「今年のボーナス、何に使う?」専門家が教える子育て家庭の後悔しない臨時収入の使い方
もうすぐ夏のボーナスの時期ですね。今回のテーマは「臨時収入」についてです。臨時収入が入った時、子育て家庭ではどのようにしているのでしょうか。
「たまひよ」アプリユーザーにリアルな話を聞くとともに、ファイナンシャルプランナーの菅原直子さんに、子育て家庭のお金の使い方について聞きました。
家族のご褒美として使うほかに貯蓄する人が多い
最初に昨年の冬のボーナスについてのアンケート結果をご紹介します。
Q: 冬のボーナスは、前年に比べて増えましたか?
増えた 33.8%
減った 25.5%
ボーナスはなかった 26.5%
その他 14.2%
増えた人が多いものの、減った人やそもそもボーナスのない人も。ボーナスやその他の臨時収入があったとき、みんなはどう使うのでしょうか?
各家庭での使い道について、聞いてみました。
「主にローン返済と貯金」(とり)
「旅行費用!あとは貯蓄です」(まますけ)
「車の買い替えを考えているので、そのための貯金がメインですが、今度テレビを大きいものに買い替えします!」(Mn)
「25%くらいを旅行、あとの75%くらいはNISAに」(たぬき)
「生まれてくる赤ちゃんの必要な物の準備」(なーゆ)
「子どもの貯金と新しい家具や家電の費用」(サキ)
「貯蓄、祖母へ感謝のお小遣い、買い物などに」(アキ)
「自分へのご褒美に化粧品を購入予定です」(晴れた日)
「年末年始の旅行代、夫や娘へのプレゼント、自分の生活で新調・買い足したい物(洋服、家具)などに使います」(ムラ)
「ボーナスなどの臨時収入が入った時は、外食が増えるのと夫の趣味代になります」(あい)
専門家が教える子育て家庭の後悔しない臨時収入の使い方
アンケート結果では貯金と子どものための出費に充てる人が多かったですね。家庭ごとの家族構成や年齢、収入などによって変わるものでしょうが、そもそも子育て家庭に臨時収入などがあった場合のおすすめの使い方はあるのでしょうか。子育て家庭のお金の使い方について詳しい
ファイナンシャルプランナーの菅原直子さんに聞きました。
「臨時収入は、想定していなかった収入や、金額の予想ができなかったり、もらえるかどうかもわからなかったりするボーナスなどを指すことが一般的かと思います。
金額がある程度わかっていて住宅ローンのボーナス払いとして家計にあらかじめ組み込まれている分のボーナスは臨時収入ととらえず、定期収入と同じと考えておくといいですね。
さて、臨時収入があると誰でも嬉しいものです。その嬉しさのまま、がまんしていたモノやコトの買い物に使ってしまっていませんか?
気持ちはよ~く理解できます。だって臨時収入ですからね。本来であればなかったお金なのですから、どう使ったって家計に悪い影響はないはずです。
でも、せっかくですから、家計の将来に良い影響があって、後悔せずにすむ使い方をしたいものです。
緊急予備資金が不足している場合は、不足分を補充することで家計の安心感が増します。緊急予
備資金の目安は最低でも生活費の3~6ヶ月分で、コロナ禍を経た今では1年間くらいあると安心です。
またローンがあるのなら繰上げ返済に充てることで利息負担を減らすことができ、家計にゆとりができます。
まずは、家計のマイナス部分に臨時収入を充てて家計を安定させることを考えましょう。
挑戦してみたかった投資資金にしてもいいですね。
その上で、嬉しい気持ちも大切にして、ちょっとだけ家族それぞれの楽しみに使うといいでしょう」(菅原直子さん)
家計のマイナス部分に補填するとともに、家族みんなの嬉しい気持ちも叶えられるといいですね。緊急予備資金など、ぜひ目安にしたいと思いました。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
菅原直子さん
PROFILE)
ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年2月の情報であり、現在と異なる場合があります。