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歯磨き前「歯ブラシは水で濡らす? 濡らさない?」まさかの正解は……⁉ 歯科医師に聞いてみた!

更新

男性の手が浴室で水で歯ブラシを洗浄
diego_cervo/gettyimages

「歯ブラシは水で濡らしてから使いますか?それとも濡らさない?」という、歯磨き前のルーティンについて、「たまひよ」アプリユーザーにアンケート。
その正解とは?理由とともに、歯科医師の末光妙子さんに聞きました。

濡らす派が多数! それぞれの理由とは

まずアンケート結果より、「濡らす派」「濡らさない派」のそれぞれの理由をご紹介します。

Q:歯磨き前の歯ブラシは水で濡らす派?濡らさない派?
濡らす 72.5%
濡らさない 27.2%
その他 0.3%


◾️必ず水で濡らしてから
「電動歯ブラシを使うようにしています。使用前には必ず水で濡らしています。歯磨き粉はクリアクリーンのエクストラフレッシュが好みで毎回これを購入しています」(ゆきだるま)

◾️泡立ちやすい気が
「濡らした方が泡立ちやすい気がするから。奥歯と前歯の裏を磨き残すので忘れずに磨いています」(たいちゃんママ)

◾️濡らすと泡が多くなる
「濡らすと泡が多くて、少しの時間で磨いた気になるとなにかで知ったので、濡らさないようにしています」(あい)

◾️濡らさないほうが汚れは落ちる?
「以前歯科関係の仕事をしていた際に、歯ブラシは濡らさずに磨いたほうが汚れは取れると聞いたので濡らさなくなりました」(まる)

◾️ブクブクうがいしてから
「歯磨きの前必ずブクブクうがいで食べカスとってから磨いています。つわりがひどい時は歯磨き粉をへらして泡立たないようにしています」(かや)

◾️歯磨き粉が伸びない
「濡らさないと歯磨き粉がのびないから濡らしています」(さっきさん)

◾️まんべんなくいきわたる?
「濡らしたほうが歯磨き粉がまんべんなくいきわたるような気がします。知覚過敏のため、歯磨き剤は、シュミテクト一択で、なるべく力を入れ過ぎないようにしています」(ケイ)

歯磨き前に濡らす?濡らさない論争の正解は…⁉

歯磨き前に歯ブラシを濡らす派が大多数でしたが、その正解とは!?
歯科医師の末光妙子さんに教えてもらいました。

「歯ブラシは濡らす派、それとも濡らさない派とそれぞれのこだわりや理由はあるようですね。

けれども歯ブラシは、濡らさずそのまま歯磨き粉をつけて磨くのが正解です。

なぜ濡らさないかについては、理由があります。
体験談に歯ブラシを濡らしたほうが歯磨き粉はよく泡立つというという人もいますが、泡立ちがよすぎるのは、実はよくありません。というのは、そもそも歯の汚れは泡で落ちるわけではないからです。歯の汚れは歯ブラシで物理的にこすり落とさなければ取れません。泡立ちがいいと汚れが落ちた気になりやすく、結果的に磨き残しが多くなってしまいます。

そしてもう一つは、歯ブラシを水で濡らすと、歯磨き粉の薬効効果が薄れてしまう原因になるからです。歯磨き粉には、ホワイトニングや歯周病予防、知覚過敏予防、口臭予防などの効果がありますが、口腔内の唾液と混ざることで薬効効果を最大限発揮するように計算されて作られています。このため歯ブラシに水を含ませると、その分だけ口腔内での濃度が薄れてしまいます。歯ブラシのブラシ部分は、細かな毛が束状に埋植されており、水を含みやすい構造であるため、歯磨きする時は水に濡らさずそのまま使うようにしましょう。

歯ブラシを濡らさない以外に歯磨きの効果を最大限に発揮する大切なポイントは、ブクブクうがいをして口の中をすすぐことです。食事直後の場合は、食べかすなどを洗い流すのと、寝起きの場合は、就寝中に繁殖した細菌類をある程度洗い流すためです。朝起きたらすぐに水や白湯を飲まれる人もいると思いますが、歯磨き前と同様にまずブクブクうがいしてから飲むようにすることをおすすめします。

歯を磨く時のポイントは、磨く順番のルーティン化です。虫歯になりやすい奥歯→歯の内側→反対側の奥歯→歯の表面などと、磨き残しがないように歯ブラシを当てる順番を決めておくといいでしょう。
とはいえ、ゴシゴシ洗いは歯や歯茎を傷づけることになるので、鉛筆持ちで、歯に歯ブラシが軽くあたるように磨くようにしましょう。

電動歯ブラシを使われる人は、発泡剤や研磨剤が入っていない液体やジェルタイプの歯磨き粉がおすすめです。電動歯ブラシは、手磨きより振動数が高いので、あっというまに泡だらけになって磨きにくくなりますし、研磨剤が入っていると歯や歯茎を傷つけてしまうことがあるからです。

そして最後に舌のケアも行いましょう。舌表面の細かな突起の間に細菌や汚れが溜まりやすく、またその舌が普段接している上顎にも細菌が付着しやすいので、歯磨きの最後に舌を上顎に擦りつけてから吐き出すという簡単ケアで問題ありません。時間がある時は、歯磨き前のフロスと、歯磨き後の舌専用のスポンジやヘラなどでケアするといいでしょう。歯ブラシをそのまま舌に使うのは、細かな突起の間に汚れを押し込んでしまったり舌の表面を傷つけたりするのでNGです。

歯ブラシは水に濡らさず、きちんとブラシを歯にあてて磨き、歯石や虫歯、歯周病を予防しましょう」(末光妙子さん)

気になる歯の着色予防のポイント

◾️着色予防には水出しのお茶を
麦茶やアイスティーを飲む機会もあると思いますが、煮出したお茶よりも、水出しのほうが歯の着色を抑えることができるので、歯の着色が気になる人は、水出しがおすすめ。

◾️ストローを使うのも◎
お茶は直接飲むよりも、ストローで飲んだ方が歯に触れることが少ないので断然着色を予防できます。冷たいお茶や紅茶、コーヒーなどはストローを使ってみては。

私もつい癖で、まず歯ブラシを濡らしてから磨いていました。さらに、ブクブクうがいせずにそのまま歯を磨いていたことも反省……。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数375人)
※記事の内容は2024年7月の情報で、現在と異なる場合があります。

末光妙子さん

歯科医師。ミュゼホワイトニングの理事長。お口ケアについて幅広い知識があり、患者さんから絶大な信頼と人気を誇る。著書に『小顔音読-歯科医師が教える魔法の早口ことば-』(ワニブックス)がある。

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