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【専門家監修】クリスマス・イベントのごちそう★乳幼児が食べていいもの・ダメなもの

更新

ディナーパーティーをご開催いただけます。
●写真はイメージです
Hiromi Kudo/gettyimages

クリスマスなどのイベントでは、華やかなごちそうを準備したり、外食をしたりすることも多いのではないでしょうか。普段とは違う食べ物や飲み物を家族で楽しみたいところですが、赤ちゃん・子どもには食べさせる際に注意が必要なものもあります。
気をつけたいメニューについて、育児雑誌『ひよこクラブ』の離乳食特集でもおなじみの管理栄養士の太田百合子先生に聞きました。

ごちそうメニューは、味が濃いものや生ものに要注意!

クリスマスリース - アンティパスト。オリーブ、赤ちゃんモッツァレラ、サンドライトマトのパルマハム
●写真はイメージです
MarynaVoronova/gettyimages

クリスマスなどのイベントによく登場するメニューの中には、乳幼児にとって脂肪分や塩分、糖分などが多すぎるものがあります。また、中までしっかり火が通っていないメニューにも注意が必要です。
家庭で手作りする場合には、薄味にしたり油の使用を控えたりして、赤ちゃん・子どもの発育発達に合わせたものを準備しましょう。
調理済みの市販のものや外食の場合の食べさせ方の注意点を以下にまとめます。初めての食材を食べさせるときには注意が必要なことも忘れずに。

ローストチキン

香辛料が少ないものであれば、1歳代から取り分けて食べさせてもいいでしょう。年齢に合わせて、小さく切るかこまかくほぐして。味が濃い場合には、皮を取り除いて、身の内側の部分を食べさせましょう。

フライドチキン

味の濃い衣を取り除いて身の部分のみを食べさせるのなら、1歳代後半ごろからOK。油分が多いので少量にとどめましょう。衣ごと食べられるようになるのは3歳以降が目安です。

フライドポテト

油分・塩分が多いところが気になります。食べさせる前に油分をペーパーで取り、表面の塩を取り払えば、1歳代後半から食べさせても。

ローストビーフ

中までしっかり火が通っていないものは乳幼児には食べさせません。中までしっかり火がとっているものでも、2歳以降に少量からに。かみきりにくいので注意しましょう。

生ハム

塩分が強くて味も濃く、生ものなので食中毒に注意が必要です。乳幼児期に食べさせるのはできれば控えたいもの。食べさせるのなら3歳以降にごく少量にしておきましょう。

スモークサーモン

塩分が強く、生ものなので食中毒に注意が必要です。1~2歳代はコールスローサラダに混ぜるなど、ごくわずかな量を別メニューの具や調味料代わりにする程度に。3才以降に食べさせる場合もごく少量にしておきましょう。

リースサラダ・ツリーサラダ

クリスマスリースやクリスマスツリーの形を模したサラダ。ブロッコリーやミニトマト、生ハム、モッツァレラチーズなどが使われることが多いようです。
食べ慣れた野菜なら、それを小さく切って、ドレッシングをつけなければ1歳代から食べさせていいでしょう。ポテトサラダが盛られている場合、市販のものは味が濃いことがあるので、少量に。ミニトマトなどのつるつるした球形のものは、のどの奥にするっとはまりこみやすく危険。のどにつまって息ができなくなると、命の危険があります。必ず発達に合わせたサイズに切ってから食べさせて。4歳までは4つ以上に切ることが基本です。

ピザ

1歳代から食べられますが、味が濃く、脂肪分も多いです。1歳代は味が濃いピザソースやサラミなどは取り除くといいでしょう。かみ切りにくい魚介類が入っている場合は、取り除くか小さく切ってから食べさせましょう。

ケーキやお菓子は“お楽しみ”程度に

クリスマスケーキ
●写真はイメージです
Violet711/gettyimages

クリスマスやイベントのときは「家族でケーキやお菓子を食べたい」という人もいるでしょう。ただ、乳幼児は消化器官が未発達。年齢に合ったメニューを楽しみましょう。

生クリームのケーキ

生クリームのケーキは、1歳代から食べられます。ただし、糖分・脂肪分が多いので、食べさせるとしてもごく少量にしておきましょう。2歳以降も、食べ過ぎには注意が必要です。

ブッシュ・ド・ノエル

アルコール分が入っているものは乳幼児にはNG。入っていなくても糖分・脂肪分が多いので、3歳以降に少量がいいでしょう。

シュトレン(シュトーレン)

ドライフルーツやナッツなどが入ったドイツの菓子パンで、クリスマスシーズンに食べる伝統があります。日本でもクリスマスシーズンに、洋菓子店やパン屋で見かけるようになり、「シュトーレン」と表記されることもあります。脂質や糖分が多いので、好みに合わせて3歳以降に少量程度にしておきましょう。

プリン

手作りのものなら1歳代からOK。生クリームなどの飾りがないシンプルなものがおすすめです。カラメルは苦みがあるので取り除いたほうがいいでしょう。

チョコレート

チョコレートは、脂質や糖分、カフェインを多く含むので、胃腸の負担になるお菓子です。一度食べるとくせになりやすいので3歳になるまでは控えたいもの。3歳以降もむし歯予防などを考えて、頻繁に食べさせるのは避けたいところです。

キャンディー・あめ

丸いタイプのあめは、1~2歳代はのどに詰まらせる恐れがあるので食べさせないのが基本です。3歳代はのどに詰まらないサイズであれば食べさせてもいいでしょう。

クッキー

チョコレートやナッツなどが入っていないプレーンなものであれば、1歳代から食べられます。糖分や脂肪分が多いので、量は控えめにしておきましょう。

シャンパン風炭酸飲料

クリスマス気分が盛り上がるアイテムですが、乳幼児にはおすすめできません。刺激が強く糖分が多い上に、カフェインを含むものも。飲ませるのなら、小学生以降にしておきましょう。

大人用の食事を子どもが誤って口にしないように注意して!

お祝いの食前酒またはパーティー シャンパン、プロセッコ、ロゼワイン2杯、冷たい肉の前菜、チーズ、オリーブ
●写真はイメージです
Elena Katkova/gettyimages

クリスマスやイベントのときは大人が飲酒する機会も多いでしょう。子どもが誤ってアルコールを口にすることがないよう、手が届くところおかないように注意を。また飲み残しを放置しないようにも気をつけて。

おつまみとして食べることが多い、ナッツ類・オリーブにも要注意。5歳ごろまでの子どもはかむ力が未熟で、しっかりとそしゃくできず、ナッツ類などの固形の木の実をそのままの形で食べさせると誤えんや窒息を起こす危険性があります。
オリーブはミニトマトと同じく、つるつるした球形。子どもが誤って食べないように注意しましょう。

監修/太田百合子先生 取材・文/たまひよONLINE編集部

どの食材でも、子どもの発達状況やそしゃく力に合わせたかたさやサイズに切ってから食べさせることが大切です。
クリスマスなどのイベント時は、親せきやお友だちなどの家族と集まってパーティーすることもあるでしょう。大人数でいると「だれかが見てくれている」と気がゆるんでしまうことも。大人が目を離したすきの子どもの行動にヒヤリとさせられないように、乳幼児に食べさせたくない・触られたくないものは、手の届かないところに置くのが鉄則です。

●記事の内容は2024年12月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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