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親子2代で赤ちゃん投稿が掲載!『ひよこクラブ』がつなぐ家族の30年間【30年の子育てhistory#4】

更新

里帰り出産をしたとき。萌(もえ)さん(左)と、孫の碧(あお)くんを抱く尚子(なおこ)さん(右)。

『たまごクラブ』『ひよこクラブ』は今年で創刊30周年を迎えます。30周年に向けて、1993年に創刊した『たまごクラブ』『ひよこクラブ』に登場してくれた赤ちゃんとその家族を募集したところ、50組を超える応募がありました!その中から、何組かの親子に登場してもらい、たまひよ30周年特別企画『30年の子育てhistory』をリポートします。

今回は、わが子の投稿が創刊期と現在の『ひよこクラブ』、それぞれに掲載されたという家族のエピソードを紹介します。30年前に投稿が掲載された尚子さんと娘の萌さんに、これまでの30年間を振り返ってもらいました。

赤ペン先生をしていた縁から娘の記事が創刊期の『ひよこクラブ』に

『ひよこクラブ』1994年1月号の連載「すくすく成長日記」の「10~11カ月のころ うちの子はこうだった」のコーナーに掲載された萌さん。

――30年前、尚子さんの投稿が『ひよこクラブ』1994年1月号の連載「すくすく成長日記」に掲載されました。その経緯を教えてください。

尚子さん(以下敬称略)私は娘を妊娠する前から、知人の紹介で「進研ゼミ中学講座」の赤ペン先生をしていました。『ひよこクラブ』が創刊されたとき娘は10カ月だったこともあり購読していたのですが、そのころ赤ペン先生の仕事を紹介された知人から「編集部が、10カ月の赤ちゃんの投稿を探しているみたい」と連絡があって。創刊間もない時だったのでまだ読者からの投稿がそろわなかったようです。指示どおりに写真と原稿を渡し、見本誌を見たときは、とてもうれしかったです。思っていたより小さなスペースでしたが(笑)、両親に見せたら大喜びしてくれたので、いい親孝行になったと思いました。

――萌さんは、自分が『ひよこクラブ』に載ったことはいつ、どのように知りましたか。

萌さん(以下敬称略) 里帰り出産で実家に戻ったとき、自分の部屋に入ると机に古い雑誌が置いてあったんです。『ひよこクラブ』でした。母に聞くと、「あなたが載っているのよ」と言われ、見せてくれました。母はきっと私が雑誌に載ったことがうれしくて大切に取っておいたんだろうな、と思いました。

尚子 娘が子どものときにも見せた記憶がありますが、本人は覚えていないようですね(笑)。娘は18歳で進学のため上京したので帰ってくるのはたまにでしたし、お互い忙しくて昔を振り返る余裕もありませんでした。でも、娘の里帰り出産を機に、ふと昔のことが思い出されて見せてあげたくなりました。娘にもこんな時期があったな、そして娘もこれから赤ちゃんを産み、母となって子どもを育てるのだなと『ひよこクラブ』を見ながら、そんな思いにふけりました。

30年後、親子2代で『ひよこクラブ』に赤ちゃん投稿が掲載!

『初めてのひよこクラブ』2023年冬号の「つぶやきROOM」に掲載された碧くん。

――萌さんが『ひよこクラブ』に掲載された30年後、今度息子である碧くんが『初めてのひよこクラブ』2023年冬号に掲載されました。その経緯を教えてください。

萌 里帰り出産で私が載った『ひよこクラブ』を見てから、何となく雑誌に親しみがわいて、息子が生まれてからすぐに『初めてのひよこクラブ』を購入しました。当時はコロナ禍で母親学級などにも参加できず、不安でしたし、わからないことだらけでした。買ってすぐに教科書のように熟読しましたね(笑)。授乳の特集はとくに役立ちました。

そのとき、息子のおもしろい写真があったので軽い気持ちで投稿してみました。その後「冬に発売される『初めてのひよこクラブ』に写真を掲載したい」と編集部から電話がきたのです。母と同じように、私も自分の子どもが掲載されて、素直にうれしかったです。

尚子 掲載された雑誌を見せてもらい、「親子2代で掲載されるなんてことがあるんだな」と驚きました。と同時に、あれから長い月日が経ったのね…としみじみしました。

――この30年間で、育児はどのように変化したと思いますか。

尚子 一番大きいのは男性の育児参加でしょう。30年前は、結婚と同時に家庭に入る女性が多い時代でした。男性は外で仕事、女性は家庭を守る、という風潮が強かったからです。でも、今は子育てと仕事は両立することが前提になっていますよね。娘も、出産後も仕事を続けて旦那さんと協力しながら子育てを頑張っています。

萌 私は育児休暇を1年、夫は10カ月取得し、2人で育児にしっかり向き合うことができたと思います。夫は会社に交渉をして長期の育児休暇の取得を実現してくれ、とても心強かったです。
職場復帰後に息子は保育園デビューし、毎日が分刻みのスケジュールでとても忙しく、うまくいくことのほうが少ないです。でも、近くに住む夫の家族や職場の方々、保育園の方々に助けられてなんとか一日一日を過ごせています。

父が他界後は女手一つで育ててくれた母。感謝しかありません

自身が掲載された1994年1月号『ひよこクラブ』を手にする萌さんと、息子の碧くん。

――これまでの30年間を振り返り、萌さんはどんな娘お子さんでしたか。

尚子 結婚してから2年ほどは子宝に恵まれなくて、婦人科に相談に行ったんです。とく問題はなかったようで医師から「神社にお参りにでも行ったら」と言われ、参拝してみたら間もなく妊娠。たまたまだったのでしょうが、信じる者は救われる、でしょうか(笑)。お互いの両親もとても喜んで、赤ちゃんの誕生を今か今かとみんなで待ち望んでいました。

無事クリスマスの日に誕生し、赤ちゃんのころはあまり手がかかった記憶がありません。とにかくよく寝てくれる子でした。いちばん心配だったのは、小学校に入学したころです。うちでは元気に話すのですが、学校では誰とも話してこないような引っ込み思案で。

結局最後まで、娘にとって小学校はあまり居心地がいい場所ではなかったようです。それを夫もわかっていて、「こんな中学校がある」と見つけた私立中学を娘と一緒に見学したりしていました。ですが娘が小6の夏、夫は病に倒れて他界しました。夫は娘のことをとてもことをかわいがっていたので…、とてもつらかったです。娘は夫が見つけた中学校に進み、そこですばらしい出会いに恵まれたことをきっかけに、大好きな英語がいかせるホテル業界に就職しました。人見知りだった娘が、今は世界中の人とかかわる仕事をしているなんて夢のようです。

――萌さんにとって、尚子さんはどんなお母さんでしたか。

萌 小学校のとき、そんなに心配をかけていたとは知りませんでした…。小学校では自分が出せなくてとてもつらかったのですが、中学・高校では充実した6年間を過ごすことができました。

母は、強い人です。父が他界してからは女手一つできょうだい3人を育て上げてくれました。子どものころはサバサバしていて、怒らせたらこわいから怒られないように気をつけていた気がします(笑)。
母が仕事で外にいるときは家に子どもだけでいることも多かったので寂しさを感じることもありましたが、仕事が休みのときは旅行に連れて行ってくれたり、誕生日や季節のイベントは準備してくれたりしてくれました。どんなに家事や仕事で忙しくて疲れていても、私たちのために我慢や不自由をさせないように頑張ってくれた母には感謝しかありません。
今、自分も母になり、子ども1人でもこんなに大変なのに3人も育てたなんて、母の偉大さが身にしみてわかります。

――最後に、今回の30周年記念キャンペーンに応募した理由を教えてください。

萌 キャンペーンの情報は、息子が掲載された『初めてのひよこクラブ』で知りました。私は今30歳で、30年前に掲載されたことがあり、さらに息子も掲載されましたし、これは応募するしかない、と思いました(笑)。
今回は親子でも掲載され、次は息子の子どもが『ひよこクラブ』に載ってくれたらうれしいです。この先20年、30年とたまひよが続くことを応援しています!

尚子さん・萌さん 30年の子育てアルバム

出産12日前の尚子さん

萌さんが生まれてから5日目。産院でのツーショット

萌さんが生後2カ月のころ、父の健一さんと。初めての子どもだった萌さんをとても大事にしていました

首がすわり体も安定してきた生後4カ月ごろの萌さんと尚子さん

萌さん出産間近のころ。里帰りをして親子でゆっくり時間を過ごしました

碧くんが4カ月のころ、育休中だったパパ・童夢さんと

碧くんが掲載された『初めてのひよこクラブ』2023年冬号と。碧くんは電車と花が大好きな1歳2カ月の男の子

お話/萌さん、鎌田尚子さん 取材・文/岩﨑緑、たまひよONLINE編集部

現在、30年前の『ひよこクラブ』は娘の萌さんの手元にあります。「息子がもう少し大きくなったら、これママだよ~、と見せたいんです」と、萌さんは話してくれました。

●記事の内容は2023年8月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

「たまひよ」創刊30周年特別企画が続々!

『たまごクラブ』『ひよこクラブ』は、2023年10月に創刊30周年を迎えます。感謝の気持ちを込めて、豪華賞品が当たるプレゼント企画や、オリジナルキャラクターが作れる「たまひよのMYキャラメーカー」など楽しい企画が目白押しです!たまひよ30周年特設サイトをぜひチェックしてみてください。

「たまひよ」30周年サイトはこちら

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