丸山桂里奈、実母が脳梗塞に。「母の異変に最初に気づいてくれたのは本並さん。感謝です!」


元サッカー日本女子代表でタレントの丸山桂里奈さん(42)と、元サッカー日本代表で指導者の本並健治さん(61)ファミリー。2023年2月に生まれた長女は2歳6カ月を過ぎ、トイレトレーニングにチャレンジしたそうです。妊娠中からスタートした連載「GK夫とFW妻の育児奮闘記」では今まで娘さんの成長の様子はもちろん、夫婦関係や仕事のことなどたくさんの話を聞いてきました。第30回、最終回です。約3年間を振り返った思いについても聞きました。
トイレトレーニングをやってみたけれど・・・
2歳半を過ぎてトイレトレーニングを始めました。最近、紙おむつが重くなると「おむつ替えて」と言ってきたり、うんちすると「うんちした」と言うようになったから、そろそろかな、と。
トイレトレーニングのやり方をいろいろと調べてみて、最初は「トイレに行こう」と声をかけて誘ってみました。補助便座に座らせてしばらくして「出た?」と聞くと「出たよ」と言うんですけど、実際には何も出ていなくて。そんな感じで何回かトライしたんですが、成功しませんでした。何回かやるうちに「トイレでする」ことがイヤみたいで、誘ってもトイレに行きたがらなくなってしまいました。
「やだよ」と言うのに無理に連れて行くのはよくないと聞いていたし、トイレトレーニング用の布パンツを使ってみたけど、やっぱりうまくいかなくて、今は普通の紙おむつに戻しています。なかなか難しいですね。SNSで「トイレトレーニングがうまくいかない」と投稿したら、たくさんの方からアドバイスのメッセージをもらいました。皆さんのアドバイスを参考にしながら、もう少し時間をおいて、またチャレンジしてみようと思っています。
母が脳梗塞に。変化にいち早く気づいた本並さん
実は半年ほど前、母が脳梗塞を発症しました。母の異変に最初に気づいたのは本並さんだったんです。私が1泊の泊まりがけの仕事で不在にした日、本並さんと電話で連絡を取っていると「お母さん、ちょっと何かおかしいよ。いつもと違う。絶対に何かあると思う」って言うんです。たとえば娘のごはんをすごく大量によそったり、さっき食べたばっかりなのに「まだ食べるよね」と持ってきたりした、と。初めは気のせいじゃないかと思ったし、そこで母に電話を代わってもらって話しても「大丈夫」と言うんです。でも本並さんは「ちょっと違う」と言う・・・、それで、心配だし念のために、ということで私が戻った日に合わせて病院の予約を入れたんです。病院で診てもらったら、脳梗塞だとわかりました。私はそれまで気づかなかったから、本並さんのおかげで早期発見につながって、早期だったから大事にいたらず、本当によかったです。
母が脳梗塞を発症してからは、それまでのように娘を母に長時間預けることは難しくなってしまったので、夫婦で仕事が重ならないようにスケジュールを調整してもらったり、連れて行けるときは現場に娘を連れて行くようにしています。現場で私が撮影中は、楽屋などでマネージャーさんやスタッフさんたちが娘を見てくれているから、とても助かっています。
結婚5周年。夫婦の変化
9月4日に結婚5周年の記念日を迎えました。結婚して、とくに娘が生まれてからは、生活の中心が娘になって、娘のために親として何ができるかを、2人ですごく考えるようになったのが、この5年でのいちばんの変化かなと思います。
出産して、両親と同居になって、いろいろなことが重なって大変な時期もありました。お互いにやることが増えて、すれ違うこともあります。先日もすれ違いからけんかになってしまったんですけど、しっかり話し合ったらお互い納得できてスッキリしました。ちゃんと話せば理解し合えるから、何か気になることがあったら夫婦で話すことを大切にしています。
娘のこれからのことについて、夫婦で意見が食い違ってることもあります。たとえば本並さんはいずれ娘を海外留学させたいから、幼児期から英語に触れさせたいと考えているんですけど、私は別に留学しなくてもいいんじゃないかな、と思っています。娘は今日本語を覚え始めて、やっと意思疎通ができるようになってきたところなので、そこに英語を入れてしまうと、せっかく覚えたことが混乱してしまうような気がして。英語教育をどうするかによって保育園選びにも影響してくるから、もう少し話し合わないとな〜と思ってます。
個展の準備を始めています
もともと絵を描くことは大好きで、仕事と育児の合間を見つけて作品を作っていましたが、個展開催を実現するために少しずつ準備を始めています。会場を見に行ったり、コツコツ作品を描いたり。作品ごとになんとなくテーマはあるんですけど、私の場合は一度描いた絵はもう一度同じようには描けないので、そのときに描きたいと思ったものを描いています。
私の製作時間を確保するために、本並さんが積極的に娘の寝かしつけをしてくれて助かっています。個展をいつ開催するかも、テーマもまだなにも決まっていませんが、「アーティスト・丸山桂里奈を見てください!」って感じになるかなぁ?? 私がどんな絵を描いているのか、みなさんに見て知ってもらえたらいいなと思っています。ポップでかわいい感じのグッズも作る予定なので、ぜひ楽しみにしていてください!
「たまひよ」2年半の連載を振り返って
連載が始まったころは、何をしているのかもよくわからないくらい目まぐるしい毎日でした。でも、こうしてコラムを続けて打ち合わせで育児について話すことで、自分の中での考えや感情が整理されていく感覚がありました。毎月のことを振り返ることもできるし、自分にとってもいい時間だったな、と思います。
本並さんと「今日は『たまひよ』でこんなことを話したよ」「私はこう思ってるよ」と話すきっかけにもなったし、考えをお互いに共有することで、夫婦間でより理解し合えるようになった気がします。これからもときどき、「たまひよ」の読者のみなさんに近況をお届けできたらいいな、と思います。
この2年半、コラムを読んでくださり、ありがとうございました!
【今月の本並さん】きちょう面さはパパゆずり?!
僕は相変わらず、娘と仲よしです。最近は妻よりも僕のほうが娘と過ごす時間が長いかもしれません。娘はとっても活発だから、できるだけ散歩したり、公園に連れて行ったりして、外で一緒に体を動かすようにしています。
最近、娘の顔が僕に似てきたと言われることが増えました。娘の後ろ姿は妻にそっくりなんですけどね。それに妻からは「娘のきちょう面なところは本並さんゆずり」と言われます。娘はシール遊びをするときに、きちっときれいに並べて貼り付けるんです。自分に似てるな、と感じるのはやっぱりうれしいですね。今、夫婦で保育園探しをしているところなので、娘がのびのび過ごせる園が見つかるといいな、と思っています。
お話・写真提供/丸山桂里奈さん、本並健治さん 聞き手/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部
ぷくぷくちゃんはテレビに丸山さんが出ていると「ママ!」とわかるそうです。「たまに違う人を指さして『ママ』って言うこともありますけど(笑)。もう少し大きくなって私が楽しそうに働いている姿を見て『自分も楽しいと思える仕事に就きたい』と思ってくれたら、親としてもすごくうれしいです」と話していた丸山さんでした。
丸山桂里奈さん(まるやまかりな)
PROFILE
1983年3月26日生まれ、東京都出身。第4回女子W杯、アテネ五輪、北京五輪、第6回女子W杯(優勝)、ロンドン五輪(準優勝)で日本代表として活躍。2005年Lリーグ(現なでしこリーグ)新人王、2011年国民栄誉賞を受賞。現在はバラエティ番組、スポーツ番組などで活躍。2023年2月に第1子の女の子を出産。
本並健治さん(ほんなみけんじ)
PROFILE
1964年6月23日生まれ、大阪府出身。1986年松下電器産業サッカー部に入団。ガンバ大阪、ヴェルディ川崎で活躍し、日本代表に選出される。2002年に現役を引退後、2012年にはなでしこプレミアリーグ「スペランツアFC大阪高槻」の監督に就任し、指導者として活躍。2016年退任し、現在はサッカー解説者、サッカー指導者、タレント活動など幅広く活躍。
●記事の内容は2025年9月の情報であり、現在と異なる場合があります。