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メッセンジャー・黒田、19歳年下の妻と挑んだ50歳を過ぎてからの不妊治療。「男性側の理解や行動が大事だと伝えたい」

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娘さんの1歳の誕生日を家族3人でお祝い。
娘さんの1歳の誕生日を家族3人でお祝い。

54歳で女の子のパパになった、お笑いコンビ・メッセンジャーの黒田有さん。49歳のときに19歳年下の妻と結婚し、50歳を過ぎてからの不妊治療に夫婦で取り組みました。今回は、先日1歳になったばかりの娘さんとの日々について、また、男性側の立場で向き合った不妊治療について聞きました。
全2回のインタビューの前編です。

性格は母親、顔は父親似の娘。“屈託のない笑顔”に、父としての実感がわいてくる日々

ワンちゃんといっしょにお昼寝中の娘さん。
ワンちゃんといっしょにお昼寝中の娘さん。

――娘さんとの暮らしについて、教えてください。今は、どんな様子ですか?

黒田さん(以下敬称略) 娘は1歳になったばかりですけど、はいはいをするのも早かったですし、もう歩くんですよ。今は、5、6歩歩いてはしりもちをついて、また5、6歩歩いて、というような感じです。うちには中型犬がいまして、どうやら、犬についていっているようです。はいはいなんて、犬が歩く速さといっしょで、めっちゃ速かったですから(笑)

だれに見せても、僕にそっくりと言われるぐらい、顔は父親似なんですが、性格は妻に似て、すごく愛想がいいです。夜泣きもまったくしないし、だれに抱かれても、いつもニコニコ。娘を見ていると、“くったくのない笑顔”とは、まさにこういう笑顔なんだなと感じます。

大袈裟ではなく、1日ごとにものを覚えていっているような気がしています。そうやって成長していく姿を見ていると、愛着というか、これが親の愛なのかなという感情がわいてきます。

――以前、かまいたちさんとのラジオ番組で、「生まれたばかりのわが子を本気でかわいがれないのは冷たいのか」という話をしていましたね。今、1歳になって、気持ちの変化はありましたか?

黒田 男性の中には僕と同じような人もいるかもしれませんが、自分が身ごもって出産したわけではないので、父親になったという実感がなかなかわかなかったんです。娘が生まれて、病院に駆けつけてすぐに抱かせてもらいましたが、それでもまったくわかなかったですよ。

父親の実感を感じ始めたのは、ここ最近のような気がします。娘もだんだんと喜怒哀楽がはっきりして人間らしくなってきたことや、僕のことを父親と認識し始めて意思の疎通が取れるようになってきたことで、僕自身も父親としての実感が出てきたように思います。

――子育てで悩みや心配なことがあったときには、どうしているんですか?

黒田 ありがたいことに、産婦人科の先生とご一緒させてもらっているレギュラー番組があるのですが、会うたびに、いろいろな話をするんです。僕も妻も初めての育児ですし、不安なことや悩みがあったときには、先生に教えてもらっています。

先生から「絶対に気をつけてください」と言われたのは、晩酌などでお酒を飲んでいる状態で、子どもといっしょにおふろに入らないこと。ちょっとでも目を離すと、それだけで大変なことになってしまいますからね。僕は毎日晩酌をするので、そこだけは妻にお願いしています。

――将来のことで、心配なこともありますか?

黒田 ちょっと心配なのが、娘が小学校に上がってからの学校行事のこと。そのころ僕は60歳過ぎていますから・・・。学校行事に「参加して」と言われたら、どうしようかなと不安があります。運動会で走ったら、すぐにアキレス腱切れそうだし(笑)。体力が必要な行事は妻にお願いして、なんとか僕は辞退したいなと。

不妊の原因が男性側にあることも。不妊治療は男性側の行動も大切だと知ってほしい

関西テレビ『旬感LIVE とれたてっ!』で、沖縄へロケに行ったときのオフショット。
関西テレビ『旬感LIVE とれたてっ!』で、沖縄へロケに行ったときのオフショット。

――2019年に結婚して、いつぐらいから妊活を意識し始めたのでしょうか?

黒田 僕自身、子どもについてはあまり意識していませんでした。というのも、僕のまわりには、子どもがいない夫婦がけっこういたんです。なかには、望んでいてもかなわなかった方もいますけど。たまたまなんだとは思うのですが、子どもがいない夫婦のほうが、とても仲がよかったんですよね。

子どもがいれば、それでしか得られない幸せもあるでしょうけど、もしいなくても、2人で旅行に行ったり趣味を楽しんだり、お金も時間も自由に使うことができますよね。そういう暮らしも、いいなと思っていたんです。

でも、妻のほうは、結婚した当時は29歳でしたけど、32、33歳ぐらいから、子どものことを気にしだして、妊活についても話をするようになったんです。35歳になれば、高齢出産ということになるので・・・。

ただ僕からは、「子どもがほしい」とあまり言わないようにしていました。僕から強く希望してしまうと、妻の負担になってしまうんじゃないかと思ったんです。だから治療中もずっと、できなくても2人でいいんじゃないかと言い続けてはいました。

――黒田さんも、そこから意識し始めたのでしょうか?

黒田 僕自身、そういうことにうとくてなかなか調べようとしませんでしたが、実際に男性の不妊についてネットで調べてみると、男のほうに問題があることも多いということが書かれていました。しかも、僕なんて50歳を超えていたので、精子の動きがよくないとか、数が少ないなどの問題が出てくることが多いということでした。

とは言っても、実際に病院に行って検査をするのは、すごく勇気のいることのように感じていました。僕なんて、顔が知られているし、声でもバレちゃうんで。しかも、個室で精子を採取しなくてはいけないんですけど、それがものすごく屈辱的に思ってしまい、抵抗がありました。

でも、妻が治療で注射を打ったり、そのために大好きなお酒を控えたりと、つらい治療をしているのをそばで見ていて、自分も動かなきゃダメだなと思ったんです。それで、意を決して検査に行きました。結果的に、大きな問題はなかったのですが、精子の運動量がかなり低下していると言われたんです。僕は、通院まではしていなかったんですけど、薬を飲んだり、筋力をつけたりと、できることをやっていきました。

なかには、腰が重くなってしまう男性もいると聞きますけど、妻が努力をしているのをずっと見ていると、「一緒に頑張ろう」という気持ちになりますよ。

――何年ぐらい、不妊治療をしていたんですか?途中で病院を変えたそうですね。

黒田 治療は3年ぐらいです。最初に通っていた病院で2年ぐらい治療をしていたんですが、そこは、同じ治療を何度も繰り返す方針でした。そこから知人の紹介で、別の病院に変えたんです。その病院は、1つの方法でうまくいかなかったら、どんどん違う方法で治療をしていくという方針の病院でした。2つ目の病院の方針がうちには合っていたようで、そこで1年ぐらい治療をした結果、顕微授精で妊娠することができました。

――男性として不妊治療を経験して、何かパパさんたちにアドバイスはありますか?

黒田 僕たちの業界は、けっこう遅くに結婚する人も多いんです。そういう人に、不妊治療について相談されることもあるんですが、そのときに、「男も早く検査しに行ったほうがいいよ」と伝えています。

僕の見解ですが、男性って、自分の非を認めたくない部分があると思うんですよ。「もし、自分に問題があって、そのせいで子どもができないとわかったら怖い」とか。でも、もしそうであっても治療法はたくさんあるんです。なかには、「無精子症(※1)」といって、治療しなければ妊娠が難しいケースもあるので、早く知ることが大事だと思います。生活設計も変わってくるので、夫婦で話し合って、次のステップにいくということも大切です。

また、女性の場合は、不妊治療をする中で、イライラしてしまったり、情緒が不安定になってしまったりすることが多くあるそうです。実際に、うちの妻もそうでした。でも、男はそういうことがわからないんですよ。理解していないと、「うちの妻は、何をピリピリしているんだ」とか「こんなことで、なんで怒るんだよ!」と思ってしまいますよね。

治療中に女性が不安定になっていても、「これは治療からくるものだから、しかたがないんだ」と理解できていれば、受け取り方もだいぶ違いますからね。

※1/精液の中に、精子がまったく見られない状態のこと

――パートナーが不安定になったときに、黒田さんはどんな声かけをしたり、行動を取ったりしていましたか?

黒田 そういうときは、一緒にいないほうがいいと思うんです。寄り添って何かしようとしても、あまり伝わらない気がします。だから、お互いに、1人になれる時間をつくっていました。

あとは、女性側が普段やっている家事を男性が少しでも担当するのもいいと思います。治療中に負担になっていることを、少しでも男性がやってみるんです。言葉にするんじゃなくて、行動で伝わればいいんじゃないですかね。

――精子凍結(※2)をしているそうです。2人目も考えていらっしゃるんですか?

黒田 精子凍結は、1人目のときの治療の段階で行っていました。でも今後、2人目に挑戦するかは妻しだいですね。ただ、僕ももう56歳になるので、どうですかね?そこは、わからないです。子ども1人でも妻は大変そうなので、いまはまだ2人目は考えられないんじゃないですかね。

少子化問題も深刻になっている今だからこそ、精子凍結についても、もっと知られるべきだと思いますね。

※2/生きた精子を保存液で処理し、マイナス196度の超低温で保存する技術。

――黒田さんが、男性の不妊についてもっと世間に広まってほしいと考えたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

黒田 妻が苦労しているのを間近で見たり、不妊治療をしている友人たちからの話を聞いたりしたときに、世の中には、不妊で悩んでいる方がこんなにたくさんいるんだというのを知りました。でも男側って、あまり負担がないじゃないですか。負担が少ないぶん、どこかでフォローしないといけないなと思ったんです。そのあたりから、自分の中の、不妊治療に対する意識も変わったかなと思います。

妊娠中のNGな食材を生成AIチャットに聞いて、妊娠中の妻へは食でサポート

元板前だった、黒田さんの手作り料理。
元板前だった、黒田さんの手作り料理。

――妊娠がわかったときの、黒田さんの気持ちを教えてください。

黒田 ある朝、起きてリビングに行ったら、テーブルの上にエコー写真が置いてあったんです。なんだろうと思って見てみたら、おなかのエコー写真だったので、「ああ、やっとできたんやな」という感じでした。きっと、妻はサプライズしようと思って置いたのかもしれないですね。

子どもができたことで、僕がいちばんに思ったことは、妻がここまでよく頑張りはったなということでした。それと同時に、妻はもう大変な治療をやらなくていいんだ、という安心が大きかったです。妻は、妊娠がわかったときには泣いていたようですが、それからはすごく明るくなりました。やっぱり、不安な気持ちが取り除かれたんでしょうね。

僕自身も不妊治療を妻といっしょにしていましたが、正直、自分が54歳になって子どもができるなんて、夢にも思わなかったんです。だから、予想外で驚きましたね。

――妊娠中はどうでしたか?どんな形でサポートしていたのでしょうか。

黒田 妊娠してからは、とても順調でした。つわりもそんなになかったようですし、おなかが張ることもあまりなかったみたいです。

わが家の食事は、僕が365日作るので、妊娠中の食事ももちろん担当していました。妊娠中に食べてはいけない食材があるので、それはChatGPT®に聞いて気をつけました。たとえば、キハダマクロはいいけれど本マグロはあまりよくないとか、マグロの中でも種類によって食べてもOKなものと、ごく少量にしたほうがいいものがあるみたいです。そして、妻にはなるべく、生ものは我慢してもらって、火の通ったものを食べてもらっていました。どうしても刺身が食べたいときは、安全なマグロや白身魚を選ぶように。

僕は料理を作るのが日常でしたけど、男性も、妻の不妊治療や妊娠、出産などを機会に、料理について勉強するのはいいことだと思いますよ。子どもが生まれても、自分ができることは限られていて、父親としての実感はなかなかわかなかったですけど。でも、違う形でも妻や子どもを支えられるし、それが僕の場合は料理なのかもしれないです。

お話・写真提供/黒田有さん 取材・文/内田あり(都恋堂)、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

50歳を過ぎてから取り組んだ不妊治療では、パートナーに対して、メンタル面と行動の両方をサポートしていたという黒田さん。また、男性側としても検査をして自分の状態を知っておくことが、将来の夫婦の形にも大きく影響すると言います。
後編では、娘さんが生まれたときのこと、また、黒田さんの幼少期のことについて聞きます。

黒田有さん(くろだたもつ)

黒田有さんの宣材写真

PROFILE
1970年、大阪府生まれ。板前を経験後、NSC大阪校に10期生として入校し、相方・あいはら雅一さんとお笑いコンビ「メッセンジャー」を結成。2007年、『第42回上方漫才大賞』で大賞受賞。自身がプロデュースと脚本を手がける舞台にも力を入れているほか、著書に『黒田目線』(毎日新聞出版)も。2019年に19歳年下の一般女性と結婚し、昨年、54歳で第1子となる女の子が誕生。

黒田有さんのInstagram

黒田有さんのYouTubeチャンネル

●記事の内容は2026年1月の情報で、現在と異なる場合があります。

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