「沐浴は3日に1回」「授乳室がない」北斗晶の義娘・凛、カナダ・日本の子育ての違いに感じること【インタビュー】
タレントの北斗晶さん・佐々木健介さんの長男・健之介さんの妻の凛さん。2023年8月にカナダで第1子となる女の子・寿々ちゃんを出産し、現在生後4カ月になりました。産前産後には、北斗さんと健介さんがカナダへ出産・育児の応援に駆けつけてくれたそうです。日本に帰国中の凛さんに、カナダでの産後のことや、日本との違いを感じることなどについて聞きました。全2回のインタビューの2回目です。
カナダでは出産から24時間で退院
――カナダでの出産後は、翌日に退院したそうです。体調はどうでしたか?
凛さん(以下敬称略) カナダで私が出産した病院では、出産から24時間後に退院することになっていました。欧米諸国の病院では、たいていが出産後24時間以内に退院するのだそうです。カナダの病院では、陣痛・分娩・産後を日本でいうLDRのような個室で過ごせたので、その点では体がとても楽でした。
産後は赤ちゃんも同室なんですが、退院までの24時間の間に赤ちゃんの検査をしたり、授乳指導を受けて3時間おきの授乳をしたりとけっこう忙しく、体は出産で疲れきっていたのに全然眠れなくて、結局退院まで一睡もできませんでした。
気持ち的には出産の興奮で元気だった気もしますが、体中が痛くて、何かにつかまらないと歩けないくらいの状態でした。出産した翌日の8月10日の午後には娘と一緒に退院。そのときにも北斗さんと健介さんが迎えにきてくれて、荷物を運んでくれたりしてとても助かりました。産後ずっと離れずそばにいて、励ましてくれた夫には感謝です。
――産後、大変だったことは?
凛 帰宅してから、北斗さんと健介さんが身のまわりのことを全部助けてくれたり、赤ちゃんのミルクの時間を見てくれたりして、本当に助かりました。 そんな中でも、やっぱり2〜3時間おきの授乳は大変でした。母乳が出ているかどうかもわからないし、娘が泣くと怖くて夫婦2人で飛び起きていました。ちゃんと飲めているのかもわからなくて、不安な日々でした。
カナダでは生後2カ月くらいまでは毎週1回赤ちゃんの健診があるんですが、出産の翌週に娘の体重が減っていたので、母乳が出ていないのかな、飲めていないのかな、と不安で不安でたまりませんでした。でも先生によると「生後1週間ほどで赤ちゃんの体重が落ちるのはよくあること」なんだそうです。
それに、生まれて最初のころは娘が泣くと「おなかがすいたのかな?」「おむつが汚れたのかな?」「暑いのかな?」となぜ泣いているのか読み取れず戸惑いました。でも生後2カ月過ぎてからは、だいたい何が欲しいのか、何かが嫌なのか、と泣いている理由がなんとなくわかるようになってきて、お世話もだんだんと楽になりました。
義両親に、沐浴も料理も甘えられて助かった
――寿々ちゃんの初めての沐浴は北斗さんにお願いしたそうですね。
凛 出産前にYouTubeなどで沐浴のしかたを見てはいたものの、実際生まれた小さくてふにゃふにゃで首もぐらぐらしている赤ちゃんを、自分で沐浴させる自信がなくて、北斗さんにお願いしました。横でそれを見ながら、教えてもらいました。北斗さんも赤ちゃんを沐浴させるのは20年ぶりだと言っていたので、怖かったんじゃないかな、と思うけど(笑)。私を助けてくれました。
――北斗さんと健介さんがきてくれて助かりましたか?
凛 北斗さんと健介さんは毎日のように料理を作ってくれたり、身のまわりのお世話をしてくれて本当に助かりました。睡眠不足が続いていたので、2人の部屋に娘を連れていって子守りしてもらい、夫が仕事に行っている間に、私は1人で寝かせてもらったこともありました。
2人には申し訳ないと思いつつも、孫の顔を見てうれしそうにしてくれている義両親に、たくさん甘えさせてもらいました。私と夫の2人だけでは産後の時期は乗り越えられなかったと思います。北斗さんも健介さんも、私を気づかって大事にしてくれるから、私も素直に甘えられたのかもしれません。
空気も水も日本と違うから!? 沐浴は3日に1回でOK
――現在日本に帰国中の凛さん。実家の家族と寿々ちゃんは会いましたか?
凛 はい、帰国してすぐに千葉の実家に行きました。私は4人姉妹の二女で、寿々は初孫です。家族みんな喜んでくれて、代わるがわる抱っこしてくれました。とくに母は「久しぶりに新生児を抱いた!」と大喜びでした。
「母は強し」という言葉がありますが、初めて子育てをしてみて、「親になると子どもに強くしてもらえるんだな」と実感しています。4人も産んで育てた母は本当にすごいな、と思います。娘を産むまでは、自分と夫のことだけ考えていたのが、娘が生まれて守るものができて。娘のことを何よりも最優先して考えるようになりました。かわいいわが子を守りたい、と思うからこそ、親として強くなれているのかもしれません。
――日本とカナダの子育て環境の違いを感じるところはありますか?
凛 湿度が高い日が多い日本と違って、カナダはすごく乾燥しています。水質も日本と全然違うので、おふろで毎日髪を洗うとパサパサになっちゃうくらい。赤ちゃんの沐浴も3日に1回くらいでいいと指導され、おふろに入らない日はタオルで体をふいてあげています。それでも娘の肌が乾燥してガサガサになるので、とにかくナチュラルオイルを塗って乾燥しないようにケアしていました。
11月中旬に日本に帰国して驚いたのが、日本の授乳室の多さです。カナダではトイレには男女ともおむつ交換台があるんですが、授乳室はほとんど見かけませんでした。カナダのママさんたちは赤ちゃん連れで外出すると、ショッピングモールのベンチなどで授乳ケープで隠して授乳しちゃう、というオープンな感じでした。でも、日本のショッピングモールには授乳室があって、お湯があったり体重計があったり・・・すごく便利ですね!その充実ぶりに驚きました。
――カナダへ戻ってからどんな子育てをしていきたいと考えていますか?
凛 今後、しばらくカナダに住むつもりですが、自分たちも手探りで子育てしているので、とにかく元気に育って欲しいね、と夫婦で話しています。 ただ、耳から英語が入ってくる環境に慣れてくれたらいいな、とは考えていて、私も娘とともに英語を話せるようになれたらいいな〜と思っています。保育園や幼稚園をどうするか、などは今調べているところです。
――北斗さんはお料理が得意ですが、凛さんはお料理は好きですか?
凛 それが、私は本当に料理ができないんです(笑)。料理のアプリを見ながら作るけど、失敗ばっかり。だから離乳食が始まったらどうなるんだろう!と不安しかないです(笑)。ベビーフードも充実しているから安心ではあるけど、やっぱり子どもには手作りのものを食べさせてあげたいな、とも思うので、お料理をもう少し頑張らないとな、と思っています。
お話・写真提供/凛さん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
「私は英語は話せないけれど、言われていることはなんとなくわかるから、簡単な単語やジェスチャーでなんとか乗りきっています」と凛さん。Zoom取材では、かわいい娘さんを抱っこしながら、幸せ感たっぷりに現在の様子を話してくれました。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年12月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
凛さん(りん)
PROFILE
1993年生まれ、千葉県出身。2015年に長与千種が設立した女子プロレス団体「マーベラス」に入門。2016年にデビュー以降、人気レスラーとして活躍。2022年4月に、タレントの北斗晶と佐々木健介の長男・健之介と結婚。2023年8月に第一子となる女の子をカナダで出産。