「教えて!本好きママ」おすすめのミステリー小説、恋愛小説は?
●【7月24日は河童忌の日】芥川龍之介が亡くなった日
7月24日は大正時代に活躍した小説家・芥川龍之介の命日です。生前河童の絵を好んで描いていたこと、『河童』という作品があることから「河童忌」と呼ばれています。
晩年は体調不良にも悩まされていたこともあってか厭世的な作品が多いですが、その頃に書かれた小説を高く評価する声もあります。
テーマ別に聞く「私のおすすめ小説」とは?
今のその名前や作品が教科書にも取り上げられている芥川龍之介。権威ある文学賞である芥川賞も当然ながら彼の功績に由来するものです。本好きな人なら年に2回発表される芥川賞や直木賞をきっかけに新たな本を手に取ることもあるはず。でも、あまり本を読む機会がないと「どうやって本を選べばいいの?」と悩んでしまうことも。やはりおもしろい本は実際に読んだ人の感想を聞くのがいちばん!
口コミサイト『ウィメンズパーク』の本好きママたちに、お題別の「おすすめの小説」を紹介してもらいましょう!
<ミステリー小説>
謎が解けるラストにすっきり!
●陳浩基『世界を売った男』
「最近読んで面白かったのは、陳浩基さんの『世界を売った男』です。綾辻行人さんがTwitterで絶賛しているのを見て手に取ったのですが、よかったです。久々に本格ミステリーを読んだ!と思えました」
●太田愛 作品
「太田愛さんを推します。あまり作品は多くないですが、『相棒』の脚本を書いている方です。『相棒』でアタリ回だ!と思うものはだいたい太田愛さん脚本のものです」
<爽やかな恋愛小説>
ママだって胸キュンしたい!
●松尾由美『九月の恋と出会うまで』
「恋愛ものはあまり読まないのですが、松尾由美さんの『九月の恋と出会うまで』が面白かったです。ミステリーとSFの要素もあるところがよかったです」
●三浦しをん『仏果を得ず』
「三浦しをんさんの『仏果を得ず』がキュンキュンします♪三浦しをんさんでは『舟を編む』も恋愛小説と言っていいかと。読後感もスッキリです」
●加納朋子『少年少女飛行倶楽部』
「加納朋子さん『少年少女飛行倶楽部』をおすすめします。部活で『空を飛ぶ』ことになってしまう話で、メインテーマは部活だと思いますが、最後のページでくぅっとなりました」
●宮下奈都『スコーレNo.4』
「宮下奈都さんの『スコーレNo.4』はいかがでしょう。爽やかというより、純粋無垢という方が正しいかもしれません!」
<1ページ目からハマる小説>
お題のハードルも上げてみましょう!
●知念実希人 作品
「私のおすすめは知念実希人です。ライトノベルも書く作家さんですが、大人が読んでもおもしろいものも。ちょっとロマンチックな『崩れる脳を抱きしめて』、『ひとつむぎの手』あたりはどうでしょう」
●秦建日子『刑事・雪平夏見シリーズ』
「秦建日子さんの『刑事・雪平夏見シリーズ』はいかがでしょうか。ドラマ『アンフェア』の原作にもなった作品です。構成・着眼点・発想、登場人物全てを大切にする細やかさを持つすごい作家さんで、スピード感も良いです。ただ、夢中になって一気に読んでしまうので、コスパ悪いです(苦笑)」
●貴志祐介 作品
「ホラーものが大丈夫ならば、貴志祐介さんのものはほぼハズレなしです!特に『クリムゾンの迷宮』『天使の囀り』『新世界より』は一気読み間違いないです」
育児で慌ただしくしていると、活字を読む時間が確保できませんが、気軽に読めるエッセイあたりから読書を再開したいですね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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