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歯ブラシ濡れたまま使ってない?それNGです!意外と知らない歯ブラシの使い方&選び方【歯科医師】

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青の背景に歯ブラシ
5second/gettyimages

歯ブラシを買い替える頻度について「たまひよ」アプリユーザーに調査。正しい交換時期について歯科医師 末光妙子さんに聞きました。

歯ブラシを替える頻度とその理由は?

みんなの歯ブラシ交換頻度を聞いてみると、最も多い約40%が「1ヶ月に1回」と回答しました。

Q:普段、歯ブラシはどのくらいの頻度で交換しますか?

1位 1ヶ月に1回 41.3%
2位 2ヶ月に1回 26.2%
3位 3ヶ月に1回 16.2%
4位 その他 14.5%
5位 2~3週間に1回 1.9%

交換頻度の理由を聞いてみると…

■安い歯ブラシを2、3週間に1回
「毛先が開き始めたら交換しています。2、3週間に1回交換するので安い歯ブラシを使っています」(りーちゃん)

■毎月8日に交換
「歯医者に行った時、毎月8日は歯ブラシを替える日というポスターが貼ってあったので、だいたい1ヶ月で替えるようにしています。100円くらいの安いものを使っています」(みーちゃんママ)

■サブスクの歯ブラシを利用
「サブスクの電動歯ブラシを使っているので月1で交換しています。サブスクの歯ブラシは毎月300円です」(ころ)

■1ヶ月に1回交換
「歯医者さんに1ヶ月に1回と言われたのでその頻度で交換しています。歯ブラシは120円くらいのを使っています」(みつき)

■大量買いした歯ブラシを1ヶ月に1回交換
「歯ブラシはコストコで大量買いしているので、ブラシの先が開く前、歯茎へのあたりが痛くなる前に、1ヶ月に1回ほどで替えています」(つじふく)

■色が変わったら交換のサイン
「ソニッケアー(音波ブラシ)のブラシの色が変わるようになっているため、変わったら替えています。2ヶ月に1回です」(みんと)

■気がつけば数ヶ月…
「120~130円程の歯ブラシを使っています。1ヶ月に1回替えたいのですが、いつも忘れてしまい数ヶ月使っています」(ゆう)

■毛の強さがなくなったら
「歯ブラシは100~200円くらいの物を使用しています。替えるタイミングは毛の強さがなくなったら交換するので3ヶ月に1回くらいです」(ポレンジくん)

■いいもの使ってます!
「歯ブラシは、1ヶ月ごとに替えなさいと言われるけど、結局3ヶ月くらい…。そのかわり??500円くらいの良いやつ使っています(笑)」(AKO)

「口の中の清掃効率低下」と「雑菌の繁殖を防ぐため」にも、歯ブラシは1ヶ月に1回を目安に替えるのが正解と専門家

歯ブラシの買い替え時期と、その理由について末光妙子さんに聞きました。

「約40%が1ヶ月に1度歯ブラシを替えていますね。体験談に歯ブラシの箱買いしているエピソードがありますが、実は、歯ブラシの箱買いは歯科医師家庭“あるある”なんです。

みなさん基本的にきちんと歯ブラシを交換されているようですが、一方で、2ヶ月に1度、3ヶ月に1度という人も約40%いらっしゃいますね。
口は体の入り口ですから、細菌などを体の中に入れないためにも清潔な歯ブラシを使っていただきたいので、歯ブラシは1ヶ月に1回を目安に替えるのが正解です。
理由は、長く使っていると歯ブラシの毛先が開いてしまうことです。開いた歯ブラシはきちんと歯を磨けなくなるため、清掃効率が低下します。
磨き残しなど歯垢を放置すると3日ほどで歯石になりはじめるため、歯垢は柔らかいうちに取り除き、虫歯や歯周病をしっかり予防するのが理想です。
また、開いた歯ブラシの毛先は時間とともにこしがなくなり、さらに歯茎を擦りやすく、傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。

そしてもうひとつ、濡れたままの歯ブラシは雑菌が繁殖しやすく、衛生的でないことがあげられます。夜使った歯ブラシが、翌朝使うときにまだ濡れているということはありませんか? 
特に歯ブラシの根元部分は乾きにくく雑菌が繁殖しやすいため、しっかりブラシの根元まで乾かすことが大事です。
雑菌の繁殖を抑えるためには、朝、昼、夕食後用に、それぞれ歯ブラシを用意し、使い分けることをオススメしています。歯ブラシが3本あると、根元までしっかり乾き、歯ブラシ上の雑菌数を抑えることができます。また、歯ブラシは形状の違うものを3本使い分けると、磨き残しが少なくなるという効果もあります。
形状の違う歯ブラシとは、例えば、ブラシの上部分が平なブラシ、ブラシ全体が山型になっているブラシ、毛先が細い毛が混ざった混植ブラシなどです。磨き方を変えなくても、1日の中で他の形状の歯ブラシを使うことで歯へのあたり方が変わり、トータルで磨き残しを少なくすることができます」(末光妙子さん)

歯ブラシ選びのポイント

■歯ブラシはヘッドの小さめのものを
歯ブラシは、口の奥のほうまで磨けるように歯ブラシのヘッド部分が小さいものを選びましょう。ヘッドの長さは指先をあてた時、1本半から2本くらいが目安です。

■ブラシのかたさは歯茎の状態で選んで
「かため」「ふつう」「やわらかめ」などブラシの硬さがありますが、ご自身の歯茎の状態で選びましょう。歯茎がプニプニしている人は、「やわらかめ」を選んで。これは子ども用も同様です。歯ブラシの硬さもママやパパの好みというより、お子さんの歯茎の状態で選びましょう。

赤ちゃんや小さい子どもの歯磨き習慣をつけるには

■歯ブラシはお子さんの好きなものを
お子さんの歯ブラシはママやパパが準備するより、子どもに選ばせるのが◎。キャラクターがついていたり、好きな色だったり、子どもと一緒に好きなお気に入りの歯ブラシを選ぶことで、歯磨きのモチベーションが高くなります。

■赤ちゃんの乳かすも歯科医に相談を
歯科医院は、歯が生えてからと思っているママやパパも多いようですが、歯を健康に保つためには歯が生え始める前から通院するのがオススメです。歯茎・小帯・舌などの状態確認や、乳カス(乳垢)のお手入れの相談、生え始めの歯や歯茎のお手入れ方法などアドバイスが受けられます。習慣にすることで、歯科医に対する苦手さや、怖いという意識が少なくなるはずです。

ブラシ部分が開いてきたら歯ブラシの替え時というのを目安にしていてはダメなのだと反省。雑菌を増やさず、磨き残しを減らすために歯ブラシの3本使いは参考になりました!
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)

末光妙子さん

PROFILE)
歯科医。ミュゼホワイトニングの理事長。お口ケアについて幅広い知識があり、患者さんから絶大な信頼と人気を誇る。著書に『魔法の早口ことば 小顔音読』(ワニブックス ¥1.300)がある。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年7月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数470人)
※記事の内容は2023年9月の情報で、現在と異なる場合があります。

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