新米パパの小島よしお、オリジナルソングであやすも、おぱぴまるはノーリアクション・・・。育児は「ピーヤ」の精神で!
バラエティー、情報番組への出演のほか、全国各地で開催されているお笑いライブでは数々の持ちギャグで子どもから大人まで熱狂の渦に巻き込んでいる、お笑い芸人の小島よしおさん。2024年2月に第1子である長男の誕生を公表しています。
小島さんは6月15日発売の『初めてのひよこクラブ』の表紙に登場、読者モデルの赤ちゃんと撮影に臨んでくれました。初めての新生児育児に向き合っている日々のことについて聞きました。
自作のオリジナルソングであやすもノーリアクション。残念です(笑)
――息子さん、おぱぴまるくんとの新生活はどうですか?
小島さん(以下敬称略) 息子を迎え入れるために、愛犬チワワのゲージの場所を移動したり、ベビーベッドを用意したりして、息子中心の生活が始まっています。ベビーモニターやバランスボールなど、赤ちゃん用のグッズもどんどん増え続けています。
――バランスボールは何のために準備したのでしょうか?
小島 寝かしつけや泣きやませ方法を調べているなかで、赤ちゃんを抱っこしながらバランスボールに座って揺れると効果的、というのを聞きつけて以来、育児に取り入れています。
あと、泣きやませについては、車や電車に乗っている間、赤ちゃんが落ち着いていることが多いのは移動すると本能的に安心するから、というのを聞いてからは、息子を抱っこしながら家の中を何往復も早歩きしたりもしています(笑)
また、胎内音に似ていると言われている袋のカシャカシャ音を、2分間iPhoneで録音したあと、iPadで長尺に編集したお手製音声も作りました。何度か使いました…が、ベビーモニターを購入したら、そちらにその機能がついていたのでお役ごめんになっちゃいました(笑)
――お手製音声!? ほかにもあるのでしょうか?
小島 自分で作詞作曲したオリジナルソングも録音しておぱぴまるに聞かせています。『動くと安心』『トントンたたけば眠くなる』など、6曲くらい(笑)。頑張って作ったのに、残念ながら、それらを聞かせてもノーリアクションですけどね。何を聞いても当たり前ですが基本的にノーリアクションなので、今のところ「ハウス!」って言ったらゲージに帰る愛犬チワワとのほうが意思疎通ができている感じです(笑)。でも最近は誘い笑いに乗ってくれることが増えてきました。とくに朝方です。日々成長を感じています。
沐浴中はオキシトシン分泌しまくり! いとおしさ増し増しに
――初めてづくしの育児だと思いますが、印象的だったことは?
小島 沐浴ですね。赤ちゃんの首を支えながら体を洗ってると、いとおしさが爆発します! 愛情ホルモンといわれているオキシトシンがドバドバ出まくってる感じです。小さい息子を抱っこひもで初めて抱っこしてスーパーへ行ったときも、胸元でスースー寝息を立てながら寝ている姿を見てキュンキュンしちゃいました。
――苦戦していることはありますか?
小島 ミルク作りは紆余曲折ありました。初めはお湯で作ってそれを流水で冷ますというストロングスタイル(笑)ですごく時間がかかってました。そしてその後にボウルに保冷剤を入れればいいんだとなり時間短縮だ!と喜んでましたが、その後赤ちゃんに飲ませてもいい水で割ればいいらしいと聞きつけ今はそこに落ち着いています。僕はミルクがダマにならないようにかき混ぜるのが下手なので今の課題です。
――生後1カ月を過ぎたころから、3人でのお出かけも増えましたか?
小島 そうですね。お祝い着をまとってお宮参りへ行ったり、ランチしたり、川沿いをお散歩したりしています。先日、ショッピングモールへ行ったのですが、赤ちゃんが寝転べるベビースペースや授乳室があるほか、ベビーカー移動がしやすいバリアフリーになっていたので、安心して過ごせました。
妻は、息子と2人で東京・武蔵小杉へ出かけたとき、「知り合いでもない自分たちに、先輩ママさんたちが親切に接してくれてすごくうれしかった」って言ってました。
人生のモットー「ピーヤ」は育児でも取り入れています
――出産後のママの様子はいかがでしたか?
小島 ホルモンバランスの乱れからか、夜になるとよく泣いていることがありました。「なんかわからないけど涙が出てきちゃう」って。改善策を探っていたら、授乳中でも摂取できるサプリメントがあって、試しに飲み続けていたら1カ月後には落ち着いていました。
区が提携している産後ケア施設を利用させてもらい、リフレッシュできたのもよかったです。生後2カ月後あたりでは産後ケアホテルも利用させてもらいました。産後ケアがもっと盛り上がるといいなと思っています。
――『ひよこクラブ』の表紙撮影で、読者モデルの赤ちゃんのママ・パパにも「夜はどれくらい寝てくれますか?」「湿疹出ました?」など積極的に話しかけている姿が印象的でした。
小島 自分でもできるかぎり調べていますが、情報の引き出しはたくさんあったほうがいいと思っているんです。あと、育児トークって、経験値があるからすごく話が弾むんですよね。僕は“取りあえずやってみる派”ですが、妻は“慎重派”なので、何かあったときは、「こうしたほうがいいよ」じゃなくて「こういう方法もあるみたいだよ」とプレゼンテーションして、妻がいちばん安心できるタイミングと方法を選び取る準備を整えることに徹しています。
あとは、妻の1人時間を作ることも考えていて。首がすわったら、僕の仕事現場に息子を連れて行って、シッターさんに面倒を見てもらえたら…なんていう計画も立て始めています。それも、先輩芸人さんがそうしているのを見て、いいなーって思ったんです。
――最後に、息子さんにはどんな子に育ってほしいですか?
小島 僕が人生で大切にしている言葉が「ピーヤ」。漢字にすると「比止」で、これは“比べるのをやめよう”という意味。…えっと、正直いうと後づけなんですけど(笑)、人と比べて喜んだり落ち込んだりするのってよくないと思っているのは本当で、育児でも意識していることの一つ。息子は、人の気持ちがわかるやさしい子に育ってくれれば、もうそれでいいです!
お話/小島よしおさん 取材・文/三宅桃子、たまひよONLINE編集部
このインタビューの数日後、足を骨折してしまった小島さん。そんなアクシデントのあとも、各地で開催されたイベントではいつもの海パンにギプスを装着して「そんなの関係ねぇ! はい、オッパッピー!」を披露し、会場を盛り上げていました。
プライベートでは、オリジナルソングであやしたり、ミルク作りに苦戦したり。新米パパとしての奮闘ぶりのほか、新米ママへの思いやりも垣間見られるインタビューでした。
小島よしおさん(こじまよしお)
PROFILE
1980年生まれ、沖縄県出身。早稲田大学教育学部国語国文学科在学中から活動していたコントグループ「WAGE」休止後、2006年からはピン芸人としてスタート。バラエティー番組やお笑いライブへの出演のほか、教育系YouTuberとしても活躍。ジュニアアスリートフードマイスター、ジュニア野菜ソムリエ、キッズコーディネーショントレーナーなど子どもにまつわる資格も取得している。2016年に一般女性と結婚、2024年2月に第1子となる男児が誕生。最新刊は、子どものお悩み相談連載を書籍化した『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は、2024年6月の情報で、現在と異なる場合があります。