夫婦衝突の原因はコレ!? 自分がしたことは過大評価、相手がしたことは見えづらい『ふうふう子育て #4』
子育て中は、夫婦喧嘩が増えがち。自分ばかりが子育てや家事をしていると不満に思い、「もっとやってよ!」とパートナーに伝えた青鹿さん。しかし、「やってるよ!」と返されて、お互いのやったことを書き出してみたところ、思わぬ発見が……!
なぜか相手がやってくれたことは「なかったこと」に
夫婦のどちらがより多く子育てや家事を負担しているかでケンカした結果、お互いのやっていることが見えてなかったことに気づいた私たち。2人とも自宅で仕事も生活も共にしているので、相手の動きが見えていないわけではないのに、なぜお互いに自分がやったことは過大評価し、相手がやってくれたことは「なかったこと」にしてしまうのか考えたところ……。
「もしかして、相手のやってくれていることって自分には見えづらい?」と思うに至りました。
自分がやっていることは、行動も結果も自分がやっているから認識しやすいし、大変だという実感があるので強く印象に残ります。逆に相手がやってくれていることは、行動は意識しておらず結果しか見ていなかったり、全く大変じゃないので、印象に残りづらいのではないか、と。そうなると行動と結果で強く残っている自分の作業だけがクローズアップされて「自分ばかりやってる」と思ってしまうのかも。
しかも、子育てや家事って基本的に同じことの繰り返しなので、特に成果物はありません。ただ元の状態に戻すだけ。例えば、子供が吐き戻して汚れた床をパートナーが掃除しても、見ていなかったら気付きませんよね。だから、相手がやってくれた結果の前には当然ながら行動があるから、相手の行動を過小評価したり、透明化したりするのはやめて、お互いに感謝をもって接しようね、と話し合いました。
が! ……まぁ、「ごめんね」って謝って、すぐにいい習慣が身に付けば苦労はしないですよね~。人間、急には成長しないので、その後も時々「もっとやってよ!」「やってるよ!」という小競り合いをしてしまっているのでした。…理解した途端に身に付く人間になりたい( ;∀;) でも、気づけないよりはマシかもしれません。
漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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http://aoshikayu.com/
※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。