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40代からの子育てに奮闘中!相席スタート・山﨑ケイ。夫で落語家の立川談洲とひとりっ子同士の夫婦ならではの不安とは・・・

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出産直後の山﨑さんと夫・立川談洲さん、生まれたばかりの娘さん。
出産直後の山﨑さんと夫・立川談洲さん、生まれたばかりの娘さん。

2020年に落語家の立川談洲(たてかわだんす)さんと結婚し、2023年6月に第1子となる女の子を出産した、相席スタートの山﨑ケイさん。芸人と落語家という、不規則な仕事をする夫婦同士で協力し合いながら、子育てをしています。芸人の仕事との両立のことや40歳を過ぎてからの出産や育児のこと、また、ひとりっ子同士の夫婦ならではの悩みについて聞きました。
全2回インタビューの前編です。

子どもを預けながら、プライドをもって働きたい。一方で、不規則な働き方をする夫婦の厳しい現実も・・・

山﨑さんと、相方の山添さん。仕事中のオフショット。
山﨑さんと、相方の山添さん。仕事中のオフショット。

――子育てをしながら、芸人さんとしても活躍されていますが、どのように両立していますか?

山﨑さん(以下敬称略) 私も夫も芸能の世界にいるので、平日の夜や週末などに仕事が入りやすいです。なので、仕事と子育ての両立が体力的に厳しいというよりは、スケジュールの調整が難しくて大変ということが大きいですね。

娘が保育園に行っている平日の日中は、夫と私は好きに仕事を入れていいということにしています。一方で、平日の夜や週末など保育園に預けられない時間に仕事が入ったときは、お互いにその都度確認し合って、仕事がないほうが娘の面倒を見ます。夫婦で仕事が重なってしまったときには、認可外保育園の一時保育などを利用することも。週末の仕事で長時間家を空ける場合は、千葉にある私の実家に連れて行ってお願いすることもあります。

ただ、先にスケジュールが決まった方が優先になってしまうため、夫が仕事を断らないといけないことも多くて・・・。私としては、一時保育や実家にお願いして夫のやりたい仕事をしてほしいという気持ちもあるのですが、私が泊まりの仕事の場合は、結局一時保育に連れていくのも夫、実家に連れて行くのも夫ということに。そうなると、「そこまでするなら、仕事は断ろうかな・・・」となることもあるようで、夫には申し訳ないなという気持ちがあります。

今は、お互いが自分のやりたい仕事を全部できているわけではないのが現実です。自分たちの意志で子どもを育てているので、それがストレスだとは思わないですけど、不規則な働き方をする夫婦だからこその厳しさはありますね。

――夫婦でお休みが不規則だと思いますが、どのように家族の時間を作っていますか?

山﨑 仕事が重なるときはスケジュール調整が大変ではあるのですが、でも普段はそこまで、お互いめちゃくちゃ忙しいというわけではないんです。いわゆる一般企業の共働き家族よりは、家族の時間はもてていると思います。私たちの仕事の関係で週末も保育園に連れていかないといけないこともあるので、そういうときは、平日で仕事がオフの日に、娘に保育園を休ませて一緒に過ごす時間を作ったりもします。

仕事と子育ての両立は、すべて完璧にできているわけではないですけど、うまく折り合いをつけながら、なんとかやっている感じですね。

ひとりっ子同士の夫婦だからこそ、ひとりっ子の寂しさや娘の将来への不安を感じることも

水族館にお出かけ中の、山﨑さんと娘さん。
水族館にお出かけ中の、山﨑さんと娘さん。

――娘さんはどんなお子さんですか?山﨑さんや談洲さんに似ているなと感じますか?

山﨑 娘はすごく活発で、家にいても、常に動きまわっているような子です。一方で、私が小さいころの様子を親に聞くと、一度座ったなと思ったら、次に見たときもまったく同じ格好で座っているような子だったらしいです(笑)。そのあたりは、少し違うタイプなのかなと思います。

ただ私自身、小学生ぐらいまでは比較的活発なほうだったと記憶しているのですが、中学生ぐらいになると、自分でも自覚するほどのしっかりとした思春期がやってきました。そこは夫も同じような感じだったらしく、私たち2人に似れば、娘もしっかり目の思春期がやってくるのかなと。

夫婦で似ているところもけっこうあるんです。2人とも、基本的に文句体質なところとか、簡単に人を信用しないところとか(笑)

そんな性格の夫婦ですが、子どもには、自己肯定感の高い子になってほしいという思いを込めて、それにちなんだ名前をつけました。とくに夫は、私から見ても自己肯定感が低め。つまり、自分たちのようになって欲しくないという気持ちがあるんだと思います。

娘には、自分軸で生きている人になってほしいなという気持ちもあります。これから先、SNSなどが当たり前になっていく時代の中で、人にどう言われようが、自分がこうだからこうした、と思っていけるような大人になってほしいですね。

――談洲さんも山﨑さんも、そして娘さんも今はひとりっ子ですね。ひとりっ子同士の家族に感じることはありますか?

山﨑 普段生活していて、それを感じることはとくにないです。でも、私の性格も夫の性格も、ひとりっ子ということが大きく影響しているとは思います。

娘の将来を考えると、少し不安になることはあります。私の場合、普段はひとりっ子で寂しい気持ちもありましたけど、夏休みにおばあちゃんの家に行くと、親切にしてくれるおじさんやおばさんがいて、一緒に遊べるいとこもいて。でも娘には、おじさんやおばさん、いとこもいないんです。あの楽しい気持ちを娘は味わうことができないのは、ちょっとかわいそうだなと。

将来、私たちがどれだけ長生きするかはわからないですけど、何かあったときに、身内に頼れる人がいないという状況になってしまうんですよね。それを、娘が寂しいと思わなければいいんですが。

また、もしきょうだいが近くにいれば、子どもをちょっと預かってもらうこともできるのかなと。ママ友には、「いつでも子どもを見るよ!」と言ってもらえるんですが、やっぱり友だちに長く預けることは難しいですよね。

ひとりっ子でよかったと思うことは、私はあまりないんです。でも夫は、ひとりっ子でよかったと思っているようです。これは、本当に人によりけりなのかなと思います。

――娘さんのきょうだいについてはどう考えていますか?

山﨑 夫は、このままひとりっ子でもいいんじゃないと言っています。でも私は、自分が小さいころに、きょうだいがすごくほしかったんですよね。だから、2人目はほしいなと思うんですけど、年齢的なこともあって、なかなか難しいかもしれないです。

高齢出産でしたが、子育てをしていて体力的な面で大変だなと感じることはないんです。もともと体力がそんなにないので、歳を取ったからどうというのはあまりなくて、ただただいつも体がしんどいだけ(笑)。だから、若いころだったらもっと動けたのに〜とも、あまり思わないんです。唯一、高齢出産で後悔することは、2人目がほしいとなったとき。現実的に望みにくいというのがありますね。

3回いきんで、つるんと出産。無痛分娩は産後の回復も驚くほど早かった!

娘さんと一緒に塗り絵をする、山﨑さん。
娘さんと一緒に塗り絵をする、山﨑さん。

――出産はどうでしたか?談洲さんは、立ち会いしたのでしょうか?

山﨑 私、最初は立ち会ってもらうのが絶対にイヤだったんです。「立ち会いはしなくていい?」と聞いたら、「それは、ケイちゃんの好きにしてください」と言ってくれて。

ただ、予定日よりも前に急に破水をしてしまって、病院まで2人で行ったのですが、そのまま私は入院になり、夫は家に帰ることに。そのときにふと、「立ち会いをしないってことは、次に会うときは、もうお父さんとお母さんになってからってこと?」と思ったんです。それがなんだか、不思議な感じがして。

入院してから看護師さんに、「これから急きょ、立ち会い出産にすることってできるんですか」と聞いてみたら、「全然いいですよ」ということだったので、夫に連絡してみたんです。「なんだか急に、子どもが生まれてからしか会えないのが、変な感じに思えてきちゃって。お父さんとお母さんになる瞬間も一緒にいたいかも。正直、立ち会いしたい?したくない?」と。そうしたら夫は、「落語家なんで、正直言うと、スケベ心もあります。何かエピソードになるかもだし、できるものならしてみたい」と言ってきました。それで、夫が立ち会いをすることになったんです。

――無痛分娩を選ばれたそうですね。

山﨑 そうなんです。高齢での出産だったので、無痛分娩を選んだことは自分にとってはよかったです。陣痛時間は15時間だったので、無痛分娩でなかったらそこそこ大変なお産だったと思いますが、麻酔が上手に効いたので、自分にはすごく合った分娩方法でした。

3回ぐらいいきんだら「生まれましたよ!」と言われたので、その瞬間は、「え、えっ!」という感じで、いきなりすぎて気持ちが追いついていませんでした。「かわいい」というより、「かわいい気がする!」とか、「わ、すごーい、すごーい!」と何度も言ってしまう感じ。そこから、うれしい気持ちがじわじわ出てきました。

無痛分娩だったからだと思うのですが、産後の回復がすごく早かったと思います。出産の次の日はさすがにフラフラしていましたが、その次の日からは家に帰りたいなと思うぐらいでしたし、退院したその日から家事もできていて、すごく元気でした。

退院直後は、ほぼ夫婦2人で子育てをしていました。そこは、仕事の調整がしやすい芸能人同士のいいところだったかもしれないです。

深い愛情を静かに伝えてくれる夫は、想像どおりの娘でき愛パパに

同じ格好で寝ている、談洲さんと娘さん。
同じ格好で寝ている、談洲さんと娘さん。

――娘さんと、普段はどんな遊びをすることが多いですか?

山﨑 夫は家の中で、結構アクロバティックに遊んでくれます。私は逆に、座ったままのおとなしい遊びを娘と一緒にしています。ただ、絵本の読み聞かせだけは夫に任せることが多いですね。夫は落語家なので、感情を込めて読んでくれるとすごく上手なんです。

あとは、遊びではないですけど、夫が落語の稽古をしていると、娘がその前にちょこんと座って、そこで大人しくしていることが多いです。話の内容はまだ理解できないのですが、夫が変な声を出すところがツボみたいで。人情話などで、全然笑えるところじゃなくても、夫の声色が急に変わると「キャキャキャキャキャ」と。なんなら、悲しい話をしているところで笑い出したりもするんですよ。

――談洲さんは、娘さんをでき愛しているそうですね。

山﨑 夫は、“陽”の人ではないんです。だから、愛情表現もストレートではなくて、静かに伝えてくれる人ですね。

私とつき合っているときも、私の写真をとにかくたくさん撮るんです。そういうところで、「この人、私のことめちゃくちゃ好きなんだな」と感じることができました。そして今は、娘の写真をめちゃくちゃ撮っています。

娘の誕生日には、娘の写真をたくさんセレクトして、「お誕生日おめでとう」という言葉を添えた1枚のボードを作ってくれるんです。それも、「見て!」とは決して言わずに、それを額に入れてそっと玄関に飾ってあるんです(笑)

普段から「かわいいかわいい」と口にする感じではないんですが、夫らしい愛情表現で、娘をすごくかわいがっていることが伝わってきます。好きな人への愛情は深い人だったので、そういうパパになるだろうなとは思っていましたが、想像どおりです。

あと、普段はすごく冷静な人なんですけど、この前、やけに熱弁したことがあって。「どこの子も、その親にとってかわいいのはわかる。でも、うちの子はたぶんおもしろい」と言い始めたんです。普通に考えたら、どこの親にとっても、子どもって見ていておもしいじゃないですか。笑いを生み出すとかじゃなくて、予想外のことをするところとか。でも、夫はかたくなに、「いや、うちは特別おもしろい」と言い張って(笑)。そういう、親バカみたいなところが、ちょっと微笑ましかったです。

――夫婦で、子育ての分担などはするんですか?

山﨑 分担はしていないですが、夫はすごく手先が器用なので、娘の髪を切ってくれます。

あとは、夫はすごく心配性なので、危なくない部屋づくりをするのが得意です。その中で、夫と娘の戦いというのがたくさんあって・・・。たとえば、夫がワンオペで娘を見ているときに、トイレなどで目を離す間も、絶対に危なくない部屋にしておきたいようなんです。ダイニングテーブルやテレビ台などに上れないように、ベビーゲートの形を変えてみたり、椅子を固定して上れないようにしたりと、いろいろ工夫しています。

以前、どうしても上がってほしくない場所があって、夫がそこに段ボールでバリケードを作っていたんですけど、娘はそこに上がる技を身につけてしまい、さらにその上でうんちまで(笑)。夫にとって、なかなか屈辱的な経験だったと思います。

娘としては、夫がそうやって心配して作っているとはもちろんわかっていなくて、「お父さんがまた、おもしろいアトラクションを作ったぞ」ぐらいの感覚なんでしょうね。遊んでくれていると思っているのかもしれないです(笑)

そして私はというと、夫と娘の繰り返される戦いを、微笑ましく見ています。

――父親として、尊敬できるところはありますか?

山﨑 子どもがいるんだからえらいとか、そういう感覚がまったくないところが尊敬できます。私はどこかで、「子どもがいるんで!」みたいな感じが出てしまうときもあるんですけど、夫からはそういうのがまったく感じられません。

夫は、子どもがいようがいまいが、それは関係ないという考え。たとえばエレベーターに乗り込むときに、ほかの親子や家族が乗ってきたら、「おれは階段で行くわ」と言って、エレベーターには乗りません。子どもがいることで、なるべくまわりの人に迷惑がかからないような行動が自然にできるんです。そういうところが、すごいなと思います。

あとは、「そうなんでちゅか」とか「かわいいでちゅね〜」など、赤ちゃん言葉は使いません。夫には、子どもにはいつも「本物」を見せたい、という思いがあるようで、自分が普段使わない言葉を使うことに少し抵抗があるみたいです。あとは、自分が小さいころに、子ども扱いされたのがあまり好きじゃなかったというのもあるようです。その代わり、子どもがすごくかわいいことを言うと、「はあ〜、たまらん!」みたいな顔をよくしていますよ(笑)

赤ちゃん言葉って、ついつい自然に出ちゃうものじゃないですか。多少は、気恥ずかしいところもあるのかもしれませんが、使わないのは夫なりの哲学なんじゃないかと思います。

お話・写真提供/山﨑ケイさん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

互いに芸能の世界で働く山﨑さんと談洲さん。2歳の娘さんを育てる中で、仕事の調整や預け先の確保が難しかったりと、厳しい現実を痛感する一方で、自分たちのペースで休みを取ることができたりと、メリットもデメリットもあると言います。また、似たもの同士の2人らしい、静かで愛情深い子育てで、娘さんは元気で活発に育っているようです。

インタビュー後編では、不妊治療のことや出生前検査のこと、また山﨑さんがめざす子育てについて聞きます。

山﨑ケイさん(やまざきけい)

山﨑ケイさんのプロフィール画像

PROFILE
1982年、千葉県生まれ。2013年、相方である山添寛さんと「相席スタート」を結成。2016年、M-1グランプリファイナリスト。ルミネtheよしもとなどで活動しているほか、『ザ・ラジオショー』(ニッポン放送)のラジオパートナーもつとめる。著書に『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)など。2020年10月に、落語家の立川談洲さんと結婚。2023年6月に第1子となる女の子を出産。

山﨑ケイさんのInstagram

●記事の内容は2025年9月の情報で、現在と異なる場合があります。

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