赤ちゃんの汗・紫外線対策には何をどうやって着せる?夏の肌着&ウエアの基本【保健師】

気温が上がって汗をたくさんかく夏は、汗を吸収できる素材の衣類や、お出かけのときの紫外線対策が気になります。そこで、保健師・助産師の中村真奈美先生に、0才代の赤ちゃんの肌着&ウエアに適した素材や着せ方の注意点について教えてもらいました。
赤ちゃんの肌着&ウエアの着せ方の超キホン
体温調節機能が未発達な赤ちゃんの肌着&ウエアは、その日の気温や湿度にあわせて素材を選んだり、着せる枚数をこまめに調節したりすることが大切です。まずは、赤ちゃんの肌着やウエアの着せ方についての超キホンをチェックしましょう。
肌着もウエアもなるべくジャストサイズを
サイズの合わない衣類は、思わぬ事故やけがを招くことがあります。また、小さすぎる衣類を着せていると、成長や発達を妨げてしまうことも。赤ちゃんにとっては、ジャストサイズの肌着やウエアのほうが心地よく感じられます。
着せる枚数は大人と同じか1枚減
新陳代謝が活発な赤ちゃんは、暑がりで汗っかき。生後1カ月以降の赤ちゃんに着せる衣類は、大人と同じか1枚少なめを目安にしましょう。
就寝用ウエアは5~6カ月ごろから用意
着替えをすることで朝と夜の区別がつきやすくなるので、生活リズムをつけ始める5~6カ月ごろから用意しましょう。寝ているときがいちばん動くので、上下セパレートのものがおすすめ。寝ている間にお腹が出て心配な場合は、丈が長めの肌着やスリーパーを着せてあげて。その場合、掛け布団はなくてもOKです。
どんな生地が、通気性・吸汗性・肌触りのよさに優れている?
赤ちゃんの肌着やウエアには、肌への刺激が少なく、通気性・速乾性に優れた、綿100%の素材がおすすめです。以下に、夏に向いている生地をピックアップしました。
フライス
通気性・吸汗性・伸縮性を兼ね備えた生地。伸びがいいので、手足などが動かしやすく、肌着によく使われています。また、ウエアとしては夏用素材として使われます。
天竺(てんじく)
通気性に優れた生地で、薄手でさらっとした肌ざわりが特徴。汗をたくさんかく夏の肌着やウエアにおすすめです。
ガーゼ
目が粗いので通気性がよく乾きやすい生地。吸汗性にも優れています。また、重ねると保温性がUP。洗濯するとかたくなりやすいので、ソフトなものを選ぶといいでしょう。
メッシュ
通気性がよく、一般的にはウエアよりも肌着として使われることが多い生地です。
とくに暑い日に気をつけたい、赤ちゃんの肌着やウエアの着せ方で注意すべきこと
夏の中でもとくに暑い日に着せる肌着やウエアは、どんなことに注意をする必要があるのでしょうか。中村先生からのアドバイスを3つ紹介します。
はおりもので紫外線をブロック
日焼け防止のために、靴下をはかせ、帽子をかぶせて、薄手のはおりものやガーゼのおくるみで日ざしをガードします。帽子を嫌がる場合は、大人の日傘やベビーカーのほろを下ろして日よけをしましょう。
汗をかいていたら、こまめに着替えを
赤ちゃんは体温が高めで新陳代謝が盛んなため、大人よりも汗っかき。背中などをチェックして、汗をかいていたらこまめに着替えをしましょう。汗をかいたままの衣類を着せていると、あせもの原因になってしまうことも。背中とウエアの間に汗取り用のガーゼハンカチを1枚挟んでおいて、汗をかいたら取り替えるのもおすすめです。
暑い日でも、汗の吸収のために半袖肌着を着せて
綿のウエアでも、肌着とウエアでは生地の織り方や汗の吸い方が違います。そのため暑い日でも肌着は必要です。
また、腕の動きが少ない0才代の赤ちゃんは、わきのしたに汗がたまりやすく、肌着に袖がないとあせもができやすくなります。1才になるまでは、袖のあるものがおすすめです。
監修/中村真奈美先生 取材・文/ひよこクラブ編集部
暑い時季の肌着・ウエアに向いている素材や着せ方について、教えてもらいました。暑い日であっても、赤ちゃんが少しでも快適に過ごせるように、肌着やウエアで調節をしてあげたいものです。
参考/『中期のひよこクラブ』2023年 夏号「何を何枚どう着せる?7・8・9・10月の肌着&ウエア」
●記事の内容は2023年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
『中期のひよこクラブ』2023年夏号には「何を何枚どう着せる?7・8・9・10月の肌着&ウエア」特集があります。