とともに、ネックレスやイヤリング、ヘッドピースや、コサージュとして使えるといううれしい仕様となっています。
伝統を引き継ぐお雛様も◎
美麗なお雛様を紹介してきましたが、これはまだほんの一部。ドキドキしちゃう雛人形の数々は、圧巻です!ホームページのギャラリーページも見応えバッチリなので、目移りしちゃうこと間違いなし。
ただ、雛人形は大きな買い物。定番の伝統的なお雛様も気になるところですよね。「たまひよの初節句」には、創業300年以上の人形老舗「吉徳大光」がたまひよのために厳選したオリジナルセットが勢ぞろい。飾りやすいケース入りから圧巻の15人飾りまでバリエーション豊かにそろえているので、きっとあなたのおうちにぴったりなお雛様が見つかりますよ。
最後に、後藤人形さんから“雛人形選び”についてこんなすてきなアドバイスが…!
「お雛様を選ぶときは一度、女の子の将来をイメージしてみて、どんな子に育ってほしいか、想像しながらおひめさまをみていただくと、楽しく選んでいただけます『優しい子、かわいい子、きれいな子、楽しい子、しっかりした子、芯の強い子、はっきりした子』など、お雛様のお顔やお衣装のイメージで感覚的に選ぶのがオススメです」
なるほど……。「お雛様は愛しいわが子の将来の姿」なんですね。そう思うと、お雛様選びがより一層楽しくなりますね。将来のわが子の姿に、希望を胸いっぱいにふくらませながら、家族みんなで健やかな成長を祈りましょう♪(文・八木あゆみ)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事内容でご紹介している投稿、リンク先は、削除される場合があります。あらかじめご了承ください。
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。