フリーアナ吉田明世、娘6歳、人生2度目の挑戦!よみがえる母のトラウマ…の巻
現在、6歳の女の子と3歳の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。今月は子どもたちのヘアカットがテーマ。育児エッセイ第51回です。
3歳のときの初カットで切り過ぎて…それ以来ずっと伸ばし続けてきた娘
先日、6歳になった娘がとあることに挑戦しました。
それは…ヘアカット!!
髪を切るなんて普通のことが、いったいなんで娘にとっては挑戦になるのか…それは、娘と私には過去にヘアカットにまつわる苦い思い出があるからなのです。
娘が人生初めてのヘアカットに挑戦したのは3歳になる直前の春のことでした。私がいつもお世話になっている美容師さんにお願いし、それまで伸ばし放題だった後ろ髪をきれいにそろえてもらったのです。
初めはちょっとだけのつもりだったのですが、生え方の関係でまあまあ短くなる展開になってしまったというのも大きな原因だったのでしょう。切った直後はとくに変わった様子はなかったのですが、翌日になってから「髪の毛本当は長いほうがよかったの…」とシクシク涙を流し始めた娘。よく話を聞いてみると、どうやら髪の長いプリンセス“ラプンツェル”をめざしていたということが判明したのです。そんな娘の思いを知らずに髪を切ってしまったことに母、猛省。
そこからの3年間は“ラプンツェル”になるべく、おふろに入るたび「今どのくらい?」「いま腰ぐらい!伸びてるよ!」という会話を繰り広げながら、前髪すらもカットせず伸ばし続けてきたのです。
3年の月日を経て、いよいよ2回目のヘアカットに挑戦
そうして娘も娘の髪も成長し、おふろでも“ラプンツェル”の名前が出てこなくなってきたタイミングで勇気を出して「そろそろヘアカットしてみてはどうか?」と提案したところ、まさかのOKの返答をいただけたのです!!(ちなみにいまは“プリキュア”ブーム!いや、彼女も髪長いけども!笑)
ヘアカット当日になってから、やっぱりやめる、と言い出すのではないかとドキドキしていましたが、娘の意思が変わることはなく10センチほどのカットに成功したのでありました。やっぱり毛先が切りそろっていたほうがなんだかきちんとしてる感が出るのは大人も子どもも一緒なんですね。「本当はもっと切ってもいいなって思っちゃった」という娘。一度切るとどんどん切りたくなるというのもまた、大人も子どもも一緒なんですね。(とくにショートにしたときってそうなりませんか?)
何はともあれ、娘にとっての2度目のヘアカット。今回は傷つけることなく終えられてなんだかホッとした母なのでありました。
ちなみに息子はというと…今年の冬、母による浴室でのデタラメヘアカットでとんでもない髪型に失敗され、結果父にバリカンで丸坊主にされたことを白状しておきます。(言い訳みたいになってしまいますが、ヘアカットする前も、丸坊主にする前も、息子にお尋ねして許可を得ております!)
息子はみんなに頭をなでてもらえることがうれしかったみたいで気に入ってくれたのが救いでしたが、今後子どものヘアカットはプロに頼もうと心に決めた瞬間でした。
文・写真/吉田明世 構成/たまひよONLINE編集部
●記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
吉田明世さん(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、東京FM「ONE MORNING」(月~金6時~9時)「THE TRAD」(月・火15時~16時55分)レギュラー。ほかにTV、イベント、コラム連載など幅広く活躍中。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。2022年、初の絵本「はやくちよこれいと」(インプレス)を出版。