12歳・8歳・5歳のママ、藤本美貴。「子育ては楽しいけれど大変なことのほうが多い」、子育て正直な気持ちを語る
2025年2月26日で40歳を迎えるタレントの藤本美貴さん。”ミキティ“という愛称で多くの人から支持されています。自身のYouTubeチャンネル『ハロー!ミキティ』では視聴者からのさまざまな悩みに独自の目線で回答し、話題です。今回は40歳を迎えるミキティに、現在の心境や将来のことを聞きました。全2回インタビューの後編です。
年齢を重ねることに特別視はしない
――今度のお誕生日で40歳を迎える藤本さん。もうすぐ迎えるお誕生日は、どんなふうに過ごす予定ですか?
藤本さん(以下敬称略) 今のところノープランです。私は大勢に祝ってもらうよりも家族と少人数で過ごすことが好きなので、家族と外食に行くかもしれませんね。40歳と区切りのいい歳なので夫には何かを買ってもらおうかな。
――藤本さんのYouTubeチャンネルで「40歳の壁」について話していました。年齢を重ねることについてどんなことを思いますか?
藤本 年齢を重ねることをポジティブにとらえる人もいれば、ネガティブに考える人もいると思いますが、私はどちらでもないです。むしろまったく意識していないです。何歳になっても今、目の前のことを全力でやるしかないという考え方です。
何歳になっても、目の前のことに全力投球でいたい
――これから迎える40代。体調面の不安はありますか?
藤本 「更年期」という言葉をよく耳にするようにはなりました。でも、いつくるかわからないのにおびえていてもしかたがないので、気にしないようにしています。ママ友や専門家から話を聞く機会があるときは、どんな症状になるのか、始まりのサインは? などの情報収集はしています。
――では、これからの人生で目標にしていること、または目標にされている方はいますか?
藤本 目標にしていることや、目標にしている人はいないです。とにかく大きな目標を思い描いてしまうと、かなわなかったときや、違うと感じたときにショックなので、常に目の前のことに集中しています。「AとB、さぁどっち?」と聞かれたときに、そのとき自分にとって最善の選択ができればいいなって思います。あ、でも、子育てが終わったらやりたいことはあります。
――それはどんなことですか?
藤本 夫とは、3人の子どもが完全に巣立ったら、「世界一周に行こう!」みたいな漠然とした夢について話します。こんなふうに、人生の目標をきっちり決めるのではなく、楽しいできごとを思い描きながら今を楽しむ時間が好きです。
将来は海外に住む孫に会いに行きたい!?
――自身のYouTubeでも「大きな目標ではなく、できたらいいなくらいの目標があればいい」と話していましたが、今年できたらいいなと思っていることがあれば聞かせてください。
藤本 番組の公開収録でさまざまな方に会う機会があり、その時間がとても楽しかったので、今年も番組の視聴者の方やファンの方と直接会って交流する時間がたくさんあったらうれしいです。
――英会話にも興味があると聞きました。
藤本 英語はいつか話せるようになったらいいなとずっと思っています。芸能界に入ったときからずっと言っているかもしれません。でも、案外海外に行けば片言の英語でなんとかなってしまうという事実もあります。知っている単語を並べてレストランの予約もできますし、道に迷ってもなんとかなるという精神でこれまで乗りきってきているので、いざ基礎から習おうというマインドになかなかなれなくて・・・。
でも海外旅行は好きなので、3人の子どものうちだれかが英語に興味を持ってくれて、海外に住んでくれたら遊びに行けるなって考えています。
――しっかり者の長女さんに期待できそうですね。
藤本 まさにこのあいだ、長女が「お城みたいな家に住みたいなー」って言っていたので「それは土地が広いアメリカに行くしかないよ~」ってすすめたところです(笑)。そのお城のような大きな家には私の部屋も作ってくれるそうなので楽しみです。長女に限らず、子どもたちのうちだれかが海外で活躍し、そのまま向こうで家族を作ってくれたら、毎年孫に会いに海外に行けるかも? と淡い期待をしています。
自由な時間ができたら自分の体に向き合いたい
――普段から健康面はどんなことに気をつけていますか?
藤本 最近は少し金額が高くても、体に安全でいい食材をとろうという意識に変わりました。やっぱり口に入れるものは大事なので、なるべく既製品に頼らず、選べるなら減農・無農薬のものを選んだり、味づけも塩こしょうだけとシンプルにしたり、素材の味を楽しむようになってきています。
あとは口腔ケアにも関心があります。何歳になっても自分の歯でしっかり食べることができることはすばらしいと思います。だから、3カ月に一度の歯科医でのケアは欠かさないようにしています。
――もう少し若いころは、フットサルなどの運動もされていましたが、今はどうですか?
藤本 アイドル時代はやっていましたね。でも今はなるべく歩いたり、自宅でエアロバイク®をこいだりしています。夜な夜な、エアロバイク®をこぎながら洗濯物をたたむこともあります(笑)。でも夫には、「運動は、運動をしているという意識が大事だから洗濯物をたたみながらじゃ意味がない」って言われちゃっています。でも倍速で家事をしているので、いろいろなことが「○○しながら~」なんです。
――毎日忙しい藤本さん。なかなか自分の時間を取ることは難しいと思いますが、突然自分の時間ができたらどんなことをして過ごしたいですか?
藤本 普段はどうしても子どものことが優先になってしまい、自分の体のことを後回しにしてしまっているので、自分の体のメンテナンスをしたいです。耳鼻科や皮膚科、歯医者さんで自分の体をいたわりたいです。
あとは、ママ友とゆっくりランチもしたいですね。
人生は走馬灯を作る作業だと思って“今”を楽しんでほしい
――藤本さんといえば、ファンや視聴者から「男前でサバサバ!かっこいい女性」のイメージがあるかと思いますが、「実は私・・・」というような意外な一面があったら教えてください。
藤本 年齢を重ねとともに涙もろくなりました。とくに頑張っている人の姿を見ると泣いてしまいます。ドキュメンタリー番組で挫折しながらも前を向いて頑張っている人の姿とかを見ると涙腺崩壊です。きっと一生懸命頑張って生きている人が好きなんだと思います。
――最後に「たまひよONLINE」の読書であるママ・パパにメッセージをお願いします。
藤本 子育ては楽しいですが、実際は大変なことのほうが多いと思います。私も長男を出産したときは、初めてのことばかりで毎日あたふたしていました。しかも長男は手がかかるタイプだったので、本当に大変でした。でも振り返ると、3人の子どもの中でも思い出の量は長男が一番多いです。一番長くいるから、ということではなく、大変だったことのほうが覚えていますよね・・・。
読者の皆さんもきっと今、本当に大変だと思いますが、山や谷を乗り越えればいつか思い出に変わります。人生は走馬灯を作る作業だと思ってどうか今を楽しんでくださいね。
お話・写真提供/藤本美貴さん 取材・文/安田ナナ、たまひよONLINE編集部
自分の意見がしっかりまとまっていて、ぶれない姿勢の藤本さん。YouTubeチャンネルの人生相談が人気な理由がよくわかりました。子育ては楽しいけれど大変なことのほうが多いという正直な思いは、藤本さんが普段からしっかり子育てをやっているからこそ言える言葉だなと思います。
藤本美貴さん(ふじもとみき)
PROFILE
タレント。1985年2月生まれ。北海道出身。2002年ソロ歌手としてデビュー。現在は3児のママタレントとして活躍。日々の子育てと芸能のお仕事に加え、数年前からはYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」(チャンネル登録者数 92.7万人)では子育て動画から仲むつまじい夫婦動画、そしてミキティ人生相談まで、多岐にわたる動画配信も大人気。