SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. ダイエットはどうして続かない?私たちにたりないのは、「自分を褒めること」でした!【SNSで大人気のダイエットアドバイザー・かのまんインタビュー】

ダイエットはどうして続かない?私たちにたりないのは、「自分を褒めること」でした!【SNSで大人気のダイエットアドバイザー・かのまんインタビュー】

更新

SNSに投稿した自身のダイエットビフォーアフターが大バズり!一躍時(とき)の人になったかのまんさん。昨年10月に発売された彼女の人生を漫画化したコミックエッセイ「自分を褒めまくることがダイエットへの近道でした」(原案:かのまん、漫画:あきばさやか)が大好評と聞きつけ、取材を敢行しました。ユニークかつ心に染み入る言葉が連発した全2回のインタビュー。まずは前編をどうぞ!

世間ではダイエット情報が氾濫。だけど、こんなにも成功するのが難しいのは、ダイエットを始める前の土台ができていないから!

新刊の本編は産後の孤独なワンオペのストレスに押しつぶされ、ひたすら食べ続けるかのまんさんの姿からスタート!この姿に自分を重ね合わせる人もきっと多いはず

――今回のコミックエッセイはかのまんさんの人生を漫画化したものだそうですね。かのまんさんの今のボディは「食事管理や筋トレ」の賜物だと思いますが、それらに目覚めたことよりも「自分を褒める」ことをメインに置いたのはなぜですか?

かのまんさん(以下敬称略) 自分の人生を振り返って、1つのストーリーとして皆さんに伝えようと考えたときに、以前のダイエットが続かない自分から今の自分にどうして切り替わることができたのか、その部分を紹介したいと思ったんです。その核となる重要な要素が「自分を褒めること」で。ここを真ん中に据えることで、読んでくれる皆さんが共感し、感じ取ってもらえることがたくさんあるのでは?と考えました。

世の中にはSNSなり本なり、ダイエットの具体的ノウハウを紹介してくれる情報ってたくさんあるじゃないですか。だけど、みんなダイエットが成功しないんです。載っている情報どおりにできたらなーんも苦労しねえんだよって話で…!

――確かに!

かのまん ダイエットが成功しないのは続けられないからで、続けられないのはどうしてだろう?私たちに何がたりないんだろう?と突き詰めて考えると、自分の中の問題に必ず行きあたるんですよ。人と比べる毎日で自己肯定感が下がっているから、何かあるとストレスのはけ口に食べてしまうとか、生活環境的にストレスを抱えやすいとか。そういった心や生活環境などの土台部分をまず整えることが、ダイエットにはいちばん大事と私自身が日々痛感しているんです。

だからぶっちゃけて言うと、今回の書籍「じぶ褒め」は読んだからって痩せるわけではありません!(笑)。

――はっきり言いますね!(笑)

かのまん はい(笑)。痩せられられる本だと思ってこの本を手に取った人は、なんだ1人の女性の人生エッセイじゃないか、痩せるノウハウを想像していたのに全然違う…そう感じるかもしれません。ただこの本を読んで、そうか自分にたりないのは「自分自身を褒めることだった」と気づいてもらえればいいなと。そこからスタートしないと、ダイエットって本当に続かないんです。

かのまんさんがSNSで幅広く知られることとなった、ダイエットのビフォーアフター写真。「お尻の形ってここまで変わるんだ!」とみんなびっくり!

自分を褒めるのが苦手な人は“褒めてくれる人”のそばに行こう!

まるで乳幼児を育てるママのように、褒めてくれる京角トレーナー。小さなところも見逃さずに褒めてくれ、これがかのまんさんのモチベーションアップへと繋がっていきます!

――「自分を褒めることがたりなかった」と気づくきっかけとして、現在の仕事のパートナーでもある、パーソナルトレーナーの京角さんとの出会いが漫画内に描かれていますね。

かのまん 京角さんはこれまでの人生で関わったことのない人種でした。マッチョだし、年下だし、ほかの星の人みたいなイメージです。だれのことでもバカみたいに褒める人ですが、その褒め言葉も違う星に住む宇宙人のような存在だったからこそ、素直に聞けたのかもしれません。

――「自分を褒める」ことが苦手な人って多いと思うんです。具体的にはどうすればいいでしょうか?

かのまん 自分のことを褒められない人は、私が京角さんと出会ったように“自分のことを褒めてくれる人”のところに行くのがおすすめです。

まず人から“褒めの種”をもらい、自分で育てていく。じゃないと、0からいきなりは厳しいですよ。お世辞でもなんでもいいから、褒めてくれる人のそばに行って、褒められて、「こんなささいなことでも褒めていいんだ」って経験をしていく。すると、自然に自分でも自分のことを褒められるようになっていきます。

私は京角さんと一緒に運営するダイエットのオンラインサロンのメンバーにも「お互いどんどん褒め合おう」と指導しているんです。メンバーの様子を見ているとね、人って褒められると、今度は人を褒め始めるんです。褒められてうれしかった気持ちを、人を褒めることで還元していく。そうすると、まわりの人の小さないいところを見つける癖がどんどんついてくるんです。とても素晴らしいことで、それができたら次は「同じことを自分自身にもやろうね!」と伝えています。

そうした繰り返しで、自分を褒めることを体得していってほしい。自分のことを大切な友だちのように思えることが「じぶ褒め=自分を褒める」だし、本当の自己肯定感ですよね。

自尊心がズタボロだった産後。孤独なワンオペ育児の寂しさと乳児を守るプレッシャーに押し潰され、“食”に逃げるしかありませんでした

ダイエット相談=人生相談。継続できない理由はメンタルの悩みにあり

自身のダイエットのビフォーアフターで初バズりを経験後、その努力に対する賞賛とともに体形に悩んでいる人から「助けて!」の悲痛な声も届く

――かのまんさんのお話、ダイエットの範疇(はんちゅう)をこえて、人生相談の回答のような感覚になります。

かのまん そうですね。繰り返しになりますが、ダイエットにおいて大事なことはとにかく継続じゃないですか。継続が大事なのに、途中で辞めちゃうのは、必ず辞めたくなる理由があり、その理由はだいたいメンタル関連なんです。「人と比べて嫌になっちゃった」とか「頑張っても結果が変わらないから無駄に思える」とか。

その人なりのいろいろな悩みがあるけど、実は気の持ちようで解決できる部分もある。逆に言えば、考え方を変えたり、視点を変えたり、視野を広げないと継続なんてできないんです。

――気の持ちようってすごく曖昧というか。「ポジティブに考える」って頭ではわかっているんだけど、できないんだよなぁ…みたいなふうになりがちじゃありませんか?

かのまん 視点を変えてと言っても、そんなに簡単にできないですよね。そもそも自分が固定観念で物事を見ていることすら気づいていない人が多いと思います。だから新しい視点を具体的に言語化して伝えるのが私の役目だと思っているんです。

この間も「冬場にどうしても体重が増えてしまう、過食してしまう」というお悩みがきたんですよ。彼女の食べているものはそのほとんどがお菓子かもしれないけど、多めのカロリーでエネルギーをたくさん蓄えているのは間違いない。だから「大会に出るマッチョは増量期と減量期を繰り返して体を作っていくんだし、私たちにも増量期間があっていい。バルクアップするいい期間だと思って、筋トレを頑張んなさい!」と言ったんです。すると「えぇ!? そんな考え方をしていいの?」とびっくりされたけど、しょうがないじゃんね。どうしても過食が止められないんだから。

「過食がやめられない。もうダメだ。私はダメ人間だ」と思いながら生きているとつらいし、ダイエットも投げ出したくなるでしょ。だったら「増量期だ!おっしゃあ!エネルギーみなぎっているぜ〜!」と筋トレしたほうが心に絶対いいですよ。

――食べ過ぎたらそこで自暴自棄になって運動も放り出していました!

かのまん だいたいそうです。食事管理と筋トレは両輪で進める必要があるんですけど、どっちかが破綻すると総崩れになる人が多いんです。みんな“0or100”になっちゃう。ただ逆に言えばどっちか1個でもやるともう片方が引っ張られるというのはありますね。

筋トレのあとにお菓子を食べようとしたときに、 さっきの努力が無駄になるなぁと立ち止まることができたり。筋トレしてもタンパク質を取らないと筋肉には変わらないから、サラダチキンだけでも取ろうと思えたり。片方を行うことで、もう片方を引っ張っていき、それがしだいに大きな行動変容へと繋がっていきます。

磨き上げられた美しいボディ!小さいころから運動が苦手なかのまんさん。それでもここまでできる!

ダイエットは一過性のイベントではない。リバウンドもあたりまえと伝えていきたい

出版社から書籍化の声がかかり、初めての本作りに不眠不休で挑戦!すると終わった途端に過食スイッチがオン。書籍の発売日までにリバウンドしてしまいますが…

――かのまんさんの今のお話や、今回の書籍、普段のSNS投稿でもう1つ感じるのが、“正直さ”です。リバウンドしたこともありのまま伝えていますが、それはなぜでしょう?
 
かのまん リバウンドってあたりまえに起きる現象なんです。もちろん、中にはずっと体形をキープして、常に美しい人もいるけれど。それはだいたい芸能人とかモデルとか、見た目が直接お仕事に直結する人じゃないですか。普通は体重も体形も変動するのがあたりまえで。

体は心の入れ物です。心がストレスでいっぱいいっぱいになると、気持ちを受け止めようとして一緒にふくらんでいく。生きていたらいつも安定した精神状態でなんていられないから、私たちの体は心に合わせて常に変化していきます。

私なんて上に行ったり、下に行ったり、しょっちゅう太り散らかしては減量してをジグザグ繰り返しているので、まるで“ドリブル”ですよ(笑)。最初にバズったあとのリバウンドなんかは「かのまん太った」みたいに少したたかれたりもしましたが、最近はあまりにもドリブル芸人すぎて「太っても、どうせかのまんはまた仕上げてきて、(ボディメイクの)大会出るんだろ」みたいなイメージが浸透してきたので、何も言われなくなりましたね。

ダイエットって期間限定のイベントではないんです。1年を通して体作りを考えていけばいい。冬場は太っていて、夏場は少し頑張って痩せていて、そんなんでいいじゃんと思うので、私自身も自分の状況を包み隠さずありのままをお届けしますし、それを見た人たちに「ああ、リバウンドしても大丈夫なんだな」と安心してくれる人が1人でもいればいいなと思います。

お話/かのまんさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

インタビュー中、ダイエットに悩む人たちのことを度々「私たち」と表現していたかのまんさん。パーソナルジムの運営に携わる今も心はダイエッターで「(ダイエットに悩む)あなたは私なんだよ」と本気で考えているのだという、寄り添いの姿勢を感じました。

後編では、新年を迎えた今、いちばん気になるトピック「正月太り、どうすればいいの?」について、相談することに。かのまんさんらしいパワーワード連発の回答になったので、ぜひ、読んでくださいね!

PROFILE
1984年生まれ。男の子を育児中のワーキングマザー。産後太りの姿と、食事管理と筋トレで生まれ変わった姿のビフォーアフターをX(当時はツイッター)に投稿したところ、同一人物とは思えないほどの変身ぶりに大反響が起きる。現在、歯科衛生士として働く傍ら、パーソナルジム(オンラインサロンも運営)のリソーレに所属し、ダイエットアドバイザーとしても活躍。著書に『人生が変わる!かのまん整形級ダイエット』『何度でも立ち上がる!かのまんダイエットの戦い方』(いずれも永岡書店)など。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年1月現在のものです。

『自分を褒めまくることがダイエットへの近道でした』

原案:かのまん
漫画:あきばさやか

産後のストレスで暴飲暴食がやめられずに激太りした主婦・かのまんが、今のスリムな姿を得るために何が必要だったか、彼女の人生をたどりつつ紹介していくコミックエッセイ。漫画を担当したのは、たまひよの誌面でもおなじみのイラストレーター・あきばさやかさん(かのまんさんのご指名!)。ところどころにダイエットのアドバイスがちりばめられており、いつもダイエットが続かない人こそ読みたい1冊です!

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。