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「子持ち様」論争、妊娠・子育て中のママ・パパはどう感じている?みんなが職場で気を付けていること

更新

オフィスで働きながらドーナツを食べる従業員のグループ。
Panupong Piewkleng/gettyimages

子どもができると、これまでの生活と大きく変わることが多いものですが、特に働いていると、子どもの病気や行事などで仕事を休んだり、遅出・早退したりする機会が増え、周囲の人への影響に悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで、「たまひよ」アプリユーザーに聞いた声をご紹介するとともに、子育てアドバイザーの高祖常子さんにアドバイスをいただきました。

いろいろな価値観が垣間見えたみんなの声

ニュースやSNSなどで、子どものいる親が環境や制度的に優遇されていると批判し、それを皮肉的に言う「子持ち様」という言葉が登場しています。
まずは、子育て中(または妊娠中)の方が、「子持ち様」論争をどう捉えているのか。そして、職場で負担をかけてしまうこともある上司や同僚に、普段どんな心配りをしているのかなどについて聞いてみました。

Q:子どもを持つ親を批判するような書き込みがSNSで広がり、「子持ち様」論争として話題となっていることを知っていますか?

知っている 70.8%
知らない 29.2%

多くの人が知っていると答えています。ちなみに、「子持ち様」論争についてどう考えているかを聞いてみると…。

「育児をしていると大変だと感じることは多々あるので、自分自身は出産前よりは理解がより深まったと思う。ただし、SNSで度が過ぎている書き込みを目にすると、やはり揶揄される部分もわかるので、お互いに気遣いあうことが大切だと感じる」(シーユリ)

「自分が独身の頃は少なからず同じことを思うこともあったので仕方ないと思う。面と向かっては言えないけどSNSなら言えるのは現代において仕方のないこと」(さき)

「みんなが忙しすぎるのが問題。子持ちの人の分の仕事をやらされても、それが過重労働でなければ、それほどピリピリしないのでは?と思うことも。マネジメントがうまくいっていないと思う…」(yama)

「マナー違反をしている場合などは言われても仕方ないこともあるが、働き方などに関しては、子育て世代をサポートしてくれるほかの方々に対して手当をつけたり、人員確保や仕事の割り振り方を工夫したりしたら解決することもあるのではないかと感じる」(きなこんぐ)

「いろんな価値観を持っている人がいるってことを頭に置いて、できる範囲で無神経なことを言ったり行動したりしないようには気をつけている」(にの)

「すべてをその括りにしてほしくないと思っている」(たなちゅー)

子育て中の親が気をつけ、実践していること

ちなみに、子どもの病気や行事などで仕事を休んだり、遅出・早退などをする際、職場で気をつけていること、実践していることについて、聞いてみると…。

「謝罪と感謝の気持ちは翌日必ず伝え、ちょっとしたお菓子も付けます」(リラックマン)

「翌朝一番に出勤して『昨日はありがとうございました!』とみなさんに挨拶して回っていました」(nobby)

「余裕をもったスケジュール管理。できる時に自分から仕事を請け負う。他人にお願いができるのは自分がやる姿勢を見せてからだと思うので」(うぱママ)

「半日だけでも仕事に出て、なるべく他人に任せずにすむようにする。」(そよ)

「きちんとみんなの前で説明する。また、休んでも結果を出す」(豆バイキン)

「直接関係のない職員でも全員に理由と謝罪を伝えてから早退したり、次の出勤時にお礼を伝えたりしている。(時間がなくてできないこともあるので、その場合は次の出勤時に挨拶する)」(ほのママ)

「当然の権利と思わず、感謝の気持ちを忘れない。休んだらその分、同僚が休みやすくしたり、仕事を肩代わりしたりするようにしている」(桜餅)

「すみません」より「ありがとう」を。できる時は自分もサポートする側に回って

みなさん、いろいろな工夫をしているようですね。子育て中の親として、心がけるといいことや、周囲の人への感謝の伝え方などについて、子育てアドバイザーの高祖常子さんに伺いました。

「『子持ち様』論争って、本当に嫌な言葉ですよね。メディアなども視聴率や購読率を稼ぐために、VS構造を作ってあおる傾向があるということも前提として知っておきましょう。

yamaさんが書いてくださいましたが、『マネジメントがうまくいっていない。みんなが忙しすぎるのが問題』だと私も思います。

子育て中に子どもの病気や行事で早退したり休んだりということはありますが、親の介護や、自分の病気・不妊治療などの場合もあるでしょう。資格取得や趣味の大会があるというケースもあると思います。
さまざまな人が休みを取りやすく、そして力を発揮しやすい職場であることが大前提だと思います。

その上で、可能な範囲で以下のような配慮も必要でしょう。
・昨日はありがとうございました! とみなさんに挨拶して回っていました(nobbyさん)
・休んだらその分、同僚が休みやすくしたり、仕事を肩代わりしたりするようにしている(桜餅さん)

どうしても『すみませんでした』『ご迷惑かけました』と言ってしまいがちですが、『ありがとうございました』とポジティブな言葉を伝えるといいですね。
職場にはこれから子どもを産む人もいるでしょうから、子育て中の人はいつも謝りながら仕事をしなくてはならないというイメージにならないような意識も大切だと思います。

「いろんな価値観を持っている人がいるってことを頭に置いて」(にのさん)というコメントにあるように、それはもちろん大切ですが、いろいろな人がいるので、すべての人に気を遣っていたら何もできなくなります。
批判的な人もいるかもしれませんが、多くの人は応援してくれていると考えていいでしょう。
そして子どもが成長したり、自分が大丈夫な時には、困っている同僚のサポートする側に回れるといいですね」(高祖常子さん)

子育て中の人だけでなく、さまざまな人が休みを取りやすく、かつ活躍しやすい環境が望ましいのですね。できることから一歩ずつやっていきたいと思います。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

高祖常子さん

高祖常子さん

PROFILE)
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。保育士、幼稚園教諭、社会教育主事、ピアカウンセラーなどの資格を持つ。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか。全国13万部発行の「育児情報誌miku」編集長として14年活躍。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子どもの虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動、ボランティア活動を行う。3児の母。著書多数。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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