離乳食の食器は、大人と同じものではダメ!?離乳食をスムーズに進めるために、知っておきたい食器や調理器具選びのポイント【専門家監修】
そろそろ離乳食を始めようと思ったら、用意したいのが、離乳食用の食器や調理器具。でも、初めての離乳食は、わからないことだらけ。どんな食器がいいの?離乳食を作るために、そろえておきたい調理器具はあるの?長年にわたり離乳食の指導をされている管理栄養士の太田百合子先生に、無駄なくそろえるためのポイントを教えてもらいました。
初めての離乳食。赤ちゃんに食べさせやすい器やスプーンを選んで
器は少し深めのほうが、スムーズに食べさせやすい!
離乳初期に食べさせるものは、赤ちゃんが「ゴックン」と飲み込みやすいポタージュ状なので、水分が多め。そこで離乳食を入れる器は、こぼれにくく、すくいやすい、深さは4㎝くらいの少し深めの器がおすすめです。直径は8㎝くらいで、シンプルな形状のものが、持ちやすくて◎。さらに耐熱素材を選ぶと、電子レンジ加熱もできて便利です。
スプーンは食べやすさを重視して選んで
離乳食を食べさせるスプーンは、柄が長いほうが食べさせやすいです。食べ物をのせる部分は、赤ちゃんの口に合わせて小さいものを選びましょう。
食材をすりつぶしたり裏ごししたり…。離乳食調理に、あると便利なグッズって?
離乳食は、赤ちゃんの口や消化器官の発達に合わせ、食材の大きさややわらかさを調節します。そのため、食材をすりつぶしたり、裏ごしするなど、大人の料理ではあまり使わない調理法が必要になります。その調理をラクにするために、用意しておくといいアイテムがあります。代表的なものをご紹介します。
●ブレンダー
食材をペースト状にする離乳初期に、とくに便利なのがブレンダー。すりつぶしたおかゆや野菜ペーストなど、多めに作ってストックするときに、重宝します。
●こし器
ゆで野菜などを裏ごしするときに使います。少量の場合は、ざるや茶こしで代用してもいいでしょう。
●小鍋
離乳食調理は少量の食材を加熱することが多いので、大きな鍋だと焦げてしまうことが。小さめのミルクパンやふたつきの小鍋があると便利です。
●おろし器
食材をすりおろすのに使います。セラミック製は汚れが落ちやすいので、とくにおすすめ。
●軽量スプーン
大さじ、小さじのほかに、離乳食調理には小さじ1/2や小さじ1/4サイズがあるとベスト。計量カップも一緒に準備して。
●スケール
レシピの分量を正確に量ったり、赤ちゃんが1回に食べる量を量ったりするのに使います。
●すり鉢・すりこ木
おかゆや野菜などをすりつぶすときに使います。すりつぶす食材は少量のことが多いので、小さいサイズのほうが使いやすいです。
●ピーラー
野菜などの皮をむくだけでなく、少量の食材を薄切りにするときにも便利に使えます。
写真/アベユキへ 取材・文/ひよこクラブ編集部
初めての離乳食に、難しそうだな、大変だなと不安に感じている人も多いと思います。スムーズに離乳食を進めるためには、準備が肝心。食器や調理器具を用意するときに、ぜひ参考にしてください。ママだけでなく、パパも使いやすい調理器具をそろえておくといいですね。
【監修】
太田百合子先生(管理栄養士)。東京・子どもの城で長年にわたり乳幼児の栄養指導を行う。現在は、大学や専門学校などの非常勤講師のほか、講演会などでも活躍。
参考/『中期のひよこクラブ』2025年夏号「離乳食の始め方・進め方超入門ガイド」
●記事の内容は2025年6月の情報で現在と異なる場合があります。
2025年7月15日発売の『中期のひよこクラブ夏号』には、「離乳食の始め方・進め方超入門ガイド」があります。これから離乳食を始めるファミリーや、離乳食を始めたばかりのママやパパに役立つ特集です。必要なことだけをわかりやすくまとめているので、離乳食はいろいろ情報があってちょっと難しそう、と思っているママやパパも、ぜひ読んでみてください。
『中期のひよこクラブ』最新号はこちら!
