SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 2人の女の子のパパ、田村淳さん。「遊びを生み出す楽しさは母ちゃんから教わった」親子の大事な話は“階段の10段目”で。

2人の女の子のパパ、田村淳さん。「遊びを生み出す楽しさは母ちゃんから教わった」親子の大事な話は“階段の10段目”で。

更新

田村淳さんと娘さんの写真

タレント、MC、起業家、YouTuberなど、さまざまな顔をもつ田村淳さん。プライベートでは、7歳と3歳の2人の娘さんをもつパパでもあり、微笑ましい親子の日常をインスタグラムで投稿しています。昨年秋には、「コミュニケーション力」の身につけ方を1冊にまとめた『超コミュ力』(すばる舎)を出版。そこで今回は、娘さんたちと過ごす時間の中で大切にしていることや、幼少期から育むべきコミュ力について聞きました。

「今日はこの遊びがしたい」娘たち主導の遊び時間には全力で向き合う

インタビュー中の田村淳さんの写真
インタビュー中の田村淳さん

――2人の娘さんとの時間を大切にされている様子が、インスタグラムを通じて伝わってきます。お子さんたちと過ごす時間は、淳さんにとってどんな時間でしょうか。

田村淳さん(以下、敬称略):僕の仕事の関係上、どうしても時間が不規則になってしまうので、どのタイミングで娘たちと会えるのかが読みづらいんです。そんな中でも、娘たちが「パパと遊びたい」と言ってくれるときには、二人のためだけに時間を費やすようにしています。子どもたちが眠るまでの1〜2時間程度しか時間が取れないことも多いですが、その間は、娘たちが遊びたいことや求めていることを、できるだけ叶えようと思いながら接していますね。仕事の片手間で遊ぶということは絶対にせず、その時間はとにかく一緒に遊びに集中するようにしています。

7歳の長女は、だいぶ主体的になってきて、自分が何をしたいというのがはっきりしてきました。そして3歳の次女は、お姉ちゃんがやることを真似したいという感じです。娘たちと遊ぶときは、長女が率先して、「今日はこんな遊びがしたい!」と言ってきます。そのときに、僕はその希望をただ聞くだけじゃなくて、「何で、その遊びがしたいの?」と問いかけて、考えさせるように心がけているんです。

実は、そんな風に考えさせたいのには理由があります。たとえば市販のおもちゃで遊ぶときに、「説明書に書いてある遊び方や楽しみ方は、そのおもちゃを作っている人がこうやって遊んで欲しいという一例なんだよ」と伝えます。そして、「説明書通りに一通り遊んだら、今度は自分なりのルールを作って、別の遊び方をしてみると面白いよ」と、さらに声がけをするんです。そうすると、長女が主導になって、自分たちでいろいろな遊び方を考えてきます。この声がけをするだけで、より自分が主体的になって、何がしたいかという意欲につながるんじゃないかと思っています。

田村淳さんと娘さんたち
手作りのゲームで遊ぶ、淳さんと娘さんたち。

――娘さんたちに対して、主体的に育てる声かけをするようになったきっかけはありますか?

田村:このように接しているのは、母ちゃんの影響です。「危険じゃなければ、おもちゃはどんな遊び方をしてもいいんだよ」と、僕自身が教わったこと。小さい頃、僕の家はそんなに裕福ではありませんでした。ブロックは家にあったけど、僕が「他のおもちゃが欲しい」と言ったら、「我が家では他のおもちゃは買えないから、このおもちゃで、もっと違った遊びを考えたら楽しいんじゃない?」と母ちゃんによく言われていたんです。それを、自分の娘たちにも同じように教えていきたいなと思っています。

僕自身も、娘たちと遊んでいる最中に、「こうしたらもっと楽しくなるんじゃない?」とアイデアを出すことも。だから、「パパ、また遊んで!」につながるんじゃないですかね。今のところは、そういう関係がうまくいっているのかなと思います。

子どもとのコミュ力で大事なのは、わかりやすい言葉で端折らずに伝えること

田村淳さんと娘さんたちの写真
娘さんたちが遊ぶ様子を見守る、淳さん。

――娘さんたちとの関係性は、淳さんから見てどう思いますか?

田村:娘たちからは、きちんと信頼は得られているかなと思いますね。自分の悩みとか、今欲しいものなどを、自分の言葉できちんと説明してきますし、僕自身も、「仕事でこんなことがあって、しんどいんだよね」などと、今の悩みを長女にはあえて言うようにしています。僕が一方的に教えたり伝えるのではなくて、お互いに伝え合える関係性になっているかなと。

実は、僕と娘たちの間で、“階段の10段目”は大事な話をする場所と決めているんです。僕が長女に「階段の10段目、いい?」と言うと、長女もパパから重要な話があるんだなと感じるようです。逆に長女も、学校で起きた悩みなどがあると、「パパ、階段の10段目いいかな?」と呼び出してくるんです。そんな雰囲気を次女も察して、2人が10段目で話していると近づいてこないんですよ。

――子どもとのコミュニケーションで大事にしていることはありますか?

田村:子どもとの関わり合いで大事にしているのは、嘘をつかないことと、大人の都合で説明を端折ったりしないこと。とは言っても、難しい単語を並べてもわからないので、どうやったら娘たちにも伝えられるかを常に考えています。そうやって気をつけて伝えようとすれば、子どもでもきちんと理解してくれます。

娘たちと遊ぶ時間はできるだけ作ろうと思っていても、どうしても時間が取れないこともありますよね。そんなときは、長女には正直に言うようにしています。「パパがお仕事をしてお金を稼ぐことで、家族がご飯を食べたり、またみんなで旅行に行ったりすることができるんだよ。パパは二人と遊ぶことも楽しいし、この仕事も同じぐらい楽しくてやっているんだけど、どちらかが無くなるとパパのバランスが取れなくなって、家族のバランスも取れなくなるんだよ」と。こう伝えることで、長女は僕の仕事への理解はしていると思います。でもやっぱり子どもなので、「遊んで遊んで」という欲求は強いですけどね。

また、自分が悪いなと思ったら、素直に謝ることも大切です。たとえば、「靴をそろえなさい」と娘たちに言っているけど、自分自身ができていないこともあって。次女に、「そろえないとダメだよ」と言われて、「ごめんなさい」と謝ることもありますね。「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉は、あえて頻繁に言うようにしています。「ティッシュを取って」と言われて渡すと、きちんと「ありがとう」と娘たちが返してくるので、言葉でこうするんだよと教えなくても、自分で実践することで伝わっているのかなと感じることもあります。こういう言葉が返ってくるということは、家の外でも、誰かに助けてもらったことに対して、「ありがとう」と返せているんだろうなと思うんです。

自分の気持ちを言語化して、相手に伝える機会を意識的に作る

旅行中の淳さん親子
沖縄県池間島へ家族旅行に。

――子どもたちに叱るときに、気をつけていることはありますか?

田村:感情的にガーっと怒ったりはしないですね。僕が父ちゃんに、そんな怒られ方で育ってきたので、“怒られるのが怖いから、それをやらない”という理解の仕方になっていたんです。だから、たとえば娘が物を片付けないときも、「これって、何で片付けたほうがいいよってパパが言っていると思う?考えて欲しいんだけど」と言います。そうすると、「部屋が散らかっていると、踏んだら痛いから」などと、自分なりの理由を言いはじめるので、「そうそう、それがわかっているなら、片付けるしかなくない?一択じゃん」と。それで、娘が「たしかにね」と納得するので、僕は怒らずに済むんです。ここで、「ちゃんとやりなさい!」とか「何度言ったらわかるの!」などと、感情的に怒ったりはしたことがないですね。こうやって怒っている人って、伝え方が下手なんじゃないかなと、僕は思っています。

――子どもが成長していく中で、パパと娘さんとの関係性で悩んでいる方もいると思いますが、淳さんが普段から心がけていることはありますか?

田村:娘たちがまだ思春期も迎えていないので、わからない部分は大きいですが(笑)。でも我が家の娘たちは今のところ、「パパは信頼に値する、ママも信頼に値する。そして私のことも、パパもママも信頼してくれている」という関係を築きながら成長してくれているので、このままいい関係が保たれていれば、たとえ反抗期が来ても、その関係性が乱れることはないんじゃないかなと思うんですよね。

実は、こう思うのには、自分自身が経験してきたことも関係しています。僕は思春期の時期、父ちゃんと話すのがすごく嫌で、母ちゃんとばかりしゃべっていたんです。母ちゃんは、僕の悩みをきちんと聞いてくれて、僕がやりたいことを極力やらせてくれる人でした。そしてそれがやりたくなくなったら、「三日坊主上等だ」と言ってくれていたんです。ただ、辞める条件には、辞めたい理由と、次にやりたいことを見つけなさいと言われていました。

子どもが自分の思いを言葉にするのは難しいですが、小さい頃から自分のやりたいこと、やりたくないこと、その理由などを言語化する習慣があると、それは必ず将来に役立つと思うんですよね。だから我が家ではクリスマス前になると、クリスマスプレゼントで欲しいものとその理由を一枚の紙に書いて出してもらっているんです。まだまだつたない字ですが、自分たちなりに一生懸命、親に対してプレゼンをして言葉や文章で伝えてもらうようにしています。

写真提供/吉本興業、田村淳さん 写真/榊智朗 取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

<プロフィール>
田村淳さん
1973年12月4日生まれ、山口県出身。バラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演。300万人超のフォロワーがいるX(旧Twitter)、YouTube「田村淳のアッシュch」の開設、オンラインコミュニティ「田村淳の大人の小学校」を立ち上げるなど、デジタルでの活動も積極的に展開。2019年4月に慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。2020年8月より、遺書を動画にして、大切な人に想いを届けるサービス「ITAKOTO」をローンチ。2021年3月、同大学院を卒業。タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。

田村淳さんのインスタグラムアカウントはこちら。

田村淳さんのYouTubeチャンネルはこちら。

田村淳さんのX(旧Twitter)はこちら。

田村淳さんの著書「超コミュ力」の書影。

田村淳さんの著書『超コミュ力』(すばる舎)はこちらより。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。