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沐浴はしないほうがいいって本当!?新生児の体を守る「ドライケア」って?

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"生まれたばかりの赤ちゃんは、すぐに沐浴させるもの"と思っていませんか? 
実は今、生まれたばかりの赤ちゃんを数日間おふろに入れない(沐浴させない)という「ドライケア」を、導入する産院が増えているらしいのです。

「ドライケア」って、そもそもどういうもの? 
また、赤ちゃんの肌は洗わなくて大丈夫なの?
など、気になることがいっぱい。
そこで、約7年前から「ドライケア」を実践している産院「育良クリニック」に、方法やメリット、さらに退院後の赤ちゃんのケアについて教えてもらいました!

皮膚の表面についた胎脂を残して赤ちゃんを守る「ドライケア」

「『ドライケア』は、ドライテクニックともいいます。
生まれてから、その後、数日間沐浴をせず、タオルでふくだけのケア方法のこと。この『ドライケア』をすることで、赤ちゃんの肌を細菌や乾燥などから守る効果があるんです。

生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚は、白い『胎脂(たいし)』で覆われています。実はこの胎脂は、本来、赤ちゃんが自分の体を守るためのもの。ママのおなかから外に出て、新しい世界での生活に適応するまで、体温調節などの機能を果たすと言われているのです。

そのほか、ママの皮膚の善玉菌を赤ちゃんに移行させる効果もあります。しかし、通常の沐浴を行うと、その胎脂も洗い流されてしまいます。
『ドライケア』は、生まれたばかりの赤ちゃんの体に付着した血液や羊水を、体が冷えないように温めた乾いたバスタオルでやさしく包んでふいてあげるだけ。数日間は、このケアを毎朝の着替えのときに行います。

生まれたての赤ちゃんにとっては、沐浴そのものが重労働。沐浴後は、疲れて眠ってしまうことも少なくありません。
『ドライケア』なら、沐浴をしないぶん、赤ちゃんが疲れずに起きていれば、母乳をしっかり飲むこともできます。そのため、生理的体重減少が抑えられたり、母乳の効果で新生児黄疸が軽くなるという研究結果も。メリットがたくさんあるんですよ」

4~5日たったら、ドライケアから一般的な沐浴へ

「『ドライケア』する期間は、一般的に生まれて3~4日くらいまでです。この時期の赤ちゃんはほとんど発汗しないため、沐浴しなくても不潔になってしまうことはありません。
ただし、その後は代謝が活発になり、汗腺も発達してくるため、産院を退院したあとは通常通り、毎日の沐浴が必要になります。

育良クリニックでは、通常は退院日から沐浴を始めてもらっています。希望するママには、入院3日目に沐浴指導を行い、自宅に帰ってからスムーズな沐浴ができるように、サポートしています。

ただし、すべての赤ちゃんに『ドライケア』を行っているわけではありません。
たとえば、出産時に赤ちゃんの胎便が羊水に混ざってしまった場合や、ママ自身に感染症がある場合、産後2~3日で中毒疹と呼ばれる湿疹ができた赤ちゃんなどには、ドライケアは適していません。
赤ちゃんとママに合わせて『ドライケア』を行うかどうか、医師・助産師と相談して決定しています」

スキンケアは肌のタイプに合わせることが大切!

「赤ちゃんは生後2~3週間くらい過ぎると、ホルモンバランスが変化して、肌に赤いポツポツが出てくることがあります。これは乳児湿疹といわれ、ほとんどの赤ちゃんに見られます。
この湿疹が出たら、1日1回は洗浄料で洗うことが必要になってきます。泡で出てくるタイプの洗浄料だと、泡立てなくていいし、泡ぎれがいいのでおすすめです。

最近よくママたちから質問を受けることが多いのが、入浴後の保湿。
赤ちゃんの肌質は、赤ちゃん自身やママ・パパの体質、住んでいる土地の気候、季節などにも左右されるので、さまざまに違います。保湿ケアをしなくても、トラブルがない赤ちゃんもいます。

ただ、ママ・パパのどちらかにアトピー性皮膚炎などのアレルギーがある場合には、赤ちゃんの時期から保湿をすることで、アトピー性皮膚炎の発症を低くできるという研究結果も。おふろのあとには、肌に合った保湿剤を塗ってあげるのがいいでしょう。
とくに、腕や脚の関節、しわの間などがカサカサしがちなので、ていねいにケアをしましょう」

NICU(新生児集中治療室)に入っている低体重の赤ちゃんは、2日に1回程度しか沐浴しない場合が多いそうです。
それは、沐浴で必要以上の体力を奪わないようにするため。そして、自分の生まれ持った体のバリアー機能を生かすためなんだそうです。

つまり、「ドライケア」とは、赤ちゃんの体の機能を最大限に生かそうとするスキンケア。
生まれたあとの数日間だけのケアですが、赤ちゃんにとって、とても大切なお世話であることを実感しました。(取材・文/松田明子、ひよこクラブ編集部)

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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