子育て世帯に明るい未来が⁉親になったら知っておきたい「こども未来戦略」を、ママ・パパが直接取材! <PR>
2023年12月、「こども未来戦略」が閣議決定されたことを知っていますか? 「男性育休の推進」「児童手当の拡充」をはじめ、若者・子育て世帯の所得を増やすことなどが盛り込まれ、総額約3.6兆円が投じられる予定です。今回、編集部はママ・パパと一緒に「こども未来戦略」について、こども家庭庁の担当者に直撃しました!
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この記事について、妊婦さんやママ・パパの声を大募集中。ぜひ、最後までお読みください。
パパの育休取得の現実…産後のワンオペ育児で心が折れそうに
中原さん(こども家庭庁、中原茂仁さん) こども家庭庁へようこそ。少子化対策室長の中原です。今日は「こども未来戦略」がテーマということで、なんでも質問にお答えします。
突然ですが、みなさんの家庭では男性育休を取得しましたか? 実は「こども未来戦略」では、「共働き・共育ての応援」を一つの軸にしていて、男性育休の推進についても、力を入れることが盛り込まれているんです。
ちなみに、私は今9才(小4)になる娘がいるんですが、出産時に4カ月間の育休をとりました。そのおかげか「パパ近寄らないで」という年ごろになりますが、今でも「一緒に遊ぼう」と言ってくれて仲よしです(笑)。自分の体験からも、世の男性には育休をすすめたいです。
小山ママ(小山 静さん) わが家は、2人目の出産時に夫が育休をとりました。実は1人目のときに苦い思い出があって。私が体調不良で高熱を出しても、赤ちゃんと私を置いて、出勤してしまったことがあったんです。
小山パパ(陵平さん) 当時、会社は男性育休を取得する空気がなくて…。恥ずかしながら自分の体調不良以外で仕事を休む、という発想もなかったんです。職場でも、家族の体調不良を理由に欠勤する人を見たことがなかった。あのときは、妻を困らせてしまいました。
小山ママ そのことがあって、「私が不調のときは仕事を休んでもらわないと困る」と話し合いをしました。「産後、体の回復が順調に見えても、メンタルも体調も波がある。もし2人目出産があったなら、今度は育休をとってほしい」とお願いしたんです。
小山パパ 妻と改めて話したことで、今までのような働き方じゃダメなんだ、と反省しました。その後、会社が男性の育休を推奨するようになったんです。バリバリ働いているイメージだった上司も長く育休をとって「みんなもとるべき」と、後押ししてくれたことも大きかったです。2人目のときは、出産直後の3週間と1才直前に3カ月と、2回に分けて育休を取得しました。
八木ママ(八木佳代さん) うちは2人、こどもがいますが、どちらも夫は育休をとりませんでした。夫は育児に協力的ですが、育休の期間は手取りが減っちゃう。ボーナスにも影響が出るので、夫婦で話し合ってあきらめたんです。
ただ、年子で2人目を産んだら、産後がめちゃくちゃたいへんで! 両家の親は頼れなかったので、ある程度は覚悟していたんですが、本当に手が回らない。たとえば、上の子の保育園の送迎をファミリーサポートに頼ったら「週2回しか利用できない」と言われたり、ベビーシッターさんを探しても、条件に合う方が見つからなかったり。こどもが大好きな私ですが、「育児ってこんなにしんどいんだ…」って、初めて思いました。
本当は3人目が欲しかったのですが、あきらめました。
中原さん 実は、日本の男性の育休制度は、世界的に見ても非常に充実しているんです。数年前と比べて広く認知されてきましたが、小山さんのように「職場に迷惑をかけちゃいけない」として、短期間で取得したり、八木さんのようにまだまだ育休をあきらめる人もいますよね。
「こども未来戦略」では、両親が14日以上、育休を取得した場合、手取り8割程度(社会保険料の免除も加味)を支給する「育児休業給付金」※に加え、「出生後休業支援給付金」※の支給を決定しています(2025年度からの新制度)。これにより、手取りのほぼ10割の支給に。男性の育休取得がさらに進むよう、こども家庭庁があとひと押し、ふた押しできればと思っています。
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‟まったく知らない”人が約63%、…「こども未来戦略」って? 教えて、中原さん!
たまひよ 2023年に閣議決定された「こども未来戦略」について、小山夫妻と八木さんはご存じでしたか?
小山夫妻 恥ずかしながら知らなかったです。
八木ママ 私も初耳でした。
たまひよ 子育て中の3149人に実施したアンケート※1によると、「こども未来戦略」を「知らないし聞いたこともない」と答えたママ・パパは63.2%でした。中原さん、詳しく教えていただけますか?
中原さん 2023年1月、岸田総理は「異次元の少子化対策」を打ち出しました。今、若い人たちは経済的事情や家事・育児の負担、仕事との両立の問題などにより、結婚や子育てに希望が持てず、晩婚化がすすみ、理想のこどもの数をあきらめるなどが起こっています。実際、子育て世代の悩みは多いですよね。そんな実情を受け止めて、子育てしやすい社会をめざし、「こども未来戦略」が策定されたんです。
柱となる理念は3つ、「若い世代の所得を増やす」「社会全体の構造・意識を変える」「すべてのこども・子育て世帯を切れ目なく支援する」 ことです。
以下の「こども未来戦略MAP」は、盛り込まれた施策のうち、子育て世帯に特化したものを示していますが、絵で見るとわかりやすいかと思います。
妊娠からこ子どもの大学卒業まで、切れ目のない支援をめざす「こども未来戦略」
小山ママ たまひよを読んでいるような、妊娠中~乳幼児を育てている世帯が知っておくべき施策には、どんなものがありますか?
中原さん 子育て世帯の家計を助け、共働き・共育てを応援する政策は、すでにいくつかスタートしていて、今後も予定されています。
①伴走型相談支援
妊娠届出時に5万円相当を支給し、身近な場所に相談窓口を設けて、妊娠中だけでなく産後まで不安や悩みの相談に応じます。さらに出生届出時に5万円相当を支給します。
②出産育児一時金の引き上げ
1児につき42万円を、昨年4月から50万円に増額。今後も、保険適用も含めてさらなる強化を検討しています。
③児童手当の拡充
今年10月から支給期間を高校生まで(現行は中学生まで)延長。所得制限が撤廃され、国民全員同じ金額を支給し、第3子以降はひとり月額3万円と大幅に増額します。
④男性育休の取得推進
企業にもしっかり協力いただきかけて、育児休業を取得しやすい空気をどんどんつくり、男性育休が当たり前の時代をめざします。先ほど話したとおり、給付金も80%に引き上げて、社会保険料免除などにより実質手取り100%(最大28日間)にします。
⑤育児時短就業給付金の支給
こどもが小さいと、女性の職場完全復帰はなかなか難しいですよね。時短で様子を見ながら徐々に完全復帰ができるよう、2才未満の期間に時短勤務を選択した場合は、賃金の10%を支給します。2025年度開始を予定しています。
小山ママ 時短勤務だとお給料がガクンと下がるのでありがたいです! 実は私、4月末に時短で職場復帰したので、5月のお給料は2カ月分の社会保険料が天引きされていて…。数字を見て驚愕しました。「働く意味、あるのかな」という金額で。そうなると「会社に残る意味はあるのかな」「新しい働き方を考えたほうがいいのかな」と、いろいろな思いが巡ったので、10%の賃金支給は「うれしい!」が正直な気持ちです。
正社員、自営業の垣根をこえて
八木ママ 私は会社には所属していないんですが、私のような個人事業主にも何かありますか?
中原さん フリーランスや個人事業主の方は、これまで女性の産前産後の4カ月間は、国民年金保険料6万7000円相当が免除されていました。今後は女性側だけでなく男性配偶者も国民年金保険料の免除対象となり、こどもが1才になるまで延長されることになります。
また、生後6カ月~満3才未満のこどもを時間単位で通園させることができる「こども誰でも通園制度」を、2026年度までに本格実施します(モデル事業はすでにスタート)。これは、専業主婦のご家庭の場合かもしれませんが「こどもがいるから」と、自身の病院受診などをあきらめることもあると聞きます。この制度は就労に関係なく、短時間からでも預けられるようになりますし、もちろん息抜きなどにも利用できるようになります。
ところでみなさん、「看護休暇」ってご存じですか? 未就学児の看護のために年に5日間、休暇がとれることが法律的に定められているんです(有給・無給は企業が選択)。
小山ママ えー、初耳です! そんなものがあるんですか!?
中原さん はい。そして、看護休暇についても制度改正されました。2027年4月からは、対象年齢を小学校3年生まで引き上げ、病気だけでなく卒園式や入学式の出席にも使えるようになります。
急ピッチですすむ子育て支援についてママ・パパの感想は?
八木ママ 国が子育て支援策を急ピッチで拡充していることを、初めて知りました。ただ、子育て支援策が拡充されてありがたいと思いつつ、ひとつひとつ申請する必要があるので、なかなかめんどくさい(笑)。手続きが簡単でスムーズになればいいなと思います。
小山パパ 僕はネットニュースで子育て情報を読みますが、ピンポイントの情報しか入ってこなくて全体像が見えていませんでした。でもこども未来戦略MAPを見て、赤ちゃんのころはこの支援が、小学生になったらこの支援が受けられると、支援が成人するまでつながっていることがパッと見てでわかり、とても安心しました。
小山ママ 今日は知らなかったことがたくさんありました。子育てに有益な情報は、生活している中で自然と入ってくるようになるといいな!と思います。
※1【アンケート名称】
たまひよ×サンキュ! 合同企画
『子育て支援、どう思う? こども家庭庁にあなたの声を届けよう』に関するアンケート
【実施期間】2024年5月31日~2024年6月14日
【回答者数】3149人
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
提供/こども家庭庁
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