「特別出費」を制する者は、「貯蓄」を制する! 年間予算の作り方
せっせと貯めた貯蓄を、急な出費で崩してしまうとやる気も消失...。貯めている人ほど、臨時出費をきちっとコントロールし、予算をとって暮らしています。
そこで今回は"不意な出費"から貯蓄を守る、特別出費の備え方についてご紹介します!
特別出費をリスト化する
特別出費とは、「毎月はかからないけれど、年間で必要になる出費」のこと。貯めている人は、この見通しが的確で、前もって備えていくので貯蓄が崩れないのです。まずは我が家に、どんな特別出費があるか、そして年間でいくらになるか見積もってみましょう。
年間で必ずかかる出費を書き出してみる
車を持っている人は車税や保険、マイホームがある人は固定資産税など、毎年必ずかかる出費を書き出してみます。帰省の交通費、旅行代など、すでに決まっている出費予定がある場合は、それもリスト化を。
冠婚葬祭やスーツ代など、変動的な出費をピックアップ
冠婚葬祭、家電の買い替え、コンタクトレンズ、夫の通勤靴……など、やりくり費から出すのは厳しい、変動的な出費も書き出してみます。誕生日プレゼントやお祝い事、年末年始の出費も予算化してみます。
ダメ押しにプラスαも見積もっておく
生活していれば、予測できない出費は必ず起きるもの。リストアップした予算にプラス、いざというときに使える予備費も見積もっておくと万全!
特別出費用の予算を取り分ける
年間の特別出費を合計すると、けっこうな金額になることが分かるハズ。問題は、この予算をどう用意するかですよね。貯めている人の多くは、ボーナスからあらかじめ取り分けるか、毎月の収入から少しずつ積み立てるなどしています。もちろん、併用もOK!
ボーナスから取り分けておく
ボーナスがある人は特別出費の予算を夏と冬のボーナスから取り分けてしまえば、手っ取り早いでしょう。ただ、ボーナスは業績によって減ったり、転職してなくなったりするので、頼りすぎるとリスク。常に“予備”を多めにプールしておく意識が必要です。
毎月から積み立てる
ボーナスがない、あるいはボーナスは丸ごと貯蓄したい達人は、特別出費の予算を毎月の収入から積み立てています。この方法なら、万が一ボーナスがない家計になったときにも崩れない、強い家計に。ただし、あまりにやりくりが厳しいと続かないので、バランスに注意は必要です。
貯蓄が苦しい場合はコストを見直す
特別出費の予算を確保したら、貯蓄がほとんどできない…という場合、収入を増やす道もありますが、貯めている人はまずコストを見直します。特別出費は金額が大きいので、旅行は早割を狙う、優先順位の低いものは外すなど少し工夫するだけで、貯蓄に回せる部分がぐっと増えるのです。
専用口座を作って、支出を記録!
特別出費の予算は、貯蓄と別に確保しておくのが鉄則。専用口座を作ると、残高が明確になり便利です。また、達人の多くは年末にこの1年の出費を振り返り、翌年の予算を検討。この繰り返しが堅実な貯蓄につながるのです。
使った内容はすぐにメモ
特別出費のお金を使ったら、内容をメモしておくと予想外の出費に気づけ、何かと便利。通帳にささっと書き込むだけなら簡単ですし、時系列で見られるので何月にどんな出費があるか一目瞭然なのもメリットです!
アプリなら、累計がシンプルに分かる「Zeny」がおすすめ!
スマホのアプリを使って、特別出費の記録をつけている達人もいます。テキストメモでもいいのですが、どうせなら予算内で進んでいるか、全体でいくら使ったか累計が分かるほうが便利ですよね。個人的におすすめなのが「Zeny」というマネーアプリ。複雑な設定が一切なく、「税金関係」「医療費」「洋服」などカテゴリを決めたら、金額と使途を入力していくだけなので、とてもシンプルで簡単。「レポート」のボタンを押すとカテゴリの累計がパッと出るので、月間、年間でいくら使ったかを知りたい特別出費の把握にピッタリです♪
爆速家計簿 Zeny

この年末年始には、夫婦で一緒に「我が家の特別出費」を確認してみませんか? 特に、家計に関心のない夫には、こんなにお金がかかると分かってもらうことで、無理なおねだりを防止する効果も期待できますよ!

イラスト・地獄カレー/マネーライター・大上ミカ
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※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。