「子どもが発熱と言っていたのにSNSで…」「友人が結婚式に来なかった」などなど。「私、これで友だちやめました!」ドタキャンエピソード10
今回は「たまひよ」アプリユーザーに聞いたみんなの「ドタキャンエピソード」をご紹介します。また最後に、多くの悩める子育て家庭の相談にのってきた作家の鳥居りんこさんにもお話を伺いました。
友人、夫、親と相手は違えど、多くの人が味わった残念なドタキャンエピソード
Q:これまでに家族や友人からドタキャンをされたことはありますか? 実際にあったドタキャンエピソードを教えてください。
「妊娠を伝えたら体調を気遣ってドタキャンされた!私は元気なのに!」(みすず)
「実母は気分屋なので、予定を立ててもその時の気分で行かないと拒否られることが多々…。家族内でドタキャン女王と呼ばれています」(あーと)
「友だちが結婚式に来なくて、式場の人が連絡してくれた結果、二次会から来たこと」(もん)
「約束の時間に連絡したらドタキャンされた。友だちやめました」(むー)
「前日に友人から遊びの誘いを受け、当日の朝に子どもの発熱で遊べないと連絡が入り、仕方ないことだなと思って暇つぶしにインスタ見たら…。その友人とは別の友人のストーリーに熱が出てるはずの子どもとその子がキッズランドに遊びに行っていて『ありえない!』と思いました。それ以来、連絡すら取ってません」(ぽぽまる)
「不妊治療をしていたのですが、『この日になかよししてください』と先生から言われていたのに、当日飲み会に参加してベロベロに酔っ払い、なかよしできなかったこと!(怒)」(rikakkumama)
「恋愛至上主義、夫大好き女子の友人とランチの約束をしていました。約束の駅に着く直前に、『夫が急遽家にいることになったから、ご飯作らなくちゃいけなくて今日は無理になった~、ごめん~』と言われたこと。この一件から、この友人とは疎遠になりました」(ちかまる)
「別居中の夫と保育園の見学を予定していて、予約したにも関わらずに寝坊をしたと言われてドタキャン。その後、夫は1人で映画を観に行っていた(怒)」(ゆきは)
「友だちと待ち合わせ時間直前に『頭が痛いから行けない』と着信。仕方ないので帰ったけど、家で一緒にやってるソシャゲを開いたら、友だちのログイン時間は夜中の3時。『夜更かしして体調不良でドタキャン!?』とちょっとイラッとしてしまいました」(かず)
「毎回ドタキャンする友だちがいるので、2人で会わずに友だちと3人で会うようにしています。その結果、2人で会うことが多いですが、たまにドタキャンしないので、逆に会えてビックリすることも」(ミナミ)
大事なことは「自分がされて嫌なことはしない」こと
ドタキャンの理由が嘘だったなど、人として信じられなくなるエピソードもありました。最後に、作家であり、多くの家庭の相談にのってきたという鳥居りんこさんに、ドタキャンもふくめた交友関係についてのアドバイスをいただきます。
「人間、生きていれば体調不良の時もあるし、荒天の日もある。故に、止むに止まれぬ事情で結果的に『ドタキャン』になることもないとは言えないですよね。
もちろん、ないにこしたことはないですが、特に『子育て中のママ&パパ時代』は、『約束してたのにごめん!』ってことが増えます。小さい子は突然、発熱したりで体調を崩すのが普通なので、そういう時は『お互い様』。
どなた様も我が子の体調第一で許されると思います。丁重に謝罪した上でリスケをお願いすれば、楽しい交友関係は続いていくでしょう。
しかし、許されないのが『その日の気分』だったり、『嘘』でのドタキャンです。
ドタキャンは相手に多少なりとも『ガッカリ感』を与えてしまうものですが、それが『裏切り』に映る場合は一気に人の信用をなくしてしまう行為。
『信用』は築くのが難しいのですが、なくすのは一瞬です。しかも一度失うと、もうその相手との信頼関係は結べないも同然になります。
その相手が夫ならば、ここはスルーせずに『裏切られて悲しかった』という気持ちを口に出したほうが夫婦の未来のためには建設的なのでは、と思います。
今はSNSがあるので、かずさんやぽぽまるさんのケースようにドタキャン理由がすごく失礼だったことがわかってしまう場合もあります。
もし、友人にそういうことをされた場合は、私ならば『次はなし!』ですね。何故なら『約束事』って実はすごく大切なものだと思うから。ドタキャンは相手の人生の貴重な時間を無駄にさせてしまう可能性があるので、致し方ないものを除いては罪深いんですよ。
個人的には約束できて嬉しい、一緒に過ごせて楽しいという人と友だちでいたいです。
そうそう。直前キャンセルは1対1や少人数の時だけではなく、同窓会やらの何かの会合の際にも気をつけたいものです。
大抵の場合、そこには会費というものが発生してしまうので、幹事さんがものすごく困ってしまうんです。自分がキャンセルしたことで誰かに負担をかけていないかは気にしたほうが、交友関係がうまく回っていきますよ。
要は、自分がされたら嫌だなと思うことはしないに限ります。
友だちは無理してまではいらないですが、いれば嬉しい、心強い存在であることも確か。
『親しき中にも礼儀あり』の精神で良い関係が作れたらいいですね」(鳥居りんこさん)
仕方のない理由もあるでしょうが、相手の時間や気持ちを踏みにじらない行動を心がけたいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
鳥居りんこさん
PROFILE)
作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』
でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の介護をはじめたらお金の話で泣き見てばかり』(双葉社)など。最新刊は『黒い感情と不安沼』(小学館)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年2月の情報であり、現在と異なる場合があります。