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乾燥の季節がやってきた!気になる「目の周り」「足のすね」の乾燥はどう対処したらいい?皮膚科医に聞く

更新

乾燥肌で若い美しい女性。
Suzi Media Production/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーから寄せられた乾燥肌の悩みついて、皮膚科医・美容皮膚科医の日景聡子先生に聞きました。

ここが気になる!私の乾燥肌の悩み

まずは、みんなの乾燥肌の実情について聞いてみました。

■乾燥で皮がむける
「顔の肌の乾燥が半端なく、皮がむけるし、ローションパックをしたりクリームを厚めに塗ったりしても、その時期が過ぎないと落ち着きません。化粧ものらないし汚く見えて困ります」(ちかこ)

■毎年、肌荒れ
「季節の変わり目に、毎度、肌荒れします」(Mu)

■ひじの内側の痒み
「冬になると乾燥が酷くなるので、市販の保湿剤を使っていますが、季節問わず肘の内側が痒くなり、かくと肌が炎症を起こしたり、引っかき傷ができたりしてしまいます。かゆみ止めを塗ったり、冷やしたりしてもひじの内側だけは痒みが止まりません」(kzs)

■乾燥肌なのにクリームが苦手!
「乾燥肌で肌荒れするのにクリームが苦手でどうにもできません。いい方法はあるの?」(ははしば)

■目の周りの乾燥
「乾燥する季節は特に目の周りがひどいので、目の周りの保湿のコツが知りたいです」(みい)

「乾燥肌の人は皮膚に水分を集める保湿剤を選び、体はポイント洗いを」と専門家

みんなから寄せられた、目の周りや体の乾燥などの悩みについて、皮膚科医の日景聡子先生に聞いてみました。

「部屋の湿度が50%を切ると肌は乾燥しやすく、血の巡りが悪い冷え症の人も乾燥肌になりやすいです。特に目の周りは皮脂の分泌が少なく、皮膚が薄いので乾燥しやすいですね。

そのほか、足のすねも皮脂が少なく乾燥し、『粉をふく』ということがよく見られます。

目の周りの乾燥は、ワセリンだけで対処する人もいますが、ワセリンは皮膚からの水分の蒸発を防ぐ蓋の役割になるため、皮膚の水分量をあげる作用に乏しいです。
ヘパリン類似物質やセラミドなど、皮膚に水分を集める成分が入った保湿剤を選びましょう。

乾燥肌が気になる人はアイメイクを落とす時や、洗顔の時にゴシゴシこすらないようすることも大事です。ゴシゴシこすると角質や保湿成分が余分に取れてしまうので、なでるように優しく洗うのがポイントです。

顔を洗うときは、32〜35℃くらいの温度で洗顔すると乾燥を防ぐことができます。また、できるだけW洗顔が不要な洗顔フォームだけで落とせるアイテムを選ぶと皮膚の潤いを保ちやすくなります。

アトピー性皮膚炎や肌の乾燥が強い人は、体を洗う時はポイント洗いをおススメします。わき・デリケートゾーン・足先などニオイの気になるところは石けんで洗い、他の部分はお湯で洗い流すだけという入浴方法です。
ただ、乾燥肌の人の中には、本人は単なる乾燥肌だと思っていても皮膚の炎症が起こっていて、治療しないと治らない場合があります。セルフケアで限界がある場合は、皮膚科専門医に相談しましょう」(日景聡子先生)

秋から冬は、特に乾燥が気になる時期。乾燥が気になり始めたら体の部分洗いや洗顔時のお湯の温度などに気をつけてみてはいかがでしょう。
(取材・構成/メディア・ビュー 酒井範子)

日景聡子さん

PROFILE)
さとこ皮膚科・美容クリニック院長。札幌医科大学医学部卒業。大学病院や総合病院勤務後、円山公園皮膚科形成外科院長を経て、2022年7月にクリニックを開院(北海道・札幌市)。2児の母。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、美容皮膚科・レーザー指導専門医。患者の悩みに寄り添ったクリニックのサイト内のコラムはわかりやすいと好評。

https://www.satokohikage.com/blog/

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年8月の情報で、現在と異なる場合があります。

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